「アメリカの景観が美しい道路32選!」の第5弾です。
この「ロードトリップ」のカテゴリーのページでは,オリジナル・ランキングで32選した「景観が美しい道路」と「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」を紹介します。
第5弾の今回は,イリノイ州の道路を紹介します。
「アメリカの景観が美しい道路32選!」とは,ネットの10のサイトと10のユーチューブの計20で紹介されていた道路を数え,ランキングにしたものです。
ランキングを見たい場合は,↓ここ↓を見てください。
アメリカの景観が美しい道路32選!【ナショナル・シーニック・バイウェイ】【オール・アメリカン・ロード】【オリジナル・ランキング発表】mohamoha147
また,「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」は,アメリカの「シーニックバイウェイ法」で選ばれた道路のことです。
「景観性」「歴史性」「自然性」「文化性」「レクレーション性」「考古学性」の6項目のうち1項目に該当するものを「ナショナル・シーニックバイウェイ:National Scenic Byway」,2項目以上に該当するものを「オール・アメリカンロード:All American Road」と指定しています。
それでは,紹介していきます。
- イリノイ州のロードトリップ
- ルート66:Route 66(イリノイ州,ミズーリ州,オクラホマ州,ニューメキシコ州,アリゾナ州,カリフォルニア州)
- ミシシッピ・グレート・リバー・ロード/ブルーズ・ハイウェイ:Mississippi Great River Road/The Blues Highway(ルイジアナ州,ミシシッピ州,アーカンソー州,テネシー州,ケンタッキー州,イリノイ州,ミズーリ州,アイオワ州,ウィスコンシン州,ミネソタ州)
- シカゴ・レイクショア・ドライブ:Chicago Lake Shore Drive(イリノイ州)
- ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road(イリノイ州,インディアナ州,オハイオ州,ウェストヴァージニア州,ペンシルベニア州)
- グレート・リバー・ロード:Great River Road(イリノイ州)
- ルート66:Historic Route 66(イリノイ州)
- イリノイ・リバー・ロード:Illinois River Road(イリノイ州)
- リンカーン・ハイウェイ:Lincoln Highway(イリノイ州)
- ミーティング・オブ・ザ・グレイト・リバーズ・シーニック・ルート:Meeting of the Great Rivers Scenic Route(イリノイ州)
- オハイオ・リバー・シーニック・バイウェイ:Ohio River Scenic Byway(イリノイ州)
イリノイ州のロードトリップ
イリノイ州には,オリジナルランキングにて選ばれた景観が美しい道路が,2つあります。
また,指定されたオール・アメリカン・ロードが,2つあります。
指定されたナショナル・シーニック・バイウェイは,5つあります。
これらの中には,重複しているものもあります。
まずは,オリジナルランキングにて選ばれた,景観が美しい道路を紹介します。
ルート66:Route 66(イリノイ州,ミズーリ州,オクラホマ州,ニューメキシコ州,アリゾナ州,カリフォルニア州)
Route 66(国道66号線)は,「イリノイ州シカゴ:Chicago Illinois」と「カリフォルニア州ロサンゼルス:Los Angeles California」を結んでいた旧国道の呼び名です。
州間高速道路の発達により,1985年に廃線となりました。
1990年に「ルート66協会:Route 66 Association」が発足し,国道66号線を「歴史的街道:Historic Route 66」に指定されます。
以降,アメリカ本土を横断する「ルート66」は,映画や小説,音楽などに多く登場し,アメリカのポップ・カルチャーの題材となります。
2006年に公開されたディズニー映画「カーズ」は,国道66号線沿線の小さな町を舞台としています。
オリジナル・ランキングでは,第4位にランキングされています。
本来なら,主な見どころなどを紹介するのですが,この後紹介する「ナショナル・シーニック・バイウェイ」で紹介するところとかぶっているため,ここでは紹介しないでおきます。
