「アメリカの景観が美しい道路32選！」の第23弾です。
この「ロードトリップ」のカテゴリーのページでは，オリジナル・ランキングで32選した「景観が美しい道路」と「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」を紹介します。
第23弾の今回は，カンザス州とネブラスカ州の道路を紹介します。
「アメリカの景観が美しい道路32選！」とは，ネットの10のサイトと10のユーチューブの計20で紹介されていた道路のランキングを数え，再ランキングにしたものです。
ランキングを見たい場合は，↓ここ↓を見てください。
アメリカの景観が美しい道路32選！【ナショナル・シーニック・バイウェイ】【オール・アメリカン・ロード】【オリジナル・ランキング発表】mohamoha147
また，「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」は，アメリカの「シーニックバイウェイ法」で選ばれた道路のことです。
「景観性」「歴史性」「自然性」「文化性」「レクレーション性」「考古学性」の6項目のうち1項目に該当するものを「ナショナル・シーニックバイウェイ：National Scenic Byway」，2項目以上に該当するものを「オール・アメリカンロード：All American Road」と指定しています。
それでは，カンザス州から紹介していきます。
カンザス州のロードトリップ
カンザス州には，指定されたナショナル・シーニック・バイウェイが2つあります。
それでは紹介します。
フリントヒルズ・シーニック・バイウェイ：Flint Hills Scenic Byway（カンザス州）
「フリントヒルズ・シーニック・バイウェイ：Flint Hills Scenic Byway」は，カンザス州の高草草原（Tallgrass Prairie）を貫く約77 kmのナショナル・シーニック・バイウェイです。
南北に走る絶景ドライブルートで，自然，歴史，文化が調和する見どころがたくさんあります。
主な見どころを紹介します。
「トールグラス・プレーリー国立保護区：Tallgrass Prairie National Preserve」
約11,000エーカーの残された高草草原を保護する国立自然保護区です。
バッファローの放牧地があり，解説バスツアーや全40マイル超のハイキングルートが整備されています。
Spring Hill RanchやLower Fox Creek Schoolhouseなど，19世紀の牧場や歴史的建造物があります。
「シュランプフ・ヒル展望台：Schrumpf Hill Scenic Overlook」
「コットンウッドフォールズ：Cottonwood Falls」の南，約4kmにあります。
草原と野草が織りなす絶景が堪能できます。
整備された歩道と解説パネルも設置されています。
「コットンウッドフォールズ：Cottonwood Falls」
州最古の運用中の裁判所ビル「Chase County Courthouse」（1873年）が，町の中心にそびえています。
近くに小川沿いのBates Grove Parkもあり，散策に最適です。
「カウンシル・グローブ：Council Grove」
サンタフェ・トレイル（Santa Fe National Historic Trail）の重要な中継点で，歴史遺構が豊富にあります。
「Kaw Mission」「Council Oak」「Madonna of the Trail像」「Hermit’s Cave」「Last Chance Store」「1680 AMの観光ラジオ」などが，見どころです。
最古の営業レストラン「Hays House」もあり，地元グルメが楽しめます。
Neosho River Walkには彫像や史跡が点在し、散策に最適です。
ウェットランズ・アンド・ワイルドライフ・シーニック・バイウェイ：Wetlands and Wildlife Scenic Byway（カンザス州）
「ウェットランズ・アンド・ワイルドライフ・シーニック・バイウェイ：Wetlands and Wildlife Scenic Byway」は，カンザス州中央部を走る約124 kmのナショナル・シーニック・バイウェイです。
ウェットランズ・アンド・ワイルドライフ・シーニック・バイウェイは，直訳すると，「湿地と野生生物」のナショナル・シーニック・バイウェイとなります。
主な見どころを紹介します。
「シャイアン・ボトムズ：Cheyenne Bottoms」
北米中部最大級の内陸湿地（約41,000 acre）で，渡り鳥の停留地としてとても重要な土地です。
野鳥観察タワーと展望デッキ，解説パネル付きのビューポイントがあり，春と秋の渡りシーズンは絶景です。
「キヴィラ国立野生生物保護区：Quivira National Wildlife Refuge」
22,135エーカーに渡り，泥沼，塩湖，干潟など多彩な湿地が広がっています。
秋には，数十万羽のガン，カモ，ツルが集まり，散策路や観察塔，フォトブラインドも充実しています。
「州立ウェットランド教育センター：Kansas Wetlands Education Center」
Cheyenne Bottoms近くに立地し，湿地生態や渡り鳥のライフサイクルを学べる展示が豊富です。
車いす対応のボードウォークや解説ツアー（要予約／有料）も実施されています。
「Historic Communities & WPA」
Claflin：WPA時代の石橋や歴史的店舗街が残り，Claflin Historical Society Museumも充実しています。
「Ellinwood」「Hoisington」「Stafford」「St. John」「Great Bend」などの町々では，ネオン看板やB-29記念碑，Operating Flour Mill，Santa Fe Trail遺構などが見られます。
「Great Bendの動物園と猛禽リハビリセンター」
Brit Spaugh Zoo & Raptor Centerでは，100種以上の動物や猛禽の保護，教育展示を無料で見学することができます。
バイウェイでは，オーディオツアー（約70分、全10トラック）も利用可能で，英語ですが，歴史や自然の背景を解説してくれます。
これで，カンザス州のロードトリップの紹介を終わります。
