「アメリカの景観が美しい道路32選!」の第13弾です。
この「ロードトリップ」のカテゴリーのページでは,オリジナル・ランキングで32選した「景観が美しい道路」と「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」を紹介します。
第13弾の今回は,ミズーリ州とメリーランド州の道路を紹介します。
「アメリカの景観が美しい道路32選!」とは,ネットの10のサイトと10のユーチューブの計20で紹介されていた道路を数え,ランキングにしたものです。
ランキングを見たい場合は,↓ここ↓を見てください。
アメリカの景観が美しい道路32選!【ナショナル・シーニック・バイウェイ】【オール・アメリカン・ロード】【オリジナル・ランキング発表】mohamoha147
また,「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」は,アメリカの「シーニックバイウェイ法」で選ばれた道路のことです。
「景観性」「歴史性」「自然性」「文化性」「レクレーション性」「考古学性」の6項目のうち1項目に該当するものを「ナショナル・シーニックバイウェイ:National Scenic Byway」,2項目以上に該当するものを「オール・アメリカンロード:All American Road」と指定しています。
それでは,ミズーリ州から紹介していきます。
- ミズーリ州のロードトリップ
- ミシシッピ・グレート・リバー・ロード/ブルーズ・ハイウェイ:Mississippi Great River Road/The Blues Highway(ミズーリ州,ルイジアナ州,ミシシッピ州,アーカンソー州,テネシー州,ケンタッキー州,イリノイ州,アイオワ州,ウィスコンシン州,ミネソタ州)
- ルート66:Route 66(ミズーリ州,イリノイ州,オクラホマ州,ニューメキシコ州,アリゾナ州,カリフォルニア州)
- ヒストリック・ルート66:Historic Route 66(ミズーリ州)
- クロウリーズ・リッジ・パークウェイ:Crowley’s Ridge Parkway(ミズーリ州,アーカンソー州)
- グレート・リバー・ロード:Great River Road(ミズーリ州,ルイジアナ州,ミシシッピ州,アーカンソー州,テネシー州,ケンタッキー州,イリノイ州,アイオワ州,ウィスコンシン州,ミネソタ州)
- メリーランド州のロードトリップ
- ハリエット・タブマン・アンダーグラウンド・レイルロード・バイウェイ:Harriet Tubman Underground Railroad Byway(メリーランド州)
- ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road(メリーランド州,ウェストヴァージニア州,ペンシルベニア州,オハイオ州,インディアナ州,イリノイ州)
- チェサピーク・カウントリー・シーニック・バイウェイ:Chesapeake Country Scenic Byway(メリーランド州)
- ボルチモア・ヒストリック・チャールズ・ストリート:Baltimore’s Historic Charles Street(メリーランド州)
- ジャーニー・スルー・ハロウド・グラウンド・バイウェイ:Journey through Hallowed Ground Byway(メリーランド州)
- リリージャス・フリーダム・バイウェイ:Religious Freedom Byway(メリーランド州)
ミズーリ州のロードトリップ
ミズーリ州には,オリジナルランキングにて選ばれた景観が美しい道路が,2つあります。
また,重なっていますが,指定されたオール・アメリカン・ロードが,1つあります。
指定されたナショナル・シーニック・バイウェイは,2つあります。
まずは,オリジナルランキングにて選ばれた,景観が美しい道路を紹介します。
ミシシッピ・グレート・リバー・ロード/ブルーズ・ハイウェイ:Mississippi Great River Road/The Blues Highway(ミズーリ州,ルイジアナ州,ミシシッピ州,アーカンソー州,テネシー州,ケンタッキー州,イリノイ州,アイオワ州,ウィスコンシン州,ミネソタ州)
「ミシシッピ・グレートリバー・ロード:Mississippi Great River Road」は,ミシシッピ川に沿って走る壮大なドライブルートで,カナダとの国境に近いミネソタ州からメキシコ湾に至るルイジアナ州まで,全長約4,800キロにわたります。
このルートは,10州にまたがり,アメリカの自然の美しさ,文化,歴史を楽しむことができる観光道路として人気があります。
それぞれの州が独自の魅力を持っていて,変化に富んだ景観や自然公園,歴史的な町,遺跡などの見どころがあります。
オリジナル・ランキングでは,第25位にランキングされています。