ミシシッピ・グレート・リバー・ロード/ブルーズ・ハイウェイ:Mississippi Great River Road/The Blues Highway(ルイジアナ州,ミシシッピ州,アーカンソー州,テネシー州,ケンタッキー州,イリノイ州,ミズーリ州,アイオワ州,ウィスコンシン州,ミネソタ州)
「ミシシッピ・グレートリバー・ロード:Mississippi Great River Road」は,ミシシッピ川に沿って走る壮大なドライブルートで,カナダとの国境に近いミネソタ州からメキシコ湾に至るルイジアナ州まで,全長約4,800キロにわたります。
このルートは,10州にまたがり,アメリカの自然の美しさ,文化,歴史を楽しむことができる観光道路として人気があります。
それぞれの州が独自の魅力を持っていて,変化に富んだ景観や自然公園,歴史的な町,遺跡などの見どころがあります。
オリジナル・ランキングでは,第25位にランキングされています。
「ブルース・ハイウェイ:The Blues Highway」とも呼ばれていて,「国道61号線:U.S. Route 61」のことで,アメリカ南部を代表する音楽ジャンル「ブルース」に深く関連した歴史的な道路になります。
ミネソタ州からルイジアナ州ニューオーリンズまで南北に延びており,ミシシッピ・グレートリバー・ロードと重なります。
「ブルース・ハイウェイ」と言えば,特に,ミシシッピ州とルイジアナ州を通る区間を指します。
この区間は,ブルース音楽が誕生し,発展した地域だからです。
本来なら,主な見どころなどを紹介するのですが,この後紹介する「オール・アメリカン・ロード」で紹介するところとかぶっているため,ここでは紹介しないでおきます。
シカゴ・レイクショア・ドライブ:Chicago Lake Shore Drive(イリノイ州)
シカゴの「レイクショア・ドライブ:Lake Shore Drive」は,シカゴのダウンタウンから見えるミシガン湖沿いを走る美しい主要道路で,観光客や地元の人々にとても人気のある道路です。
この道路は,シカゴの象徴ともいえる風景を楽しむために最適な場所であり,都市と自然が見事に調和した風景が広がります。
オリジナル・ランキングでは,第26位にランキングされています。
レイクショアドライブは,シカゴの南北にわたって伸びる道路で,ミシガン湖の西岸に沿って走ります。
北はハリウッドアベニューから,南は67thストリートまで続いており,約42キロにわたって市内を縦断しています。
この道路の最大の魅力は,その湖と街の絶景です。
特に,ミレニアムパークやグラントパークなどの観光地の近くを通るため,シカゴの高層ビル群やミシガン湖の青い水面を一望できます。
「ミレニアムパーク: Millennium Park」
アートや文化の中心地で,通称ビーンと呼ばれる「クラウドゲート(雲の門):Cloud Gate」やピクニックエリアが楽しめます。
「ネイビーピア:Navy Pier」
湖沿いにあるエンターテイメント複合施設で,ショッピング,レストラン,観覧車が楽しめます。
もともとは,「海軍埠頭」という意味です。
「シカゴ美術館::The Art Institute of Chicago」
世界的に有名な美術館で,多くの芸術作品を展示しています。
このブログでも,↓ここで↓紹介しています。
アメリカの美術館32選!【シカゴ美術館】 mohamoha58
「リンカーンパーク動物園:Lincoln Park Zoo」
無料で入園できる歴史的な動物園も湖沿いにあります。
道路に並行して,歩行者やサイクリスト用の道「レイクフロントトレイル:Lake Front Trail」があり,ランニングやサイクリング,ウォーキングを楽しむことができます。
また,ビーチも点在しているため,夏には水泳や日光浴を楽しむ人々でにぎわいます。
次に,オール・アメリカン・ロードを紹介します。
ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road(イリノイ州,インディアナ州,オハイオ州,ウェストヴァージニア州,ペンシルベニア州)
「ヒストリック・ナショナル・ロード:Historic National Road」は,アメリカの歴史において重要な役割を果たした道路で,アメリカ初の連邦政府によって計画・建設された幹線道路です。
この道は,アメリカの西への拡大と移住において重要なルートとなりました。
