「アメリカの景観が美しい道路32選!」の第25弾です。
この「ロードトリップ」のカテゴリーのページでは,オリジナル・ランキングで32選した「景観が美しい道路」と「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」を紹介します。
第25弾の今回は,ウェストバージニア州とアイダホ州の道路を紹介します。
「アメリカの景観が美しい道路32選!」とは,ネットの10のサイトと10のユーチューブの計20で紹介されていた道路のランキングを数え,再ランキングにしたものです。
ランキングを見たい場合は,↓ここ↓を見てください。
アメリカの景観が美しい道路32選!【ナショナル・シーニック・バイウェイ】【オール・アメリカン・ロード】【オリジナル・ランキング発表】mohamoha147
また,「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」は,アメリカの「シーニックバイウェイ法」で選ばれた道路のことです。
「景観性」「歴史性」「自然性」「文化性」「レクレーション性」「考古学性」の6項目のうち1項目に該当するものを「ナショナル・シーニックバイウェイ:National Scenic Byway」,2項目以上に該当するものを「オール・アメリカンロード:All American Road」と指定しています。
それでは,ウェストバージニア州から紹介していきます。
- ウェストバージニア州のロードトリップ
- ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road(ウェストバージニア州,メリーランド州,ペンシルベニア州,オハイオ州,インディアナ州,イリノイ州)
- コール・ヘリテージ・トレイル:Coal Heritage Trail(ウェストバージニア州)
- ハイランド・シーニック・ハイウェイ:Highland Scenic Highway(ウェストバージニア州)
- ミッドランド・トレイル:Midland Trail(ウェストバージニア州)
- スタントン-パーカーズバーグ・ターンパイク:Staunton-Parkersburg Turnpike(ウェストバージニア州)
- ワシントン・ヘリテージ・トレイル:Washington Heritage Trail(ウェストバージニア州)
- アイダホ州のロードトリップ
- インターナショナル・セルカーク・ループ:International Selkirk Loop(アイダホ州,ワシントン州,カナダ・ブリティッシュコロンビア州)
- ノースウェスト・パッセージ・シーニック・バイウェイ:Northwest Passage Scenic Byway(アイダホ州)
- ペイエット・リバー・シーニック・バイウェイ:Payette River Scenic Byway(アイダホ州)
- ペンド・オレイ・シーニック・バイウェイ:Pend Oreille Scenic Byway(アイダホ州)
- パイオニア・ヒストリック・バイウェイ:Pioneer Historic Byway(アイダホ州)
- ウェスタン・ヘリテージ・ヒストリック・バイウェイ:Western Heritage Historic Byway(アイダホ州)
ウェストバージニア州のロードトリップ

ウェストバージニア州には,指定されたオール・アメリカン・ロードが,1つあります。
また,指定されたナショナル・シーニック・バイウェイは,5つあります。
まずは,オール・アメリカン・ロードを紹介します。
ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road(ウェストバージニア州,メリーランド州,ペンシルベニア州,オハイオ州,インディアナ州,イリノイ州)



「ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road」は,メリーランド州カンバーランドからイリノイ州バンダリアまでの約1,325kmのオール・アメリカン・ロードです。
ヒストリック・ナショナル・ロードは,アメリカ初の連邦資金による主要道路で,「The Road That Built the Nation:国を築いた道」と呼ばれています。
この道路は,1811年に建設が始まり,最盛期には大西洋岸中部からミッドウェストまでを結び,西部開拓の重要なルートとなりました。
現在は,その歴史,文化,景観を楽しむことができる観光ルートとして人気です。
ウェストバージニア州では,約25.6㎞という非常に短い区間しか通っていませんが,歴史的,文化的に価値の高い見どころが集まっています。
ウエストバージニア州の主な見どころを紹介します。
「ホイーリング吊り橋:Wheeling Suspension Bridge」
1849年にできた橋です。
当時,世界最長の吊り橋だったこの橋は,オハイオ川をまたいで建設され,ナショナル・ロードの要となる交通路でした。
歴史的建造物で,「National Historic Landmark」に指定されています。
美しい景観も楽しめる撮影スポットです。
「ウェストバージニア独立記念館:West Virginia Independence Hall」
「Wheeling」にあります。
1863年の南北戦争時,ウェストバージニアがバージニア州から分離,独立するための政治的な動きの中心地でした。
建物内には,当時の州議会の部屋が再現されており,博物館として公開しています。
「ホイーリングの歴史地区:WheelingのHistoric Downtown」
歴史的な建造物、19世紀の商業建築、レンガ造りの街並みが残るエリアです。
歩いてまわれる規模で,カフェやアンティークショップも点在しています。
「ナショナル・ロード回廊歴史地区:National Road Corridor Historic District」
ナショナル・ロード沿いにある複数の歴史的建造物,橋などが残っています。
特に「Wheeling Park」周辺や「Elm Grove」地区は,歴史的雰囲気が濃く,散策におすすめです。
「モニュメント・プレイス邸:Monument Place Mansion」
1798年頃の建築で,エルム・グローブ地区にあります。
ナショナル・ロードを通る要人の宿泊地でした。
現在は地元ロータリークラブの所有で,特別なイベントなどで一般公開されることがあります。
「距離標識:Historic Mile Markers」
ナショナル・ロード沿いには,19世紀に設置された石製の「マイルマーカー(距離標識)」がいくつも残っており,道路遺産として保存されています。
続いて,ナショナル・シーニック・バイウェイを紹介します。
コール・ヘリテージ・トレイル:Coal Heritage Trail(ウェストバージニア州)


「コール・ヘリテージ・トレイル:Coal Heritage Trail」は,ウェストバージニア州南部にある炭鉱地帯を縦断するナショナル・シーニック・バイウェイに指定されたドライブルートです。
南端にある「Bluefield」から終点の「Beckley」まで,約300 kmにわたる道路です。
主な見どころを紹介します。
「Bramwell Depot – Interpretive Center」
歴史的鉄道駅のレプリカに設けられた展示館です。
地元炭鉱の遺物や資料,ギフトショップがあります。
「Itmann Company Store」
「Itmann」にある石造りの壮麗な元会社ストアです。
イタリア人石工による建築物です。
現在は廃墟ですが,重厚な佇まいが魅力的です。
「Coal Camp Towns」
「Bramwell」「New Hope」「Sophia」「Helen」「Mullens」「Kimball」など個性ある炭鉱町の街並みが点在しています。
コール・バロンの館や歴史地区,記念碑などが見どころです。
「Kimball World War I Memorial」
アフリカ系アメリカ人戦士を記念した,唯一の戦争記念碑です。
建築保存賞も受賞しており,歴史的価値が高いです。
「Coalwood」
1999年に公開された映画「遠い空の向こうに:October Sky」の舞台として有名な模範炭鉱町です。
原作者のホーマー・ヒッカムは元NASAの技術者で,「Coalwood」は彼のゆかりの地として有名です。
「遠い空の向こうに:October Sky」は,私も見ました。
とても感動できます。
「Welch」
美術家「Tom Acosta」の壁画が街を彩ります。
かつての著名な保安官「Sid Hatfield」の事件の舞台でもあります。
「Beckley Exhibition Coal Mine」
実際の坑道を退役鉱夫が案内するツアーが人気です。
歴史体験と展示が多数で,Trailのハイライトになります。
「New River Gorge Bridge & State Parks」
トレイル終了後に立ち寄りたい絶景スポットです。
ゴムボートでのラフティングや岩登りが体験可能です。
「New River Gorge」へ立ち寄ることもできます。
ハイランド・シーニック・ハイウェイ:Highland Scenic Highway(ウェストバージニア州)


「ハイランド・シーニック・ハイウェイ:Highland Scenic Highway」は,ウェストバージニア州モノンガヒラ国有林を貫く全長約69 kmのナショナル・シーニック・バイウェイです。
州道39号・55号から152号まで続き,標高約700〜1,370mを越える絶景ドライブが楽しめます 。
「Richwood」が起点となり,US 219号線の「北マリントン」付近が終点となります。
主な見どころを紹介します。
「4つのスカイライン眺望ポイント」
「Williams River」「Big Spruce」「Little Laurel」「Red Lick」
全て駐車場,トイレ,ピクニック設備が整備されています。
「Big Spruce Overlook & Boardwalk」
標高約1400m地点です。
地質や火災再生に関する解説付きのボードウォークがあります。
「Honeycomb Rocks」
奇岩が並ぶ小径で,地学好きにぴったりなところです。
「Falls of Hills Creek」
上から約8m,14m,19mと3段の滝です。
最低部は州内で2番目に高い滝です。
全行程約2kmで,展望台はバリアフリーになっています。
「Cranberry Glades Bog」
北方系湿原を360mの木道で散策できます。
希少植物や野鳥にも出会えます。
「Summit Lake」
釣りやキャンプ,ハイキングが楽しめる湖畔エリアです。
「バックカントリートレイル」という約195㎞を超える遊歩道網があります。
ハイキング,マウンテンバイク,乗馬,クロスカントリ―スキーに対応しています。
11月から4月は,冬季閉鎖に注意してください。
ミッドランド・トレイル:Midland Trail(ウェストバージニア州)