「ブルース・ハイウェイ:The Blues Highway」とも呼ばれていて,「国道61号線:U.S. Route 61」のことで,アメリカ南部を代表する音楽ジャンル「ブルース」に深く関連した歴史的な道路になります。
ミネソタ州からルイジアナ州ニューオーリンズまで南北に延びており,ミシシッピ・グレートリバー・ロードと重なります。
「ブルース・ハイウェイ」と言えば,特に,ミシシッピ州とルイジアナ州を通る区間を指します。
この区間は,ブルース音楽が誕生し,発展した地域だからです。
本来なら,主な見どころなどを紹介するのですが,この後紹介する「ナショナル・シーニック・バイウェイ」で紹介するところとかぶっているため,ここでは紹介しないでおきます。
ルート66:Route 66(ミズーリ州,イリノイ州,オクラホマ州,ニューメキシコ州,アリゾナ州,カリフォルニア州)
「国道66号線:Route 66」は,「イリノイ州シカゴ:Chicago Illinois」と「カリフォルニア州ロサンゼルス:Los Angeles California」を結んでいた旧国道の呼び名です。
州間高速道路の発達により,1985年に廃線となりました。
1990年に「ルート66協会:Route 66 Association」が発足し,国道66号線を「歴史的街道:Historic Route 66」に指定されます。
以降,アメリカ本土を横断する「ルート66」は,映画や小説,音楽などに多く登場し,アメリカのポップ・カルチャーの題材となります。
私の「景観が美しい道路32選!」オリジナル・ランキングでは,第4位にランキングされています。
本来なら,主な見どころなどを紹介するのですが,この後紹介する「オール・アメリカン・ロード」で紹介する道路とかぶっているため,ここでは紹介しないでおきます。
続いて,オール・アメリカン・ロードを紹介します。
ミズーリ州のオール・アメリカン・ロードは1つで,今,紹介した「ルート66」と同じです。
名前が若干変わります。
ヒストリック・ルート66:Historic Route 66(ミズーリ州)
ヒストリック・ルート66全体の紹介は,上記でしているので,ここでは,ミズーリ州の見どころを紹介します。
「St. Louis Gateway Arch」
ミズーリ州最大の都市であるセントルイスのランドマークです。
アメリカ西部開拓のシンボルになります。
アーチの頂上からの景色は絶景で,ミズーリ川を一望できます。
アーチの下のところにある博物館を紹介しています。
↓覗いてみてください↓
アメリカの博物館32選!【ゲートウェイ・アーチ博物館】【タイタニック・ミュージアム・アトラクション】 mohamoha107
「Ted Drewes Frozen Custard」 (St. Louis)
Route 66沿いにある有名なフローズンカスタードショップです。
「Concrete」と呼ばれる濃厚なカスタードは,カップを逆さまにしても落ちないほどの濃厚さです。
「Meramec Caverns」 (Stanton)
カルスト地形の美しい洞窟で,かつてのギャングであるジェシー・ジェームズが隠れた場所として知られています。
ガイド付きツアーで壮大な地下の世界を探索できます。
「Route 66 State Park」 (Eureka)
Route 66の歴史を学べる展示が豊富な州立公園です。
歴史的な建物や自然の景色が楽しめる場所です。
「Devil’s Elbow」
ルート66の中でも,特に絵になる景観が広がるエリアです。
名前の由来は,急カーブのために伐採作業が困難だったことからきているそうです。
ビッグ・パインィー川にかかる歴史的な鉄橋が見どころです。
「Uranus Fudge Factory」 (St. Robert)
ユーモアたっぷりの土産物屋で,お菓子やユニークな商品が並びます。
インパクトのある看板やテーマパークのような雰囲気が楽しめます。
「Lebanon’s Route 66 Museum」
ルート66に関する歴史や展示物が集められた博物館です。
ヴィンテージの車や看板,写真などが展示されています。
「Gay Parita Sinclair Station」 (Ash Grove)
歴史的なガソリンスタンドを再現した観光スポットです。
Route 66の昔の雰囲気を味わえるスポットで,多くの写真家が訪れます。
上記の画像は,このポイントのものです。
「Springfield’s Route 66 Car Museum」
ヴィンテージカーのコレクションが豊富な博物館です。
古典的なアメリカンカーから映画で使用された車まで展示されています。
「Red Oak II」 (Carthage)
アーティストのLarry Kaneが作り上げたルート66沿いのユニークな村です。
古き良きアメリカの田舎町を再現した場所で,ノスタルジックな雰囲気が漂います。
