記念すべき20ページ目の記事になります。
植物が由来の州のニックネームの紹介の続きです。
前回は,「ケンタッキー・ブルーグラス」の一つしか紹介しなかったので,今回はどんどん紹介していきたいと思います。
ブルーボネット州は,どこの州? どんな花?
テキサス州
ブルーボネット・ステイト:The Bluebonnet State
ブルーボネット州
テキサス州に固有の種で,州花にもなっています。
草地や道ばたなどに生え,高さは20~40センチになります。
花が咲く時期は3月~5月頃。
テキサス州には,「ブルーボネット・トレイル:Bluebonnet Trails」と呼ばれるドライブコースがあるそうです。
花の接写があったので,これも紹介しておきます。
一番上にある白いのは,蕾でしょうか。
白い帽子をかぶっている貴婦人みたいな花です。
撮影場所が,テキサス州のオースチンになっています。
旅行では,是非とも行ってみたい街です。
セージブラッシュ州は,どこの州?
ワイオミング州
セージブラッシュ・ステイト:The Sagebrush State
セージブラッシュ州
「セージブラッシュ」を和名で「ヤマヨモギ」と言うそうです。
「セージ」と言えばハーブの種類で聞いたことがあります。
画像のヤマヨモギは,ハーブ用として栽培されているものだと推測します。
ワイオミング州にはこの「ヤマヨモギ」が砂漠地帯に自生しています。
2016年,ワイオミング州は「ヤマヨモギ」を州の公式灌木(かんぼく)として指定しました。
高校の生物学の学生たちが,ワイオミング州の多くの在来野生生物が「ヤマヨモギ」に依存していて,土壌をより肥沃にしていることを証言したことによるのだそうです。
ワイオミング州で自生しているヤマヨモギの画像がないか調べていると,この様な画像がありました。
たぶん灌木のものがヤマヨモギなのでしょうけど,栽培しているヤマヨモギとはかなり違います。
両者は同じ植物なのか,種類が違うのかはちょっとわからないです。
ヤマヨモギを調べると,
「ヤマヨモギは黄色い花と薄い緑色の葉を持つ低木です。鑑賞用としても用いられるほか,ハーブや薬としても使われる場合があります。ヤマヨモギはカナダ西部やアメリカなどに生育しており,樹高は0.5〜3m程度になります。暑さと寒さにも強いです。」
とあるので,成長するとかなり大きくなるのが分かります。
ひまわり州は,どこの州?
カンザス州
サンフラワー・ステイト:The Sunflower State
ひまわり州
カンザス州は,1903年に野生の在来のヒマワリ(Wild native sunflower)を公式の州の花,そして花の紋章として指定しました。
紋章としても使用されています。
野生のひまわりってあるんですね。
画像はさすがに「グリンターひまわり農場」になってます。
野生でこんな咲いていたら,吃驚です。
ネイティブ・アメリカンの方たちは,3000年以上前にネイティブ・ヒマワリを食物に使用していたそうです。
ヒマワリの種はタンパク質が豊富で,高品質の植物油として使用されています。
ひまわりは,カンザス州のフロンティア時代の道のない大草原を語る歴史と現在の誇り,そして黄金の未来を表すシンボルとなっています。
カンザス州は,ひまわりに特別な思いを抱いていることが理解できました。
トチノキの州は,どこの州?
オハイオ州
バッカイ・ステイト:The Buckeye State
トチノキの州
オハイオ州に自生するトチノキは「オハイオ・バッカイ」と呼ばれ,オハイオ州も「トチノキの州」と呼ばれるそうです。
「オハイオ・トチノキ」は,1953年にオハイオ州の公式の州の木に指定されました。
オハイオ州でかなり一般的に自生していて,オハイオ州の住民はしばしば「Buckeyes」と呼ばれるそうです。
オハイオ州には,主に2種類の「バッカイ」があるそうで,区別するのはかなり困難なのだそうです。
バッカイの実がこれです。
実際のバッカイの実は,サポニンを含む上に苦くてまずいために食用にはしません。
北米のネイティブ。アメリカンの方たちは,時間をかけてサポニンを除去し,実を茹でてから食していたそうです。
「バッカイ・チョコレート」あるいは「バッカイズ」という名前のスイーツがあるそうなのですが,実際は,バッカイの実に似せて作るピーナッツバターチョコレートなのだそうです。
オハイオ州コロンバスにあるオハイオ州立大学では,大学のマスコットキャラクターがバッカイの実なのだそうです。
「ブルータス・バッカイ」と呼ばれ,顔がバッカイの実になっているそうです。
マグノリア(モクレン)州は,どこの州?
ミシシッピ州
マグノリア・ステイト:The Magnolia State
マグノリア(モクレン)州
ミシシッピ州は,1952年にマグノリアを公式の州の花と木に指定しました。
マグノリアは,日本では「モクレン」と呼ばれますが,種類の多い植物なのだそうです。
1900年に行われた州花を決める選挙で,主に小学生によって選ばれたそうです。
その時の1位はマグノリア,2位が綿花,そして3位がクチナシだったそうです。
マグノリアは,ミシシッピ州の200周年記念25セントコインに掲載されています。
松の木の州は,どこの州?
メイン州
パイン・ツリー・ステイト:The Pine Tree State
松の木の州
mohamoha15で,メイン州は「木材の州:The Lumber State」だと紹介しましたが,その木材の州の公式のニックネームが「松の木の州」です。
ここで言う松の木は「ホワイト・パイン」と言われる種だそうです。
アーカディア国立公園(Acadia National Park)に多く自生しているようです。
政府は,アーカディア国立公園として,大西洋沖のマウント・デザート島(Mount Desert Island)と周囲の小さな島々の多くを保護しているそうです。
ホワイトパインの白い花(実際は裸子植物なので花ではありませんが…。)や松ぼっくりも,メイン州の公式の花のエンブレムとして指定されました。
他にも州旗,印章,メイン州の25セント硬貨にも使用され,また,家具、衣類、その他のアイテムの装飾用にもよく使われるそうです。
常緑樹の州は,どこの州?
ワシントン州
エヴァーグリーン・ステイト:The Evergreen State
エヴァーグリーン州(常緑樹の州)
「エヴァーグリーン」をどのように表記するか迷いました。
「常緑樹」とするか「永遠の緑」とするか。
このニックネームは非常によく知られていて広く使用されていますが,州議会では正式に採用していません。
ワシントン州の豊富な常緑樹林からこのように呼ばれるのは間違いないでしょう。
ワシントン州には,「オリンピック国立公園」や「マウントレニエ国立公園」があります。
どちらも常緑樹をで知られた自然国立公園です。
公式には認定されていませんが,ワシントン州の25セント硬貨には広く知れ渡ったニックネームである「THE EVERGREEN STATE」が,鮭とマウントレニエとともに刻まれています。
マウントレニエの麓の木々が気になったので調べると,「アメリカツガ」の木のようです。
ワシントン州は,1947年に「アメリカツガ」を公式の州の木として指定しました。
アメリカ西海岸に自生する大きな常緑針葉樹であるアメリカツガは,平均で高さ50〜70メートルまで成長します。
樹齢1200年以上のアメリカツガも存在します。
日本で言う屋久杉のような存在でしょうか。
今回で新しく3つの州を紹介できました。
まだまだ,50州には届きません。
正確に言うと,私の旅行はアメリカ本土を目的としているため,アラスカ州とハワイ州を除く48州です。
その48州のうち,これまで32州のニックネームを私のブログで紹介することができました。
次回も,植物が由来の州のニックネームの紹介です。
次回は南国の植物特集となります。
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