「ミッドランド・トレイル:Midland Trail」は,ウェストバージニア州を横断する歴史的なナショナル・シーニック・バイウェイです。
ケンタッキー州境「ケノヴァ:Kenova」から「チャールズタウン:Charleston」を経て,「ホワイトサルファースプリングス:White Sulphur Springs」へ続く全長約290 kmです。
起源はバッファロー・インディアンの道で,18世紀にはミリシア隊や交易路として使われていました。
古道の面影を残す歴史の舞台と渓谷,滝,絶景ポイントを巡るドライブは,ゆったりとした旅にぴったりです。
主な見どころを紹介します。
「チャールズタウン&州都キャピトル」
州議会議事堂の金色ドームの絶景や歴史的街並みを堪能できます。
川沿いに舗装された散策ルートも魅力です。
「カナワ滝:Kanawha Falls」
幅広く轟音を立てる渓流の滝です。
グレンフェリス付近で気軽に立ち寄れる自然スポットです。
「ホークスネスト州立公園:Hawks Nest State Park&New River Gorge」
スティール製大橋の「New River Gorge Bridge」やトラムでの渓谷降下体験が名物です。
絶景の展望台があります。
「Anstedの歴史的建築」
「Page‑Vawter House」など,19世紀の豪邸が残る町です。
近くに「Gravity Hill」の不思議現象「Mystery Hole」も楽しめます。
実際には,降り坂となっているのにもかかわらず,周辺の地形の影響で,その坂がまるで登り坂であるかのように見えてしまうという錯視を引き起こす場所です。
「カセドラル滝:Cathedral Falls」
幅広い滝がUS 60沿いにあり,車を降りてすぐ観賞可能な観光地です。
「ルイスバーグ:Lewisburg」
歴史ある街並みと豪華リゾート「 Greenbrier」の玄関口です。
「オークハースト・リンクス」では,伝統の木製クラブ使用ゴルフができます。
「White Sulphur Springs」と「Greenbrier」
贅沢な宿泊・ゴルフ・歴史ツアーで知られる地域です。
核シェルターも見学できます。
スタントン-パーカーズバーグ・ターンパイク:Staunton-Parkersburg Turnpike(ウェストバージニア州)




「スタントン-パーカーズバーグ・ターンパイク:Staunton-Parkersburg Turnpike」は,19世紀に建設された歴史的幹線道路で,バージニア州の「スタントン」からウェストバージニア州の「パーカーズバーグ」を結んでいます。
バージニア州内はナショナル・シーニック・バイウェイに指定されていません。
この道路は1850年に完成し,技術者クラウディウス・クロゼによる設計で,ワゴンや荷馬車向けに最大勾配4%以下で山岳地帯を貫いた壮大な築路作業でした。
南北戦争では西バージニア州の制圧に関わる要地で,ユニオン(北軍),コンフェデレート(南軍)双方が重要拠点として争いました。
ウェストバージニア州区間は,2005年にナショナル・シーニック・バイウェイに認定されました。
現在は,「US 250」「US 33」「WV 47」など現代道に沿いながら,旧道区間や分岐「バックウェイ」を巡ることで当時の旅気分が味わえます。
主な見どころを紹介します。
「リッチ・マウンテン戦場跡:Rich Mountain Battlefield」
1861年の初期戦役地で,トレイルや解説板が整備されています。
「Rich Mountain Backway:未舗装旧道」経由で戦場へアクセス可能で,山岳地帯建設の苦労も実感できます。
「チート・サミット砦:Cheat Summit Fort」
Randolph郡,叢山尾根に築かれた南北戦争時の砦跡で,高地要塞の雰囲気が漂います。
「ビバリー歴史センター:Beverly Heritage Center」
旧道沿いにあり,ターンパイクや地下鉄道(アンダーグラウンド・レイルロード)の歴史展示が充実しています。
特に,逃亡奴隷のルートに関する資料が見られます。
「Philippi覆道橋:Philippi Covered Bridge」
技術者レムエル・チェノウェス設計の覆道橋が現存しています。
米国で唯一,公道を通る歴史的覆道橋のひとつです。
「チート・ブリッジ:Cheat Bridge」
1912年建造の長谷トラス橋が旧道の名残りとして現存し,ドライブや写真スポットとして人気です 。
「バックウェイ旧道:Gravel “Backways”」
小さな分岐道(Camp Allegheny,Cheat Mountain,Rich Mountainなど)は,未舗装道ながら歴史感たっぷりです。
「パーカーズバーグ:Parkersburg」歴史地区
終点の街では,美しい「Avery Street」歴史地区や1889年築の「Blenn erhassett Hotel」などが街歩きと歴史探訪におすすめです。
ワシントン・ヘリテージ・トレイル:Washington Heritage Trail(ウェストバージニア州)