次に,ナショナル・シーニック・バイウェイを紹介します。
クロウリーズ・リッジ・パークウェイ:Crowley’s Ridge Parkway(ミズーリ州,アーカンソー州)
「クロウリーズ・リッジ・パークウェイ:Crowley’s Ridge Parkway」は,アーカンソー州とミズーリ州をまたぐ自然と歴史を楽しむドライブ・ルートです。
このルートは,アーカンソー州北東部から南東部にかけて延びる独特の地形である「クロウリーズ・リッジ:Crowley’s Ridge」を辿ります。
全長約530kmで,ナショナル・シーニック・バイウェイに指定されています。
クロウリーズ・リッジとは,周囲の低地とは異なるユニークな地形で,丘陵地帯が続きます。
氷河期に形成されたローム層(細かい土)が積もった結果,現在のリッジができました。
他の地形に比べて緑豊かで,ハードウッドの森が広がっています。
ミズーリ州の大部分は,このブートヒールと呼ばれる州南東部の地域を通っています。
このエリアは,他のミズーリ州地域とは異なる地形と文化を持ち,田園風景や小さな町の魅力を堪能できる場所です。
ミズーリ州のエリアは,比較的小さな町やコミュニティが点在し,のどかな雰囲気を味わえます。
地元のレストランやベーカリーでは,ブートヒール特有の料理が楽しめます。
また,自然と田舎の静けさ,そして,アメリカ南部らしいホスピタリティを体験できるところです。
ミズーリ州のエリアの見どころを紹介します。
「ケネット:Kennett」
Crowley’s Ridge Parkwayの北端に位置する町で,ブートヒール地域の中心都市です。
地元の博物館や歴史的な建物で,この地域の文化と歴史について学べます。
小さなレストランやカフェで地元の料理を味わうのもおすすめです。
「Malden」
小さな歴史的な町で,かつては農業と鉄道のハブとして栄えました。
「Bootheel Youth Museum」は,子ども向けのインタラクティブな展示があり,家族旅行にも最適な博物館です。
地域の歴史を振り返る古い建物や施設が点在しています。
「Dexter」
アーカンソー州への移動途中に通る町で,周辺には自然と農地が広がります。
「Heritage House Museum」は,地元の生活文化や歴史についての展示が充実しています。
季節ごとのファーマーズマーケットやイベントが楽しめます。
「Wappapello Lake」
ミズーリ州南東部にある大きな湖で,Crowley’s Ridge Parkwayからアクセスしやすいレクリエーションエリアです。
釣り,ボート,キャンプが楽しめる人気スポットです。
周辺には多くのトレイルがあり,ハイキングや野鳥観察も楽しめます。
「Big Oak Tree State Park」
アーカンソー州に近い場所にある州立公園で,Crowley’s Ridge Parkwayから立ち寄れるスポットです。
巨大な樹木と湿地が特徴の自然保護区です。
散策用のボードウォークがあり,湿地帯の生態系を間近で観察できます。
グレート・リバー・ロード:Great River Road(ミズーリ州,ルイジアナ州,ミシシッピ州,アーカンソー州,テネシー州,ケンタッキー州,イリノイ州,アイオワ州,ウィスコンシン州,ミネソタ州)
ミズーリ州内のグレート・リバー・ロードは,ミシシッピ川の西側を通り,静かな田舎道,ミシシッピ川沿いの景勝地,そして,歴史と文化を堪能できるスポットが豊富です。
運転しやすい道が続いており,初心者にもおすすめのナショナル・シーニック・バイウェイです。
また,所々に観光案内や休憩ポイントも設けられているので安心して楽しめます。
早速ですが,ミズーリ州内のグレート・リバー・ロードの見どころを紹介します。
「ハーンズ・ステート・パーク州立公園:Hawn State Park」
ミズーリ川沿いに位置し,自然の美しさを楽しめる公園です。
ハイキングやピクニックに最適です。
「ルイス&クラーク記念公園:Lewis and Clark Memorial Park」
ミズーリ川を探検した有名な探検家たち,ルイスとクラークの歴史を学べる場所です。
博物館や展示があります。
「セント・ジェネヴィーヴ:Ste. Genevieve」
ミズーリ州で最も古い町の一つで,フレンチ・コロニアル様式の建物が残る魅力的な場所です。
歴史的建造物やショップが楽しめます。
「メリーメイド州立公園:Meramec State Park」
ミズーリ州を代表する州立公園の一つで,「メリーメック川:Meramec River」に沿って広がる自然豊かなエリアです。
ハイキング,キャンプ、カヌー,洞窟探検(特にFisher Cave)が楽しめる人気スポットです。
これで,ミズーリ州のロードトリップの紹介を終わります。
続いて,メリーランド州のロードトリップを紹介します。
メリーランド州と聞いてピンと来ない人は,ワシントンD.C.の周りの州と言えば,わかりますか?