イリノイ州を含むこのルートは,当時のアメリカの発展を象徴する歴史的な遺産であり,今日では「アメリカの母なる道路:The Road That Built The Nation」とも呼ばれていて,オール・アメリカン・ロードに指定されています。
道の東端は,メリーランド州カンバーランドから始まり,オハイオ,インディアナ,そしてイリノイへと西に向かって伸びていきました。
イリノイ州を通るナショナルロードは,インディアナ州からイリノイ州東部に入り,州南部の「ヴァンダリア:Vandalia」に至ります。
この区間には多くの見どころや歴史的な場所があります。
「ヴァンダリア:Vandalia」
ナショナルロードの西端で,イリノイ州のかつての州都でもあったヴァンダリアは,歴史的なスポットが多くあります。
特に有名なのは,「ヴァンダリア州議会議事堂:Vandalia Statehouse」で,ここは州の初期の政治の中心地でした。
リンカーンも,一時ここで政治活動を行っていました。
「グリーンアップ:Greenup」
グリーンアップは,ナショナルロードの旅を彩る小さな町で,歴史的なカバードブリッジ(屋根付きの橋)や昔ながらの建物が保存されています。
画像で紹介しているのが屋根付きの橋です。
ここでは、19世紀のアメリカ中西部の風景を体感できます。
「マーシャル:Marshall」
この町は,ナショナルロード沿いで見つかる重要な拠点のひとつで,歴史的なレンガの舗装が一部残されています。
ここでは,当時の旅行者が利用した宿屋やタバーンが今も残っており,旅の歴史を感じさせるエリアです。
グレート・リバー・ロード:Great River Road(イリノイ州)
オール・アメリカン・ロードに指定されている「グレート・リバー・ロード:Great River Road」は,上記に挙げた「ミシシッピ・グレート・リバー・ロード:Mississippi Great River Road」と同じ道路です。
ここでは,イリノイ州内のグレートリバー・ロードを紹介します。
イリノイ州の西端,ミシシッピ川沿いを南北に走り,アイオワ州とミズーリ州に挟まれたルートです。
この道路からは,ミシシッピ川の広大な流れを眺めながら,変化に富んだ自然の景観を楽しむことができます。
川沿いの湿地帯,森林,野生生物の生息地など,自然愛好家にとって魅力的な場所が点在しています。
特に秋には,紅葉が美しく,色鮮やかな風景が広がります。
イリノイ州のミシシッピ・グレートリバー・ロードの見どころを紹介します。
「ガリーナ:Galena」
イリノイ州北部に位置する歴史的な町ガリーナは,19世紀のアメリカを代表する鉱山都市でした。
ここでは,美しい歴史的な建物群やウリッシーズ・グラント元大統領の家を見学することができます。
ガリーナ川とミシシッピ川が交わる場所にあり,趣のある町並みと豊かな自然が魅力です。
「クインシー:Quincy」
クインシーは,19世紀にドイツ系移民によって開拓された歴史ある都市で,美しいビクトリア朝様式の建物が多く残っています。
ここでは,当時の繁栄を物語る文化遺産を見学でき,クインシーの崖からミシシッピ川の絶景も楽しめます。
「アルトン:Alton」
アルトンは,リンカーンとダグラスの歴史的な討論会が開催された場所として知られています。
現在でも,歴史的な建造物や博物館があり,当時の歴史を学ぶことができます。
冬には,アルトン周辺ではミシシッピ川沿いで白頭ワシの観察が可能です。
「カホキア・マウンズ州立歴史遺跡:Cahokia Mounds State Historic Site」
アルトンから南に向かうと,先住民のミシシッピ文化の中心地だったカホキア・マウンズに到着します。
カホキアは,1000年から1300年にかけて繁栄した大規模な先住民の都市遺跡で,北米最大の先史時代の遺跡の一つです。
ここでは,マウンド(人工の丘)を登り,当時の都市の広がりを想像することができます。
ユネスコの世界遺産にも登録されています。
↓私のこのページでも紹介しています。↓
「パルマイラ・ボトムス自然保護区:Palmyra Bottoms Nature Preserve」
自然を愛する人にとっては,この保護区が魅力的です。
イリノイ州南部に位置し,ミシシッピ川沿いの湿地帯には多様な野生生物が生息しています。
特に,バードウォッチングが盛んで,渡り鳥や湿地に住む多くの動物を観察できます。
続いて,ナショナル・シーニック・バイウェイを紹介します。
ルート66:Historic Route 66(イリノイ州)