「ワシントン・ヘリテージ・トレイル:Washington Heritage Trail」は,ウェストバージニア州東部のパンハンドル地方(モーガン,バークレー,ジェファーソンの3郡)を巡る全長約218 kmのループ型のナショナル・シーニック・バイウェイです。
2000年に認定され,ジョージ・ワシントンの足跡をたどる歴史と自然の道として知られています 。
起点と終点を兼ねる西の「パウパウ:Paw Paw」から東の「ハーパーズフェリー:Harpers Ferry」に至るループになっています。
主な見どころを紹介します。
「ハーパーズフェリー:Harpers Ferry」
1859年にジョン・ブラウンの武器庫襲撃事件の舞台となった歴史ある町です。
ポトマック川とシェナンドー川の合流地点に,ジェファーソン・ロックと呼ばれる絶景ポイントがあります。
「チャールズタウン:Charles Town」
ジョージの弟「チャールズ・ワシントン」により,1787年に建設されました。
「ホープ・リトリート:Happy Retreat」やジェファーソン郡裁判所など,ワシントン家ゆかりの建造物が多数あります。
「シェパーズタウン:Shepherdstown」
ウェストバージニアで最古のウッドフレーム建築である「ピーター・バー邸」があります。
1751年に建築されています。
エントラー・ホテルやリヴィングヒストリーファームなど,歴史の息吹が感じられます。
「マーティンズバーグ:Martinsburg」
ベル・ボイド・ハウス(南北戦争時のスパイ・ベラ・ボイドの家)や,ジェネラル・アダム・スティーブン邸(1774年)が見どころです。
「バークレー・スプリングス:Berkeley Springs」
歴史的な鉱泉温泉の町です。
ジョージ・ワシントンも利用したと伝わる温泉が評判です。
「ジョージ・ワシントンのバスタブ」があります。
これで,ウェストバージニア州のロードトリップの紹介を終わります。
続いて,アイダホ州のロードトリップの紹介です。
アイダホ州のロードトリップ

アイダホ州には,指定されたオール・アメリカン・ロードが,2つあります。
また,指定されたナショナル・シーニック・バイウェイは,4つあります。
まずは,オール・アメリカン・ロードを紹介します。
インターナショナル・セルカーク・ループ:International Selkirk Loop(アイダホ州,ワシントン州,カナダ・ブリティッシュコロンビア州)



