旅の準備の始まり:ミシシッピ川の話④ mohamoha 9

旅行その他

このページは,ミシシッピ川についての私のおまけの話です。

2年前に私がやったこと

今から2年前のことです。グーグルマップでアメリカを見ていた私はふとこんなことを想います。

「ミシシッピ川の河口からの地図をつなげてみよう…」

どういうことかと言いますと,ご存じの通り,グーグルマップにしろヤフーマップにしろ,縮尺が大きければより実寸に近くなり,より細かい地図になります。

その地図には地区名などのいろいろな情報を見ることができます。

しかし,縮尺を小さくしてより全体を見ようとすると,それらのいろいろな情報は消えてしまい,都市名すらもわからないということになります。

「全体が見えて,より細かい情報がある地図にするにはどうしたらいいか…」

PCのモニターがとんでもなく大きければ可能でしょう。

でも現実的ではありません。となると…

PCの画面の地図を印刷して,それをつなぎ合わせる」ことしか,思いつきませんでした。

私は休日を使ってそれを行動に起こしました。

今,約10年後のアメリカ旅行のために準備していて,そのためのブログだとはっきりと目的が見えています。

しかし,2年前はまだそこまで目的がはっきりしていません。そんな私ですが,ミシシッピ川をつなげてみようとしたわけです。

グーグルマップで縮尺を2kmのものにして,それを印刷します。

それをミシシッピ川の河口から順番に上にずらして,印刷して,それらをきれいに貼り合わせます。

この作業をしていると,いかにミシシッピ川がグネグネと曲がっているかが理解できました。

その2年前に作成したものがまだ押し入れに残っていたので,引っ張り出してきました。

最初はこんな感じです。

はい,撮影は屋外です。家の中ではとてもじゃないけど広げるにはスペースが足りません。

「ニューオリンズ」まで貼り合わせました。

そして「バトンルージュ」まで行きます。

まだ行きます。「メンフィス」

2年前のものですから,ちょっと黄ばんでいます。

はい,実はここで終了しました。残念ながら源流まではできませんでした。

メンフィスまでたどり着いて,やっとここで気が付くのです。

「源流までやるととんでもなく時間がかかる。」

「紙とインク代の無駄遣い。」

「メンフィスまででさえ,保管が大変。源流まで行ったら家じゅう紙だらけになる。」

ということで,全体をお見せします。広げるには近くの広い駐車場をお借りするしかありませんでした。脚立に載って,上の方から。

全体の画像を撮って,撤収しました。巻くとこんな感じになります。

源流までやっていたら,とんでもなくぶっとくなっていたことでしょう。

まだアメリカ旅行の夢は漠然としていた2年前にこんなことをしていたのですから,我ながらミシシッピへの思いが伝わってきます。

ということで,この貼り合わせ地図を旅行に持っていくには,かさばりますし,思い出として画像にも残したので,処分することになりそうです。

ミシシッピ川と言えば,蒸気船

ミシシッピ川で思いつくのは,蒸気船です。

ディズニーランドの「ジャングルクルーズ」に乗るあの船を想像すると,イメージができると思います。

昔,ミシシッピ川を行き来していた蒸気船がモチーフなのかなあと勝手に思っているのですが,ミシシッピ川は,今も昔も輸送船の往来が激しいところです。

源流の場所の高さが海抜約450mしかありません。ほぼ平地であれだけの川幅があるため,大きな船も往来できるのだと推測します。

ミシシッピ川に面している都市(ニューオリンズをはじめ,メンフィス,セントルイスなど)を調べると,間違いなく,ミシシッピ川での観光船があります。

もしかすると,ニューオリンズからミネアポリスまで,船でミシシッピ川を遡っていけるかも…。

車で,グレートリバーロードを走ることしか頭になかったのですが,船での移動手段もあるのかもしれません。

ミシシッピ川の観光船と言えば,ニューオリンズの「ナッチェス号」です。

本物の大型蒸気船で,ディキシーランドジャズを聞きながらのクルーズができるものです。

船の後ろに外輪があるのが特徴的ですが,調べると,1811年にミシシッピ川初の蒸気船が登場し,以後,急速に利用されていったそうです。

第16代大統領エイブラハム・リンカーンは,20代前半,船員として蒸気船に乗り,ニューオリンズまで来て奴隷市場を目撃したそうです。

ナッチェス号の「ナッチェス」は,町の名前からきていると推測します。

私がミシシッピを辿る旅がしたいと思うきっかけになったNHK番組「ミシシッピーハートランド紀行」でも,ニューオリンズの次に訪れていた都市が「ナッチェス」でした。

ナッチェスは国内交通の柱となっていたミシシッピ川の綿花の積出港として栄華を誇った河港都市です。

今も港が栄えているかどうかは分かりませんが,町では昔の農園主の豪華な大邸宅を見学したり宿泊したりできるようです。

「ナッチェス」はもともと「ナチェズ」というネイティブアメリカンの部族の一つの名前だそうです。

その部族の文化を学べるところがあったり,綿花によって栄えた歴史を学べる国立歴史博物館があったりします。

「NASA Scientific Visualization」によるミシシッピ川のアニメーション

アメリカNASAの科学的視覚化スタジオ(NASA Scientific Visualization Studio)が,ミシシッピ川のその支流も含めて,川の流れの様子を実際の地図で表現するアニメーションを公開していました。

「The Rivers of the Mississippi Watershed」

著作権フリーでダウンロードが可能だったので,自分のPCにも保存しておきました。

これを見ると,ロッキー山脈からアパラチア山脈までの土地の全てがミシシッピ川につながっていることがわかります。

アメリカ本土の約3分の2の川という川が,ミシシッピ川の支流となっています。

ミズーリ川という支流は,本流よりも長いと聞いていたのですが,このアニメを見ると理解できます。

また,最後は1本になり,ルイジアナ州ではとんでもない水量になることも理解できます。

さて,次回ですが,アメリカの地域の呼び名についてもっと調べたいと思っています。

「ハートランド」,「ミシシッピ・リバー・カントリー」以外にも,アメリカの地域にはいろいろな呼び名があることを知ったからです。

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