ルート66は,イリノイ州から始まるアメリカの大陸を横断する象徴的な道路で,ナショナル・シーニック・バイウェイに指定されています。
イリノイ州を走るルート66は,シカゴの大都市から田園風景へと変わり,途中で立ち寄る小さな町々が当時のアメリカの旅の文化を体現しています。
ブルース,ジャズ,ロックンロールなど,音楽とも深い関わりを持つこの道をドライブすることで,アメリカの歴史や文化をより深く知ることができます。
主要な観光スポットと見どころを紹介します。
「シカゴ:Chicago」
ルート66は,「シカゴ美術館:The Art Institute of Chicago」前のAdams StreetとMichigan Avenueの交差点が出発点です。
この大都市では,ルート66の標識や記念碑を見つけることができ,シカゴのモダンな都市景観と歴史が交差する場所です。
シカゴには多くの博物館や観光名所があり,出発前にアメリカの都市文化を堪能することができます。
「ジョリエット:Joliet」
シカゴから南西に約74km進むと,ジョリエットの街に到達します。
ここにはルート66博物館があり,ルート66の歴史や文化を展示しているほか,リアルト・スクエア・シアターなどの歴史的建築物も見どころです。
町全体には,ルート66に関連するモニュメントやアートがあり,街の中心部を散策するのも楽しいです。
「ポンティアック:Pontiac」
ポンティアックは,ルート66の歴史を讃える美しい壁画が町中に点在しています。
観光客は,これらの壁画を見て歩きながら楽しむことができます。
「ルート66殿堂博物館:Route 66 Hall of Fame and Museum」は,この道路にまつわるエピソードやアーティファクトを展示しており,非常に人気のある観光スポットです。
「ノーマル:Normal」と「ブルーミントン:Bloomington」
ノーマルとブルーミントンは双子都市で,ルート66の重要な中継地点でした。
ここには,昔ながらのモーテルやダイナー,そして古いガソリンスタンドなど,1960年代以前のアメリカを思わせるランドマークが多くあります。
「スプリングフィールド:Springfield」
スプリングフィールドは,アメリカ第16代大統領リンカーンの故郷としても知られている州都です。
リンカーンにまつわる観光スポットが多く,「リンカーン・プレジデンシャル図書館・博物館:Abraham Lincoln Presidential Library and Museum」や彼の墓地である「リンカーン・トゥーム:Lincoln Tomb」などが見どころです。
また,スプリングフィールドには,有名な「ダイナーコージー・ドッグ・ドライブイン:Cozy Dog Drive In」があり,ここで発祥した「コージー・ドッグ:Cozy Dog」(コーンドッグの元祖)を楽しむことができます。
リッチフィールド(Litchfield)
リッチフィールドには,歴史的なルート66のランドマークの一つである「アリストン・カフェ:The Ariston Cafe」という古いダイナーがあり,ルート66の古き良き雰囲気を体感できます。
ここでは,当時の旅行者が立ち寄ったようなドライブインや古いガソリンスタンドなどが保存されており,1950年代のアメリカの雰囲気を楽しめます。
「セントルイス:St. Louis」
イリノイ州とミズーリ州の境界に近づくと,ミシシッピ川を渡り,セントルイスへ到達します。
イリノイ・リバー・ロード:Illinois River Road(イリノイ州)
「イリノイ・リバー・ロード:Illinois River Road」は,イリノイ川沿いを走る美しい景観のドライブコースで,自然や文化,歴史を楽しめる観光ルートです。
約240kmにわたってイリノイ州北部と中央部を縦断し,北端の「オタワ:Ottawa」から南端の「ハヴァナ:Havana」まで続いています。
ナショナル・シーニック・バイウェイに指定されており,豊かな生態系や美しい風景,歴史的な場所が数多く点在しています。
主な見どころを紹介します。
「オタワ:Ottawa」
イリノイ・リバー・ロードの北端にある町で,19世紀の歴史的な建物や美しい町並みが魅力です。
「スターヴド・ロック州立公園:Starved Rock State Park」は,イリノイ州で最も人気のある州立公園の一つで,険しい峡谷や滝を探索でき,ハイキングやバードウォッチングが楽しめます。
「ピオリア:Peoria」
イリノイ州で最も古いヨーロッパ人の入植地の一つで,文化的な見どころが多い街です。