メリーランド州のロードトリップ
メリーランド州には,指定されたオール・アメリカン・ロードが,3つあります。
また,指定されたナショナル・シーニック・バイウェイは,3つあります。
まずは,オール・アメリカン・ロードを紹介します。
ハリエット・タブマン・アンダーグラウンド・レイルロード・バイウェイ:Harriet Tubman Underground Railroad Byway(メリーランド州)
「ハリエット・タブマン・アンダーグラウンド・レイルロード・バイウェイ:Harriet Tubman Underground Railroad Byway」 は,メリーランド州にある歴史的で象徴的なルートで,奴隷解放運動の英雄であるハリエット・タブマンの足跡をたどることができるドライブルートです。
全長約200kmのルートで,オール・アメリカン・ロードに指定されており,アメリカの自由と人権の歴史に触れることができます。
この道路は,ハリエット・タブマンの生涯をたどり,「地下鉄道:Underground Railroad」の歴史に触れる特別な体験を提供してくれます。
彼女の生まれ故郷や活動の舞台となった場所,自然の美しさが融合した見どころがたくさんあります。
主要な見どころを紹介します。
「Harriet Tubman Underground Railroad Visitor Center」
このビジターセンターは,タブマンの生涯や地下鉄道に関する知識を深める旅のスタート地点として最適です。
インタラクティブな展示やドキュメンタリー映像が見られ,彼女の逃亡者支援活動の背景や戦略を学べる教育プログラムもあります。
「Blackwater National Wildlife Refuge」
タブマンが逃亡者を案内する際に利用した地域の一部で,美しい湿地帯として知られています。
鳥や野生動物の観察が楽しめます。
自然と歴史を融合したハイキングやドライブコースがあります。
「Bucktown Village Store」
タブマンが若い頃に働いていた場所です。
彼女が最初に奴隷制度に抵抗したエピソードが起こった地でもあります。
建物の内部見学ができ,タブマンの人間形成に影響を与えた出来事の詳細が学べます。
「Harriet Tubman Birthplace Marker」
タブマンが生まれた場所を記念する石碑です。
彼女の始まりの地を感じられる重要なスポットです。
タブマンの初期の生活や彼女がどのように成長したかについて考えるきっかけを与えてくれます。
「James H. Webb Cabin」
タブマンと同時代に建てられたアフリカ系アメリカ人農民の小屋で,当時の生活を知ることができます。
アフリカ系アメリカ人コミュニティの歴史を知ることができます。
「Dover Bridge」
タブマンが逃亡者を案内した際に利用したとされる橋で,歴史と自然が交差する場所です。
写真撮影スポットとしてとても人気があります。
「Blackwater National Wildlife Refuge」
渡り鳥や地元の動物たちを観察しながら,静かな時間を過ごせるところです。
ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road(メリーランド州,ウェストヴァージニア州,ペンシルベニア州,オハイオ州,インディアナ州,イリノイ州)
「ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road」は,メリーランド州カンバーランドからイリノイ州バンダリアまでの約1,325kmのオール・アメリカン・ロードです。
ヒストリック・ナショナル・ロードは,アメリカ初の連邦資金による主要道路で,「The Road That Built the Nation:国を築いた道」と呼ばれています。
この道路は,1811年に建設が始まり,最盛期には大西洋岸中部からミッドウェストまでを結び,西部開拓の重要なルートとなりました。
現在は,その歴史,文化,景観を楽しむことができる観光ルートとして人気です。
メリーランド州内のヒストリック・ナショナル・ロードは,アメリカ初の連邦資金で建設された道路の東側の始点であり,歴史と自然が融合したエリアです。
特に,ナショナルロードの出発地であるカンバーランドを中心に,多くの見どころがあります。
主要な見どころを紹介します。
「Cumberland:カンバーランド」
ナショナルロードの正式な出発地であり,メリーランド州西部の歴史的な中心地です。
19世紀のアメリカ交通史を感じることができます。
また,Canal Place Heritage Areaは,カンバーランドの運河エリアで,「C&O Canal:チェサピーク&オハイオ運河」の始点です。
ナショナルロードと運河が交差する重要な場所になります。