「インターナショナル・セルカーク・ループ:International Selkirk Loop」は,アメリカとカナダをまたいで走る全長約450kmの絶景ループドライブで,オール・アメリカン・ロードに指定されています。
名前の由来は,ルートが「セルカーク山地:Selkirk Mountains」を巡る形になっていることから来ています。
このループのドライブは,自然の美しさと文化的な魅力が融合したユニークな旅行になります。
アメリカのワシントン州とアイダホ州,そして,カナダのブリティッシュコロンビア州を通ります。
そのうちアイダホ州内は,約144 kmで,湖,川沿いの美しいルートが魅力です 。
ルートは,「Oldtown」→「Sandpoint」→「Bonners Ferry」→「Porthill」(カナダ国境)→「Sandpoint」周辺に戻るループです。
主な見どころを紹介します。
「Lake Pend Oreille」と「Pend Oreille」川沿い
アメリカ本土で2番目に大きい淡水湖です。
釣り,ボート,野鳥観察に最適な国立景観バイウェイです。
「Wild Horse Trail Scenic Byway」
「Sandpoint」〜「Bonners Ferry」〜国境を結ぶ約36マイルの歴史道で,先住民やゴールドラッシュのルートとしても知られます。
「クートニー国立野生生物保護区:Kootenai National Wildlife Refuge」
「Bonners Ferry」郊外にあり,バードウォッチングや野生生物観察,散策路が充実しています。
「プリースト湖:Priest Lake」
透明度が高く「冠の宝石」と呼ばれる湖で,カヌー,カヤック,釣りスポットとして人気があります。
「Myrtle Falls」などの滝
「Pocahontas Cove」近くに位置し,簡単なハイキングで癒しの自然体験が楽しめます。
「歴史的な小さな街々」
「Sandpoint」(アートと文化),「Bonners Ferry」(歴史・クラフトビール),「Oldtown」など,地元文化と食を味わえます。
ノースウェスト・パッセージ・シーニック・バイウェイ:Northwest Passage Scenic Byway(アイダホ州)


「ノースウェスト・パッセージ・シーニック・バイウェイ:Northwest Passage Scenic Byway」は,アイダホ州最長の全長約325 kmのアール・アメリカン・ロードです。
ルイス&クラーク隊が通った歴史的ルートに沿って,北中部アイダホを縦断します。
起点は,ワシントン州との州境「ルイスション:Lewiston」で,US‑12を東へ行き,「コーキーア:Kooskia」でID‑13へ枝分かれして,「グレンジビル」経由,続いてUS‑12で「ロロ・パス:Lolo Pass」が終点です。
主な見どころを紹介します。
「歴史と文化」
ルイス&クラークの探検隊が1803年に通過したところです。
「Lolo Pass」では当時の足跡を感じられる展示があります。
全長にわたり,「ニ―ミープー:Nez Perce」族の文化・歴史スポットが散在しています。
「Spalding」の「Nez Perce National Historical Park」から「Kamiah」近くの「Heart of the Monster」に立ち寄れます。
「Canoe Camp」は,1805年に探検隊がカヌー製作を手伝った歴史的ポイントです。
河川沿いに資料パネルなどがあります。
「川と峡谷の絶景」
「Lochsa」「Selway」「Middle Fork Clearwater」など,全米指定のWild & Scenic River沿いを走行します。
ゴムボートでのラフティングやカヤック体験が人気です。
「Hells Canyon」エリアでは,急流下りもできます。
「古代巨木と温泉」
「DeVoto Cedar Grove」では,数千年級の西赤杉が多数あります。
散策路とピクニック設備が完備しています。
「Jerry Johnson Hot Springs」は自然湧出の温泉スポットで,「Colgate Licks Trail」を通ってアクセスできます。
「小都市の魅力」
「Kooskia」「 Orofino」「 Grangeville」は歴史ある小町で,白亜紀のマンモス骨格レプリカ(Grangeville Chamber of Commerce)や地元カフェが楽しめます。
続いて,ナショナル・シーニック・ドライブを紹介します。
ペイエット・リバー・シーニック・バイウェイ:Payette River Scenic Byway(アイダホ州)