イリノイ・リバー・ロードの中間地点に位置し,「ピオリア湖:Peoria Lake」からの景観も美しいです。
「ピオリア動物園:Peoria Zoo」や「グランドビュー・ドライブ:Grand View Drive」など家族で楽しめる観光スポットも多く,またピオリアのダウンタウンでは,地元の美術館や歴史博物館を訪れることができます。
「イリノイ川自然保護区:Illinois River National Wildlife Refuge」
イリノイ川沿いには,鳥類や野生動物の保護区が多くあり,特にこの自然保護区ではアメリカワシやミサゴ,季節ごとの渡り鳥を見ることができます。
この保護区では,バードウォッチング,カヌー,カヤック,釣りなど,自然と触れ合えるアクティビティも盛んです。
「カントン:Canton」
カントンは,歴史ある田園風景が広がる街で,特に秋には色鮮やかな紅葉が楽しめます。
イリノイ川沿いのビューポイントが多く,田舎町の素朴な雰囲気が味わえるエリアです。
「ハヴァナ:Havana」
ハヴァナは,イリノイ・リバー・ロードの南端に位置する町で,歴史的な建造物が多く,地元の文化を色濃く感じることができます。
「エミクアウク族の保護区:Emiquon National Wildlife Refuge」も近くにあり,湿地帯を通る遊歩道やビューポイントから自然観察が楽しめます。
復元プロジェクトによって,かつての湿地が再生され,多様な野生生物が生息しています。
リンカーン・ハイウェイ:Lincoln Highway(イリノイ州)
「リンカーン・ハイウェイ:Lincoln Highway」は,アメリカで初めて全米を横断する自動車道路として設立された歴史的なハイウェイです。
1913年に開通したこの道は,ニューヨーク州タイムズスクエアからカリフォルニア州サンフランシスコまでの約5,300キロにわたり,当時の自動車産業やアメリカの発展を象徴する存在でした。
イリノイ州を含む14の州(ニューヨーク州,ニュージャージー州,ペンシルベニア州,オハイオ州,インディアナ州,イリノイ州,アイオワ州,ネブラスカ州,コロラド州,ワイオミング州,ユタ州,ネバダ州,カリフォルニア州を通ります。
リンカーン・ハイウェイは,自動車文化の発展を象徴する歴史的な道路であり,ナショナル・シーニック・バイウェイに指定されています。
リンカーン・ハイウェイのイリノイ州での見どころを紹介します。
イリノイ州では,リンカーン・ハイウェイは東のシカゴ郊外の「シェリービル:Sheffield」から西の「デコーラ:DeKalb」や「オーロラ:Aurora」を通ります。
イリノイ州は農業地帯が多く,リンカーン・ハイウェイ沿いにも穏やかな田園風景や歴史的な町が広がっています。
「フランクリン・グローブ:Franklin Grove」
リンカーン・ハイウェイの歴史に触れられる観光スポットとして,「リンカーン・ハイウェイ協会本部:Lincoln Highway Association Headquarters」があります。
ここでは,道路の歴史や当時の資料を見ることができます。
「デコーラ:DeKalb」
デコーラはトウモロコシ生産で有名な町で,リンカーン・ハイウェイ沿いにある農場風景が広がっています。
また,デコーラの町には,歴史的な建物や小さな博物館があり,地域の歴史や文化に触れることができます。
「オーロラ:Aurora」
オーロラはシカゴ郊外にある都市で,リンカーン・ハイウェイ沿いにはヴィンテージの看板やモーテルが残っており,当時の雰囲気を感じられます。
また,ここにはアメリカで最も古い映画館の一つ「パラマウント劇場:Paramount Theatre」もあり,オーロラの歴史的な中心地として賑わいを見せています。
「ジョリ―エット:Joliet」
オーロラからさらに東へ進むとジョリエットに至り,ここには,ルート66とも接続するエリアがあります。
両方の歴史的ハイウェイの影響を感じられます。
シカゴまでのアクセスも良く,リンカーン・ハイウェイを起点としたロードトリップに最適な町です。
ミーティング・オブ・ザ・グレイト・リバーズ・シーニック・ルート:Meeting of the Great Rivers Scenic Route(イリノイ州)
「ミーティング・オブ・ザ・グレイト・リバーズ・シーニック・ルート:Meeting of the Great Rivers Scenic Route」は,イリノイ州南西部を通るナショナル・シーニック・バイウェイです。
