アメリカの景観が美しい道路32選!」の第28弾です。
この「ロードトリップ」のカテゴリーのページでは,オリジナル・ランキングで32選した「景観が美しい道路」と「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」を紹介します。
第28弾の今回は,デラウェア州とバーモント州の道路を紹介します。
「アメリカの景観が美しい道路32選!」とは,ネットの10のサイトと10のユーチューブの計20で紹介されていた道路のランキングを数え,再ランキングにしたものです。
ランキングを見たい場合は,↓ここ↓を見てください。
アメリカの景観が美しい道路32選!【ナショナル・シーニック・バイウェイ】【オール・アメリカン・ロード】【オリジナル・ランキング発表】mohamoha147
また,「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」は,アメリカの「シーニックバイウェイ法」で選ばれた道路のことです。
「景観性」「歴史性」「自然性」「文化性」「レクレーション性」「考古学性」の6項目のうち1項目に該当するものを「ナショナル・シーニックバイウェイ:National Scenic Byway」,2項目以上に該当するものを「オール・アメリカンロード:All American Road」と指定しています。
それでは,デラウェア州から紹介していきます。
デラウェア州のロードトリップ

デラウェア州には,指定されたナショナル・シーニック・バイウェイが2つあります。
まずは,その一つ目を紹介します。
ブランドワイン・バレー・シーニック・バイウェイ:Brandywine Valley Scenic Byway(デラウェア州,ペンシルバニア州)


「ブランドワイン・バレー・シーニック・バイウェイ:Brandywine Valley Scenic Byway」 は,デラウェア州とペンシルバニア州にまたがる道路で,ナショナル・シーニック・バイウェイに指定されています。
デラウェア州では,「ウィルミントン:Wilmington」の「ロドニー・スクエア:Rodney Square」から始まり,「52号線:Kennett Pike」および「100号線:Montchanin Road」を北上してペンシルバニア州境へ至ります。
その区間の長さは,約19.7kmです。
ドライブのみなら約1時間,観光,立ち寄りを含めると2〜3日を要するほど見どころが多いです。
道路そのものが景観路として整備されていて,路肩の木々や石壁,牧草地など,変化に富んだ風景が続きます。
都市部 → 郊外 → 田舎 →自然といった変遷があり,「静かな田舎の雰囲気」を味わいたい人にもおすすめです。
見どころを紹介します。
ブランドワイン・バレー・シーニック・バイウェイの魅力は,自然風景,建築,庭園,歴史,芸術など多様な要素があります。
主なスポットをいくつか挙げます。
「ウィルミントン:Wilmington」
都市部の景観が美しいです。
歴史的建築,教会,計画されたされた住宅街,公園などがあります。
「Montchanin Road / Route 100」
森林や牧草地がある田舎道で,自然の中を走る風景が美しいです。
「Kennett Pike / Route 52」
丘陵地帯を通り,「Chateau Country」と呼ばれる大きな邸宅や緑豊かな風景が続ます。
「Longwood Gardens」
広大な庭園,公園,温室などがあります。
季節を通じて花や庭の美しさを楽しめる場所です。
「Brandywine River Museum of Art」
ブランダイン地域のアートを中心に,画家家族「Wyeth」一族の作が展示されています。
川沿いのロケーションも魅力的です。
「Brandywine Battlefield Historic Site」
アメリカ独立戦争時の戦いの跡があります。
歴史をたどるスポットとして重要な場所です。
その他にも,「Nemours Estate」や「Winterthur Museum & Garden」など,豪華で風格ある敷地が点在しています。
次に,二つ目のナショナル・シーニック・バイウェイを紹介します。
デラウェア・ベイショア・バイウェイ:Delaware Bayshore Byway(デラウェア州)


「デラウェア・ベイショア・バイウェイ:Delaware Bayshore Byway」は,デラウェア州の東海岸,「デラウェア川:Delaware River」と「デラウェア湾:Delaware Bay」の沿岸部を通るルートです。
長さは約160kmの海岸線コースで,出発点は,「ニューキャッスル:New Castle」,終点は「リューズ:Lewes」あたりになります。
ルートは主に「Route9」を使います。
「静かで野性的なところ:quieter and wilder side」とも形容され,都市部とは異なる自然,歴史,野生生物の豊かさを味わえるエリアです。
「自然」「歴史」「景観」の面から,見どころを紹介します。
「自然/ワイルドライフ」
「塩性湿地:Salt marsh」「潮汐湿地:tidal marsh」が広がるエリアで,野鳥観察が盛んです。
「渡り鳥:ショアバード」や汽水域の生態系が豊富です。
「Bombay Hook National Wildlife Refuge」は,渡り鳥や湿地の観察地として有名です。
「Prime Hook National Wildlife Refuge」など保護地域が複数あり,自然保護と観光のバランスが取れています。
「歴史・文化」
「Historic City of New Castle」には,古い町並みや歴史建築などがあります。
「John Dickinson Plantation」は,歴史的なプランテーションです。
小さな漁村や港町,漁業,沿岸生活が色濃く残るコミュニティも多く,海沿いのライフスタイルを感じられます。
「景観・ドライブ体験」
海と川と湿地が織りなす風景,静かな海岸線のドライブ,自然の開けた視界が多いことが特徴です。
「Discovery Zones」と呼ばれるエリアが19箇所設定されていて,それぞれで見どころが凝縮されています。
自然散策,歴史スポット,町歩きなど多様なウォーキングが可能です。
全行程をゆったり自然・歴史・散策を含めて回るなら,1 日だけでは足りず,2 日以上かけて少しずつ立ち寄るのが良いです。
おすすめの時期は,渡り鳥がやってくる春と秋が特におすすめです。
これで,デラウェア州のロードトリップの紹介を終わります。
次に,バーモント州のロードトリップを紹介します。
バーモント州のロードトリップ