Western Maryland Scenic Railroadは,美しい風景の中を走る観光列車です。
歴史的な鉄道旅行を楽しめます。
「Casselman River Bridge State Park」
1813年に完成したアメリカ最古級の石造りアーチ橋で,ナショナルロードを象徴するランドマークのひとつです。
橋のアーチ構造は,19世紀の建築技術の偉業です。
周囲の公園ではピクニックや写真撮影も楽しめます。
「Frostburg:フロストバーグ」
ナショナルロード沿いの大学町で,歴史的な街並みが残る地域です。
Frostburg Depotは,西部メリーランド鉄道の駅で,歴史的な鉄道施設です。
Thrasher Carriage Museumは,19世紀の馬車や輸送手段を展示するユニークな博物館です。
「Green Ridge State Forest」
メリーランド州最大の州有林で,ナショナルロードに沿った自然豊かなエリアです。
ハイキングやキャンプが楽しめる広大な森林地帯です。
パノラマビューが楽しめる「Point Lookout Overlook」があります。
「LaVale Toll Gate House」
アメリカで,最初に建設された有料道路のひとつである,ナショナルロードの料金所として使われた歴史的な建物です。
当時の料金システムや道路の維持管理の歴史を学べます。
建物の外観は美しい石造りで,写真スポットとしても最適です。
「Fort Frederick State Park」
フレンチ・インディアン戦争時代に建設された砦で,ナショナルロード近くに位置する歴史的な公園です。
18世紀の生活を再現した展示やイベントがあります。
美しい自然の中で,ピクニックやハイキングが楽しめます。
「Hagerstown:ヘイガーズタウン」
歴史的建造物が多く残る町で,ナショナルロードに関連する重要な拠点です。
Hagerstown City Parkは,美しい池や彫刻庭園がある公園です。
歴史的な博物館も隣接しています。
Washington County Museum of Fine Artsは,地元の美術や工芸品を展示する無料の美術館です。
「Boonsboro:ブーンズボロ」
ナショナルロード沿いの小さな町で,歴史的な建物や地域文化を楽しめます。
Boonsboro Museum of Historyは,地元の歴史や珍しい収蔵品を展示する博物館です。
Washington Monument State Parkは,アメリカ初のワシントン記念碑が建てられた場所です。
展望台からの景色が魅力的です。
なお,Grantsville周辺では,「ペンシルバニア・ダッチ料理」が楽しめます。
また,Hagerstownには,地元のクラフトビールを楽しめるブルワリーがあります。
チェサピーク・カウントリー・シーニック・バイウェイ:Chesapeake Country Scenic Byway(メリーランド州)
「チェサピーク・カウントリー・シーニック・バイウェイ:Chesapeake Country Scenic Byway」 は,メリーランド州東部の美しい田園地帯と歴史的な港町を巡るオール・アメリカン・ロードです。
チェサピーク湾の豊かな自然や文化遺産を堪能できるこのルートは,U.S. Route 50やMaryland Route 213を中心に構成される約137kmのドライブルートです。
主な見どころを紹介します。
「ケント島:Kent Island」
メリーランド州最古のヨーロッパ人入植地の一つです。
海鮮レストランやシーフードマーケットが豊富です。
「ケントナローズ:Kent Narrows」では,新鮮なカニやオイスターが味わえます。
「チェスタータウン:Chestertown」
1706年創設の歴史ある町です。
「ワシントン大学:Washington College」のキャンパス散策もおすすめです。
「Schooner Sultana:スクーナー・サルタナ」という歴史的な帆船に乗れる体験があります。
「ロックホール:Rock Hall」
「水夫の町」として知られ,漁業文化が色濃く残ります。
カヤックやセーリング,釣りが楽しめます。
Eastern Neck National Wildlife Refugeで,バードウォッチングやハイキングも可能です。
「セント・マイケルズ:St. Michaels」
美しいウォーターフロントとレンガ造りの街並みが特徴です。
「Chesapeake Bay Maritime Museum:チェサピーク湾海洋博物館」では,チェサピーク湾の歴史を学べます。
高級リゾートやおしゃれなレストランがあり,のんびりと過ごすのに最適です。
「ティルマン島:Tilghman Island」
チェサピーク湾の伝統的な水産業の雰囲気を味わえます。
水上レストランで,新鮮なカニ料理を堪能できます。