ミシシッピ川とイリノイ川,ミズーリ川の3つの大河が合流する地域を走ります。
この約53キロのルートは,「アルトン:Alton」から「ゴードン・ムーア州立公園:Gordon Moore State Park」まで続き,豊かな自然環境と歴史的な観光スポットが点在しています。
主な見どころを紹介します。
「アルトン:Alton」
アルトンは出発地点で,歴史ある町並みとともにビクトリア朝の建築や地元のアートギャラリーなどが楽しめます。
「メルビン・プライス・ロック・アンド・ダム:Melvin Price Lock And Dam」や「ナショナル・グレート・リバーズ・ミュージアム:National Great Rivers Museum」も見どころで,川の生態系や地域の歴史について学ぶことができます。
「グラフトン:Grafton」
グラフトンは,ミシシッピ川とイリノイ川の合流地点にある町で,川沿いのビールガーデンやワイナリーが人気です。
特に,グラフトンのビューポイントからは雄大な川の景観を一望でき,秋には美しい紅葉が訪れる観光客を魅了します。
「ペレ・マーケット州立公園:Pere Marquette State Park」
イリノイ州最大の州立公園であるペレ・マーケット州立公園は,ハイキングやキャンプが楽しめる自然豊かな場所です。
展望台からは,ミシシッピ川と周囲の森林の絶景が広がり,四季折々の風景が楽しめます。
この公園には,珍しい野生動物や鳥類も多く,特に冬にはハクトウワシの観察スポットとしても有名です。
「ナショナル・グレート・リバーズ・ミュージアム:National Great Rivers Museum」
このミュージアムは,ミシシッピ川の生態や経済的重要性について学べる施設で,船の通過やダムの運用についての展示があります。
オハイオ・リバー・シーニック・バイウェイ:Ohio River Scenic Byway(イリノイ州)
「オハイオ・リバー・シーニック・バイウェイ:Ohio River Scenic Byway」は,オハイオ川沿いに広がる美しい景観を楽しむことができる観光ルートで,アメリカ中東部のイリノイ州,インディアナ州,オハイオ州の3州にまたがり,約1,556キロにわたって続いています。
オハイオ川沿いの自然,歴史的な町並み,文化的なスポットを巡り,訪れる人に豊かな自然の美しさと,川とともに発展してきた地域の歴史を感じさせるナショナル・シーニック・バイウェイです。
イリノイ州南端の「カイロ:Cairo」からオハイオ州東部の「イースト・リバプール:East Liverpool」まで続き,イリノイ州,インディアナ州,オハイオ州の3つの州にまたがります。
オハイオ川沿いには,古くからの町並みや歴史的建造物が点在しており,アメリカの開拓時代や産業の発展を物語る場所が多くあります。
オハイオ・リバー・シーニック・バイウェイのイリノイ州での見どころを紹介します。
「カイロ:Cairo」
カイロは,イリノイ州最南端に位置し,オハイオ川とミシシッピ川の合流地点としても知られています。
古い建物が並ぶカイロの街には,歴史的な家屋や廃墟が残り,かつての繁栄を感じさせます。
「カスタムハウス博物館:Custom House Museum」では,カイロとオハイオ川流域の歴史や文化についての展示があり,地域の歴史を学ぶことができます。
「ゴールコンダ:Golconda」
ゴールコンダは川沿いの小さな町で,歴史的な建物が並び,アメリカ初期の開拓者の足跡を感じられます。
「ベイリーフリーキット邸:Buel House」は,19世紀に建てられた歴史的な家屋で,ゴールコンダの重要な観光スポットです。
ゴールコンダからは,周辺の自然やハイキングトレイルも楽しめます。
「ショーニー国立の森:Shawnee National Forest」
オハイオ川沿いに広がる広大な国立の森で,ハイキングやキャンプ,野鳥観察に最適な場所です。
フォレストの中には,「ガーデンズ・オブ・ザ・ゴッズ:Garden of the Gods」と呼ばれる景勝地があり,巨大な岩の形成や崖からの絶景が楽しめます。
以上で,イリノイ州のロードトリップを終わります。
今回は,ここまでです。
前回のページの終わりに,「次はイリノイ州とオハイオ州を紹介する」と書いたのですが,イリノイ州だけでかなりの情報量になったので,オハイオ州は次回にします。
よって,次回は,オハイオ州とジョージア州を紹介します。
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