バーモント州には,オリジナルランキングにて選ばれた景観が美しい道路が1つあります。
また,指定されたナショナル・シーニック・バイウェイも1つあります。
まずは,オリジナルランキングにて選ばれた,景観が美しい道路を紹介します。
バーモント州道100号線:Vermont Route 100(バーモント州)


「バーモント州道100号線:Vermont Route 100」は,バーモント州を縦断する最も美しい道路のひとつとして知られています。
州南端のマサチューセッツ州境から北端のカナダ国境近くまで,全長約348kmにわたって走る州道で,「バーモントの背骨:The Spine of Vermont」とも呼ばれます。
私の「景観が美しい道路32選!」オリジナル・ランキングでは,第22位にランキングされています。
緑豊かな山あい,穏やかな村々,湖,牧草地,そして秋の紅葉が織りなす風景が続く,まさにニューイングランドらしい田園景観の代表的ルートです。
南端は,マサチューセッツ州境の「Readsboro」に近いところです。
北端は,カナダ国境の「Newport」近郊「Troy」付近です。
「Wilmington」「Ludlow」「Killington」「Warren」「Waitsfield」「Stowe」「Morrisville」「Lowell」「Troy」などの町を通ります。
主な見どころとなるエリアを紹介します。
「Wilmington & Mount Snow」
ルート100の南端に位置する可愛らしい町です。
スキーリゾートの「Mount Snow」が近く,冬はスキー,夏はハイキングや湖でのカヌーが楽しめます。
「Ludlow & Okemo Mountain」
「Okemo Mountain Resort」のある町で,四季折々のアウトドアが人気です。
秋の紅葉は特に美しく,家族連れにも人気です。
「Killington」
バーモントを代表するスキーリゾート地です。
「Killington Peak」からの眺望は圧巻で,紅葉ドライブの中継地にも最適です。
「Warren & Waitsfield」(Mad River Valley)
「Mad River Valley」と呼ばれる地域は,100号線の中でも最も美しいエリアの一つです。
牧場風景,赤い納屋,覆い橋(covered bridge)が点在します。
秋には「Warren Falls」や「Moss Glen Falls」などの滝も人気スポットです。
「Stowe」
「バーモントの宝石」と称される高原の町です。
「Mount Mansfield」(標高1,339m)はバーモント州最高峰の山です。
ハイキング,スキー,グルメ,クラフトビールなど,一年を通して観光客で賑わいます。
「Morrisville ~ Newport」
北上するにつれ人も少なくなり,より素朴で静かな風景になります。
「メンフレマゴグ湖:Lake Memphremagog」周辺では,カナダ国境に近い静かな湖畔の町が続きます。
次に,ナショナル・シーニック・バイウェイを紹介します。
コネチカット・リバー・バイウェイ:Connecticut River Byway(バーモント州,ニューハンプシャー州,マサチューセッツ州)





「コネチカット・リバー・バイウェイ:Connecticut River Byway」は,バーモント州とニューハンプシャー州の州境を流れる「コネチカット川;Connecticut River」に沿って北南に走る観光ルートで,ナショナル・シーニック・バイウェイに指定されています。
このバイウェイは両州をまたいで指定されており,バーモント州側では「U.S. Route 5」と一部の「Vermont Route 12・Route 142」が主なルートを構成しており,全長約800kmあります。
バーモント州の区間は,バーモント州南部の「ブラトルボロ:Brattleboro」から北部の「セント・ジョンズベリー:St. Johnsbury」を経て,「Lyndon」や「Bloomfield」などへ続く約320kmです。
バーモント州側のコネチカット・リバー・バイウェイは,川に沿って広がる穏やかな丘陵地帯,農場,森林,歴史的な村々が魅力です。
ニューイングランドらしい屋根付き橋や19世紀の煉瓦造りの町並みが多く残り,秋には紅葉の名所としても人気があります。
主な見どころを南から北の順で紹介します。
「ブラトルボロ:Brattleboro」
バーモント州南端の芸術の町です。
ギャラリーやクラフトショップ,ローカルマーケットが多く,「Brattleboro Museum & Art Center」では地元アーティストの作品が見られます。
対岸のニューハンプシャー州の「Hinsdale」との間には古い鉄橋があります。
「Bellows Falls」
運河と滝の町です。
19世紀のコネチカット川運河跡が残り,かつて水運で栄えた歴史を感じられます。
古いレンガ造りの市街と「Bellows Falls Canal」が見どころです。
「Windsor」
「バーモント発祥の地:Vermont’s Birthplace」と呼ばれる歴史のある町です。
1781年にバーモント共和国の憲法が採択された地で,「Old Constitution House」が記念館として残ります。
近くには「Cornish–Windsor Covered Bridge」(全長137m,全米最長級の木造屋根付き橋)もあります。
「White River Junction」
鉄道の要衝として栄えた町で,今はアートとカフェ文化が融合したクリエイティブエリアになっています。
「Center for Cartoon Studies」(アメリカ唯一のコミック芸術専門学校)もあり,ユニークな文化を感じられます。
「Wells River & Bradford」
コネチカット川沿いの小さな村々で,のどかな農村風景と赤い納屋が点在しています。
「セント・ジョンズベリー:St. Johnsbury」
北バーモントの中心的な町です。
「Fairbanks Museum & Planetarium」は自然史と天文の博物館として人気です。
町全体が19世紀末の建物で統一された風情を持ち,コネチカット川流域の文化を学ぶのに最適です。
これで,バーモント州のロードトリップの紹介を終わります。
今回はここまでです。
次回のロードトリップの紹介は,サウスダコタ州とノースダコタ州です。
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