夕日の美しい景色が人気です。
続いて,ナショナル・シーニック・バイウェイを紹介します。
ボルチモア・ヒストリック・チャールズ・ストリート:Baltimore’s Historic Charles Street(メリーランド州)
ボルチモア・ヒストリック・チャールズ・ストリート:Baltimore’s Historic Charles Streetは,メリーランド州ボルチモアを縦断する歴史的な通りで,ナショナル・シーニック・バイウェイに指定されています。
ボルチモアの発展とともに歩んできたこの通りには,植民地時代の名残を感じさせる建築,世界的に有名な文化施設,地元の人々に愛されるレストランやショップが点在しています。
全長約19kmのこの通りは,ボルチモアの象徴的なスポットを結びながら,市内のさまざまな表情を見せてくれます。
主な見どころを紹介します。
「インナーハーバー:Inner Harbor」
ボルチモアの観光拠点であり,美しいウォーターフロントが広がるエリアです。
「ナショナル・アクアリウム:National Aquarium」は, 国内屈指の水族館です。
「USS Constellation」は,南北戦争時代の歴史的な軍艦です。
他にも,ウォーターフロントのレストランやショップがあります。
このエリアは,以前の私のブログで紹介しています。
↓ここです。↓
アメリカの博物館32選!【独立記念館】【ヒストリック・シップス・イン・ボルチモア】 mohamoha109
「マウント・ヴァーノン:Mount Vernon」
歴史と文化の中心地であり,美しいヨーロッパ風の街並みが特徴です。
「ワシントン記念塔:Washington Monument」は,アメリカで最初のワシントン記念塔です。
「ウォルターズ美術館:The Walters Art Museum」は,世界的に有名なアートコレクションを所蔵しています。
「ペアボディ・インスティテュート:Peabody Institute」は,ジョンズ・ホプキンス大学の音楽院で,美しい建築が魅力です。
「ジョンズ・ホプキンス大学:Johns Hopkins University」
世界トップレベルの教育機関です。
緑豊かなキャンパス内を散策するのもおすすめです。
「ハムデン:Hampden」
レトロでユニークなショップやカフェが立ち並ぶエリアです。
ボルチモア特有の “Hon” 文化を体験できます。
ボルチモアの地元の人々は,フレンドリーでカジュアルに話しかけることが多く,「Hon」はその象徴的なフレーズです。
「Hon」は「Honey:ハニー」の短縮形で,店員や見知らぬ人同士でも「元気?ホン!:How ya doin’, Hon?」と親しみを込めて呼びかけるそうです。
ジャーニー・スルー・ハロウド・グラウンド・バイウェイ:Journey through Hallowed Ground Byway(メリーランド州)
「ジャーニー・スルー・ハロウド・グラウンド・バイウェイ:Journey through Hallowed Ground Byway」は,直訳すると,「神聖な地の旅路」という意味です。
アメリカの歴史と文化に富んだ地域を通る観光ルートで,ナショナル・シーニック・バイウェイに指定されています。
この道は,バージニア州のジェームズタウンからペンシルベニア州のゲティスバーグまでを結び,アメリカ独立戦争や南北戦争,そしてアメリカの成長と歴史に深く関わる地域を通過します。
例えば,トーマス・ジェファーソンのモンティチェロやゲティスバーグ国立軍事公園などが含まれます。
自然の美しさも楽しめる場所であり,景色も素晴らしいです。
ジャーニー・スルー・ハロウド・グラウンド・バイウェイのメリーランド州エリアには,アメリカの歴史と文化を感じられる数多くの見どころがあります。
メリーランド州エリアの主な見どころを紹介します。
「フレデリック:Frederick」
フレデリックのダウンタウンは,18世紀から続く建物や石畳の街並みが残り,多くのアンティークショップやレストランがあります。
「国立博物館群:National Museum of Civil War Medicine」は,南北戦争時の医療について学べる博物館で,戦場での医療技術や野戦病院の展示が特徴です。
「モノカシー国立戦場公園:Monocacy National Battlefield」は,「戦争を終わらせた戦い」とも呼ばれる1864年の南北戦争の激戦地です。
保存状態の良い戦場を歩きながら,歴史を学べます。
「ポイント・オブ・ロックス:Point of Rocks」
「C&O運河国立歴史公園:Chesapeake & Ohio Canal National Historical Park」
ポトマック川沿いに広がるこの公園は,19世紀の運河輸送の歴史を感じられるスポットです。
ハイキングやサイクリングに最適なトレイルがあります。