「ペイエット・リバー・シーニック・バイウェイ:Payette River Scenic Byway」は,アイダホ州西部を通る美しい景観を楽しめるナショナル・シーニック・バイウェイです。
このシーニック・バイウェイは,ペイエット川沿いを走り,自然の息吹を感じることができる場所です。
ここでは,豊かな森林,草原,そして壮大な山々が特徴です。
特に春から夏にかけて,美しい野の花が咲き乱れ,景色を彩ります。
バイウェイ沿いには,ピクニックやハイキングが楽しめるポイントも多くあります。
また,アウトドアアクティビティも盛んで,ラフティングやカヤックなどのウォータースポーツも楽しめるペイエット川があります。
冬には,スキーやスノーボードなどの冬のスポーツも人気です。
バイウェイ沿いには,小さな町や村も点在しており,地元の食事やお土産も楽しむことができます。
自然と歴史が調和したこのルートは,約180 kmにわたり,「Eagle」から「New Meadows」まで川沿いや山間部を巡る絶景ルートです。
主な見どころを紹介します。
「イーグル・スポーツ・パーク:Eagle Sports Park」
バイウェイの南端にある米国最大級のバイク&スケートパークです。
BMX(バイシクル・モトクロス)やトレイルチャレンジ向けです。
「Horseshoe Bend—Kayak Park & Fish Ladder」
ゴムボート愛好者にはたまらないスポットで,川下りトレーニングやラフティングが人気です。
「北フォーク・ペイエット川橋:Rainbow Bridge」
1933年建造の全長約125 mのスパンを誇るコンクリートアーチ橋です。
アイダホ州で最長の単一スパン橋です。
絶好の撮影スポットとしても有名です。
「Banks & Payette River Banks Access」
2つの支流(北フォークと南フォーク)が合流するポイントです。
北フォークは恐れられる連続Class V急流,南フォークもClass IV急流です。
ラフティングや観戦に最適です。
「 Smith’s Ferry」
高速から川面が穏やかに広がる美しい場所です。
冬はスノーモービル/クロスカントリースキーの拠点になります。
「Kelly’s Whitewater Park(Cascade)」
ラフティング,カヤック,パドル体験など多様な水遊びが楽しめる河畔公園です。
ウォーキングトレイルやビジターセンターも併設しています。
「Lake Cascade State Park」
夏はボート,釣り,冬はスノーモービル,氷上釣りが楽しめます。
野鳥や自然を満喫できる州立公園です。
「Tamarack Resort(Donnelly近郊)」
スキー場と高原リゾートが融合している場所です。
ジップラインやマウンテンバイクも楽しめ,四季を通じたレクリエーション基地です。
「Roseberry Historic Townsite」
1900年代初頭の町並みが残る廃村です。
教会,博物館,復元された納屋などが点在し,歴史好きにおすすめです。
「Ponderosa State Park(McCall)」
ペイエット湖畔に位置する自然豊かな公園です。
ハイキング,バードウォッチング,冬季は雪上アクティビティに最適です。
「Legacy Park & Central Idaho Historical Museum(McCall)」
湖畔に整備された公園や歴史博物館で,ゆったり散歩や地元文化を楽しむ拠点になっています。
「Brundage Mountain Resort」
パウダースノーが名高いスキー場です。
夏はマウンテンバイクなどアウトドア体験が充実しています。
「Packer John’s Cabin Park & New Meadows Depot」
歴史あるキャビン遺構や100年続く鉄道駅舎があります。
ペンド・オレイ・シーニック・バイウェイ:Pend Oreille Scenic Byway(アイダホ州)


「ペンド・オレイ・シーニック・バイウェイ:Pend Oreille Scenic Byway」は,アイダホ州北部を走る全長約55 kmのナショナル・シーニック・バイウェイです。
「US‑95(Ponderay)」→「ID‑200」→「モンタナ州境(Cl Fork)」のルートになります。
ペンド・オレイ・シーニック・バイウェイは,湖と山,川と森が織り成す自然美と多彩なアクティビティが魅力です。
リゾート,食文化,野鳥観察,ドライブの爽快さなど「北アイダホ」を満喫できます。
主な見どころを紹介します。
「ディープブルーなPend Oreille湖」
アイダホ最大最深湖の北岸を走り,氷河形成の湖畔からの眺望が素晴らしいです。
多数の展望台があり,写真撮影ができます。
「Cabinet Gorgeダム」
「Cl Forkリバー」上流に位置し,湖と峡谷のダイナミックな景観を一望できる展望地があります。
「Schweitzer Mountain Resort」(Sandpoint近郊)
冬のスキーはもちろん,夏はゴンドラ,MTB,ハイキング等アクティブに楽しめるリゾート地です。
「Panhandle National Forest & Clark Fork川デルタ」
河岸沿いや涼しい森林景観は,特に野鳥観察やハイキング,釣りに最適です。
小さな町々「Ponderay」「Kootenai」「Hope」「Clark Fork」
地元カフェやマーカーブティック,季節のファーマーズマーケットなどが楽しめます。
パイオニア・ヒストリック・バイウェイ:Pioneer Historic Byway(アイダホ州)