続いて，ネブラスカ州のロードトリップを紹介します。
ネブラスカ州のロードトリップ
ネブラスカ州には，指定されたナショナル・シーニック・バイウェイが，2つあります。
それでは紹介します。
サンドヒルズ・ジャーニー・シーニック・バイウェイ：Sandhills Journey Scenic Byway（ネブラスカ州）
「サンドヒルズ・ジャーニー・シーニック・バイウェイ：Sandhills Journey Scenic Byway」は，ネブラスカ州の砂丘草原地帯「サンドヒルズ」を貫く絶景ドライブルートです。
緩やかに起伏する高草の砂丘，大規模人工林，野鳥の大群，歴史的な田舎町，星空など，あらゆる自然と文化が融合する希少な風景を楽しめます。
全長約437 kmのナショナル・シーニック・バイウェイです。
主な見どころを紹介します。
「ネブラスカ・サンドヒルズ & 中央フライウェイ」
西半球最大級の「草で安定した砂丘地帯」で，大規模なオガララ帯水層が形成する小川や湖が散在しています。
春には50万羽以上のサンドヒルクレーンが飛来し，渡り鳥の壮大な舞が楽しめます。
「ネブラスカ国立森林：Bessey District」
Halsey付近にある世界最大の人工林です。
展望塔から遠くまで続く砂丘と森林のコントラストが堪能でき，草花や野生動物の観察にも最適です。
「中流ループ川でのアウトドア」
Thedford～Mullen周辺のMiddle Loup Riverでは，金属製タンクボートで川下りする「タンクイング」やカヌー，釣りなどが楽しめます。
「歴史ある小さな町と文化施設」
「Grand Island」は，Stuhr博物館が再現する19世紀の蒸気機関車と開拓時代の村です。
「Cairo」は，砂丘地帯への入口にあるユニークなキャメル＆ピラミッド像です。
「Broken Bow」には，赤い納屋風のVisitor Center，Custer County Museum，地元ブルワリー Kinkaiderなどがあります。
「Thedford」は，歴史博物館＆アートギャラリーです。
また，Sinclair恐竜のガソリンスタンドには，インスタ映えポイントがあります。
「Mullen」には，アートセンターや川遊び施設があります。
地元レストランRed’s が人気です。
「Alliance」では， Carhenge（車版ストーンヘンジ）やCarnegie Arts Center，Knight Museumを見逃せません。
「星空観賞スポット」
光害の少ない砂丘地帯では満天の星空が広がり，新月期には天の川の帯がくっきりと見えると称賛されています 。
リンカーン・ハイウェイ・シーニック・アンド・ヒストリー・バイウェイ：Lincoln Highway Scenic & History Byway（ネブラスカ州）
「リンカーン・ハイウェイ・シーニック・アンド・ヒストリー・バイウェイ：Lincoln Highway Scenic & History Byway」は，ネブラスカ州にあるアメリカ初の大陸横断道路「リンカーン・ハイウェイ」の歴史とグレートプレーンズの自然，地域文化を体感できるナショナル・シーニック・バイウェイです。
約450マイル（724km）の美しいドライブルートです。
西の「キンボール：Kimball」から東の「ブレア：Blair」まで，全部で約724㎞の美しいドライブルートです。
西から東へ，主な見どころを紹介します。
「キンボール：Kimball」
ネブラスカへの「西の玄関口」です。
美しい風景とハイプレーンズの大地です。
「Trail Days Historical Museum」で，開拓時代の生活を体験できます。
「シドニー：Sidney」
「Fort Sidney Museum & Post Commander’s Home」は，南北戦争後の陸軍の拠点跡です。
Cabela’s本店（アウトドア愛好者に人気）があります。
「オガララ：Ogallala」
「Boot Hill Cemetery」は，西部開拓時代のガンマンの墓地です。
「Front Street and Cowboy Museum」は，西部劇の世界が体験できるテーマタウンです。
「レイク・マコナヒー：Lake McConaughy」
ネブラスカ最大の人工湖で，ボートやキャンプが楽しめます。
砂浜が美しく「Great Lakes of the Plains」と称されています。
「ノースプラット：North Platte」
「Buffalo Bill Ranch State Historical Park」では，バッファロー・ビルの邸宅と歴史のショーがあります。
「Golden Spike Tower & Visitor Center」には，世界最大級の鉄道分岐ヤード「Bailey Yard」を見下ろす展望台があります。
「カーニー：Kearney」
「グレート・プラチナム・アーチ：The Archway」は，I-80をまたぐ巨大な博物館です。
西部開拓と移動の歴史を体験できます。
「Seedling Mile」は，アメリカ初の舗装道路の一部を保存した記念地点です。
「Classic Car Collection」は，クラシックカー好きにはたまらない展示がされています。
「グランドアイランド：Grand Island」
「Stuhr Museum of the Prairie Pioneer」は，開拓民時代の暮らしを再現した屋外博物館です。
毎年開催の「Nebraska State Fair」も有名です。
「コロンバス：Columbus」
「Andrew Jackson Higgins Memorial」は，WWIIの上陸用舟艇（Higgins Boat）の発明者を称えるモニュメントです。
「ダンカン：Duncan」から「クラークス：Clarks」周辺は，牧草地帯と穏やかな田園風景です。
小さな町の食堂やアンティークショップめぐりが楽しめます。
「フリーモント：Fremont」から「ブレア：Blair」は，ネブラスカ州の最東端です。
ミズーリ川に近く，「デソト国立野生動物保護区：DeSoto National Wildlife Refuge」でバードウォッチングが可能です。
これで，ネブラスカ州のロードトリップの紹介を終わります。
今回はここまでです。
次回は，ニューメキシコ州のロードトリップを紹介します。
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