「仕事を退職したら,妻と一緒にアメリカを長期の旅行をしたい。」
若い頃から思い描いていた夢を実現すべく,私はこのブログを始めました。
これまで,旅行はまだ先の話と考えて,このブログの内容はアメリカの歴史や施設などを調べることを主としてきました。
しかし,昨年の秋から私生活でいろいろなことが起こり,旅行自体が早まる可能性が大きくなってきました。
詳しく言うと,退職自体早めるかもしれないということです。
そこで,「長期旅行をしたい」という漠然としたものを,ある程度の形にしたいと思い,いろいろと考えてみました。
今回のページは,長期旅行の「初めの1歩」としてアメリカのビザ関係のことについて調べたことを書いていきたいと思います。
査証:VISA
どの国籍の人も,本来なら外国に入国するには,「査証:ビザ」が必要です。
「ビザ:Visa」は,国家が自国民以外に対して,その人物の所持する旅券が有効であり,かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書になります。
しかし,一定の条件内で,査証免除が行われています。
ビザがなくても入国してよいですよというものです。
査証免除の代表例が,観光・商談などの短期滞在の場合です。
査証免除は国同士で決められていて,2022年7月時点では日本が一番査証免除の国が多く,193カ国となっています。
日本人で短期旅行に行く場合は,ほとんどの国ではビザは必要ありません。
逆に言うと,留学や商用での長期滞在の場合にビザは必要だということです。
調べてみると,アメリカには実に様々な種類のVISAがありました。
私はアメリカのVISAを取得したことがないので,実物を見たことはありません。
しかし,私は2000年から2003年の3年間,インドのムンバイに滞在し,仕事をしていました。
その時はビザが必要で,日本総領事館を通してインド政府にビザの申請をして取得していました。
その時のパスポートをまだ保管しているので,VISAの画像を載せますね。
インドのビザはシールになっていて,パスポートのページに貼られる形で発行されました。
画像は名前や番号のところなどに処理をしてわからないようにしています。
確か,ビザにも種類があって,「シングル」か「マルチプル」かで期間や扱いが違ったと記憶しています。
「期間」はシングルが3か月で,マルチプルが1年だったと記憶しています。
期間が半年というのもあったと思います。
「シングル」だと1回インドから出国してしまうと失効してしまい,もうインドに入国できなくなるのに対して,「マルチプル」は何度でも出入りができるというものです。
どうでもよいことだと思われるかもしれませんが,インド以外の国への旅行をする場合,シングルかマルチプルかはとても重要な要素になるのです。
自分の場合,最初に提供されたのがシングルで,2回目からはマルチプルでした。
ビザの申請はパスポートを渡すのですが,すぐには発行されません。
1か月以上かかったときもあり,その期間はパスポートが手元にない状態になり,かなり不便な思いをしました。
本当かどうか定かではないですが,インド政府が日本国籍の人にビザを発行する人数は,日本政府がインド国籍の人にビザを発行する人数と関係があると聞いたことがあります。
たぶん,すぐに発行されない理由はそのあたりにあるのだと推測します。
さて,話をアメリカに戻します。
電子渡航認証システム:ESTA
アメリカ旅行の場合もビザは必要ないのですが,他の国と違い,「ESTA:エスタ」という書類が必要です。
ESTAとは「Electronic System for Travel Authorization:電子渡航認証システム」の略で,アメリカに入国する渡航者に2009年から義務付けられているインターネット上での手続きです。
有効期間は2年間です。
2年の間であれば何度でも渡航でき,渡航の度にESTAを申請する必要はありません。
一回の入国で滞在できる期間は90日までです。
また有効期間中にパスポートが変わった場合は再申請が必要です。
ESTAを申請できる条件があり,それが以下の5つになります。
・観光か短期のビジネスであること
・滞在期間が90日以内であること(就労・留学の場合は除く)
・VWP参加国の市民であり,期限有効なICチップ搭載のパスポートを所持していること
・過去に重大な犯罪歴がなく,米国が定める伝染病や病気に罹患していないこと
・米国に長期滞在する意思がなく,目的の遂行後は帰国すること
ESTAの申請は,公式サイトから簡単におこなうことができます。
必要なものは申請料の21ドル(2023年5月現在)とパスポートなどの個人情報です。
これらの情報を入力して申請します。
ESTAの申請は旅行日の3日前には済ませておくことが強くすすめられていますが,私は旅行開始日の1週間前までには済ませておこうと思います。
ESTAの有効期限が切れたら再申請ができます。
再申請は,有効期限が切れていなくてもすることができます。
パスポートの有効期限には注意が必要で,アメリカ滞在期間+6か月です。
また,入国の際にESTAが必要で,出国する際にはESTAの有効期限が切れていても問題はありません。
さて,気になった方も多いと思いますが,3つ目の条件にある「VWP」とは,アメリカの「Visa Waiver Program:ビザ免除プログラム」のことです。
ビザ免除プログラム:VWP
「VWP」は,ESTAと同じように,短期旅行の場合はビザを申請することなく渡米できる制度のことです。
詳しく言うと,日本人がESTAを申請してビザ無しで渡米できるのは,日本がこのアメリカのVWPの参加国だからです。
VWPを利用できる条件があり,それが以下の5つになります。
・有効なパスポートを持っていること
・ESTAを取得していること
・観光や知人訪問・ビジネスなど90日以内の短期滞在で,報酬を得る活動を行わないこと
・往復(乗り継ぎの場合は次の目的地の)航空チケット,船舶チケットを持っていること
・VWP参加国の国籍を有している事
アメリカへの入国に際して,入国審査に時間がかかることがあると聞いています。
別室に連れていかれ,最悪の場合,そのまま帰国させられるという話も聞いたことがあります。
しかし,帰り(アメリカを出る)の航空チケットを持っていれば,疑われることなく,スムーズに入国審査を終えられるのだそうです。
アメリカに期間限度いっぱいの約90日間滞在する予定ですから,不法滞在や不法就労を疑われても仕方がないと思っています。
ですから,できるだけ疑われない準備をする必要があると思います。
デジタル証明書アプリVeriFLY
「VeriFLY」とは,各国の定める入国検疫書類を登録し,入国条件に合致しているか事前に判定できるスマートフォン用アプリです。
どのような書類があるかというと,コロナ検査結果(陰性証明書)やワクチン接種証明書,宣誓書などです。
このアプリに各種書類を登録しておけば,アプリの完了画面を空港にて提示するだけで,搭乗手続きをスムーズに進めることができます。
<主な機能>
・渡航先の入国に必要な書類などの参照・管理
・登録した必要情報と渡航先の入国要件の照合
アプリのダウンロードは任意です。
アプリを利用しなくても渡航は可能です。
コロナ関連の規制が無くなれば,必要なくなるかもしれません。
まとめ
以上,調べたことからアメリカ入国に際して大事なことをまとめると以下のことになります。
〇パスポートの有効期限を確認すること(滞在期間+6か月)
〇ESTAを申請すること
〇往復の航空チケットを用意すること
今回は以上です。
次回は旅行のルート作りを書けたらと思っています。
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