「パイオニア・ヒストリック・バイウェイ:Pioneer Historic Byway」は,アイダホ州南東部の「フランクリン:Franklin」から「モントピリア:Montpelier」までを結ぶ約193kmのナショナル・シーニック・バイウェイです。
アメリカ開拓時代,特に「オレゴン・トレイル」「モルモン・トレイル」および「カリフォルニア・トレイル」に沿って進んだ先駆者(Pioneer)たちの歴史をたどることができます。
このルートは,緑豊かな農地,山々,渓谷,そして歴史的な町を通り抜け,アメリカ西部開拓の精神を感じられるドライブコースです。
主な見どころを紹介します。
「フランクリン:Franklin」
1860年設立のアイダホ州で最も古い町です。
開拓者によって築かれたログハウスや記念碑があります。
小さなミュージアムも併設しています。
「プレストン:Preston」
田園風景が広がる町です。
2004年の映画「ナポレオン・ダイナマイト」の舞台です。
「郷土資料館:Oneida Stake Academy」もおすすめです。
「ベアリバー虐殺史跡:Bear River Massacre Historical Site」
1863年,アメリカ陸軍が北部ショショーニ族に対して起こした痛ましい出来事の場所です。
記念碑と解説パネルがあります。
「ソーダ・スプリングス:Soda Springs」
地熱活動が活発なエリアです。
世界でも珍しい人工ガイザーが1時間ごとに噴出します。
オレゴン・トレイルに関する博物館が,あり「Oregon Trail Bear Lake Scenic Byway」と接続しています。
「モントピリア:Montpelier」
「全米オレゴン・カリフォルニア・トレイルセンター:National Oregon/California Trail Center」があり,開拓者体験ができるインタラクティブ展示が人気です。
オレゴン・トレイルに関する知識を深めるのに最適な場所です。
ウェスタン・ヘリテージ・ヒストリック・バイウェイ:Western Heritage Historic Byway(アイダホ州)


「ウェスタン・ヘリテージ・ヒストリック・バイウェイ:Western Heritage Historic Byway」は,アイダホ州南西部に位置し,「クナ:Kuna」から「イニシャル・ポイント:Initial Point」を経て,「スネーク川猛禽類保護区:Snake River Birds of Prey National Conservation Area」へと至るドライブです。
全長約64kmと短いですが,印象的なナショナル・シーニック・バイウェイです。
このルートは,広大な荒野,歴史的ランドマーク,そしてアメリカ西部の牧畜文化や自然保護区の魅力が融合した「西部の遺産:Western Heritage」を象徴する道です。
乾燥した高原地帯を通り抜ける道で,開けた空と遠くの山々,そしてスネーク川の渓谷というドラマチックな風景が広がります。
西部開拓時代の雰囲気を色濃く残し,カウボーイ文化や放牧風景を見ることもあります。
夕暮れ時のドライブがおすすめで,空と荒野のコントラストが美しいです。
主な見どころをしょうかいします。
「クナKuna」
バイウェイの起点となる小さな町です。
農業と牧畜が盛んな地域で,のどかな田園風景が広がります。
ローカルのカフェやワイナリーも点在しています。
「イニシャル・ポイント:Initial Point」
1867年,アイダホ州のすべての土地測量の起点とされた歴史的な場所です。
360度のパノラマビューが楽しめる丘の上に位置し,ボイシ盆地の地形が一望できます。
小さなモニュメントと解説看板があります。
「スネーク川猛禽類保護区:Snake River Birds of Prey National Conservation Area」
タカ・ワシ・ハヤブサなど,世界でも有数の猛禽類の生息地です。
春(特に3〜6月)が,猛禽類の観察には最適です。
「Dedication Point Overlook」では,スネーク川渓谷を一望しながら野鳥観察ができます。
ハイキングや写真撮影,バードウォッチングに人気です。
バイウェイ沿いには観光施設やレストランはほとんどないため,水や食料,燃料の準備をしてから向かうのがおすすめです。
これでアイダホ州のロードトリップの紹介を終わります。
今回はここまでです。
次回は,ニューハンプシャー州とロードアイランド州のロードトリップを紹介します。
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