「Point of Rocks Railroad Station」は,美しいゴシック・リバイバル様式の駅舎で,現在も使われているフォトジェニックなスポットです。
「エミッツバーグ:Emmitsburg」
「ナショナル・ファイア・アカデミー:National Fire Academy」 &「 消防士記念館:National Fallen Firefighters Memorial」は,消防士の訓練施設や記念館があり,米国の消防士の歴史を学ぶことができます。
「セント・エリザベス・アン・シートン神殿:National Shrine of Saint Elizabeth Ann Seton」は,アメリカ初の聖人,エリザベス・アン・シートンを記念する神殿で,巡礼者が訪れる重要な宗教的な場所です。
「サウス・マウンテン州立公園:South Mountain State Park」は,サウス・マウンテンの戦いの跡地です。
1862年の南北戦争の激戦地のひとつで,歴史的なトレイルを歩きながら戦場の跡地を巡ることができます。
東海岸を縦断する有名なアパラチアン・トレイルの一部がここを通っており,ハイキング愛好家に人気です。
「タナイタウン:Taneytown」
「アンソニー邸:Antrim 1844」は,19世紀のプランテーションハウスを改装した宿泊施設です。
歴史ある優雅な雰囲気を楽しめます。
また,タナイタウンはゲティスバーグの戦場へ向かう途中の町で,南北戦争の歴史を感じられるスポットが点在しています。
リリージャス・フリーダム・バイウェイ:Religious Freedom Byway(メリーランド州)
「リリージャス・フリーダム・バイウェイ:Religious Freedom Byway」は,メリーランド州にある歴史的な景観道路で,宗教の自由と信仰の歴史に関わる重要な場所を巡るナショナル・シーニック・バイウェイです。
この道路は,メリーランド州南部の「セント・メアリーズ郡:St. Mary’s County」を通り,「レナードタウン:Leonardtown」から「セント・クレメンツ島州立公園:St. Clements Island State Park」まで約64 kmにわたって続いています。
このルートは,アメリカ最初の宗教的寛容政策が実践された場所を巡る旅となっており,カトリック移民の歴史やメリーランド州の建国にまつわる貴重なスポットが点在しています。
主な見どころを紹介します。
「セント・クレメンツ島州立公園:St. Clements Island State Park」
1634年,イギリスのカトリック移民が最初に上陸した場所で,メリーランド植民地の発祥地です。
メリーランド州最初のカトリックミサが行われたとされる歴史的なスポットでもあります。
島へはボートでアクセス可能で,歴史的な記念碑や美しい風景が楽しめます。
「セント・メアリーズ・シティ:Historic St. Mary’s City」
かつてのメリーランド植民地の首都で,アメリカ最初の宗教寛容法「1649年メリーランド宗教寛容法:Maryland Toleration Act」が制定された場所です。
17世紀の町並みを再現した歴史地区があり,コスチュームを着たガイドが当時の生活を紹介する体験型の博物館があります。
「セント・ジョンズ遺跡:St. John’s Site Museum」では,植民地時代の遺物や建築の復元を見学することができます。
「セント・フランシス・ザビエル教会:St. Francis Xavier Church」
1640年代に創設されたメリーランド最古級のカトリック教会で,現在の建物は18世紀に建てられたものです。
近くには,「ニュートン・ホール:Newtowne Manor House」があり,カトリック宣教師の活動の拠点だった歴史的な建物が残っています。
「レナードタウン:Leonardtown」
18世紀から続く歴史的な町で,植民地時代の建築が残っています。
「セント・メアリーズ郡博物館:St. Mary’s County Museum」では,メリーランドの宗教自由の歴史やカトリック移民について学べます。
「ウィネザー・プランテーション:Wicomico Bluffs and Plantation」などの歴史的建造物も見どころです。
メリーランド州は,「宗教の自由」を掲げて設立された最初の植民地であり,カトリックやその他の宗教の共存を目指した歴史があります。
その遺産を感じながら旅ができるルートです。
これでメリーランド州のロードトリップの紹介を終わります。
今回は,ここまでです。
次回も,「アメリカの景観が美しい道路32選!」をお送りします。
ウィスコンシン州とミネソタ州です。
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