児童文学【大草原と小さな家】と関連する訪問地 mohamoha53

旅行その他

今回はアメリカの児童文学「大草原の小さな家」を特集で紹介したいと思います。

以前にちょっとだけ紹介しました。
「ディキシー」「フロンティアストリップ」:地域の呼び名の話① mohamoha 10

たぶん,本よりもテレビドラマで知っている方の方が多いのではないかと推測しますが,今回は本の方の紹介とアメリカにある関連する施設を紹介します。

本・作者の紹介

大草原の小さな家:Little House On The Prairie

ローラ・インガルス・ワイルダー: Laura Ingalls Wilder

1932年出版

日本では,いくつもの出版社から出版されています。私が小学生の時に読んだものは福音館書店のものでした。まだ,私の実家にあります。

Little House on the Prairie Book at the Laura Ingalls Wilder Museum, Pepin Wisconsin photo by Lorie Shaull on Flickr(Noncommercial use allowed)

ローラ・インガルス・ワイルダー: Laura Elisabeth Ingalls Wilder

1867~1957

アメリカの作家・小学校教師

幼年期の体験に基づいた子どものための半自叙伝的物語小説「小さな家シリーズ:Little House books」を著しました。

「小さな家」シリーズは主人公のローラが5歳頃~18歳で結婚した初めの4年間までを10冊の本にしています。ちょうど,西部開拓時代にあたります。

「大草原の小さな家」はその中の一冊で,シリーズの3冊目。(インガルス一家の物語としては2冊目)

1867年,ウィスコンシン州ペピン生まれ。

ミズーリ州マンスフィールドにて農場を営みながら農業紙で執筆。

65歳で「大きな森の小さな家」を出版。それ以降,次々と作品を発表して「小さな家」シリーズを書き上げました。

Laura’s bust photo by MRHSfan on Flickr(Noncommercial use allowed)

「小さな家」シリーズの本紹介

出版順に「小さな家」シリーズを紹介します。

小学生の時に,私が実際に読んでいた福音館書店のもので紹介します。

「大きな森の小さな家」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ
出版社:福音館書店
原題:Little House in the Big Woods
(1932)

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著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ出版社:福音館書店発売日:2002年06月シリーズ名等:福音館文庫 S−1 インガルス一家の物語 1キーワード:大きな森の小さな家ローラ・インガルス・ワイルダー恩地...

ウィスコンシン州の「ペピン:Pepin」という町にある「大きな森の小さな家」にてインガルス一家の物語が始まります。

「大草原の小さな家」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ
出版社:福音館書店
原題:Little House on the Prairie
(1935)

大草原の小さな家/ローラ・インガルス・ワイルダー : 0001273765 : ネットオフ ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
■カテゴリ:中古本■ジャンル:料理・趣味・児童 児童読み物■出版社:福音館書店■出版社シリーズ:福音館文庫■本のサイズ:新書■発売日:2002/08/01■カナ:ダイソウゲンノチイサナイエ ローラインガルスワイルダー

ウィスコンシン州からカンザス州の「インディペンデンス:Independence」の近く,インディアン・テリトリー(先住民の土地)に移住し生活します。

「プラム・クリークの土手で」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ
出版社:福音館書店
原題:
On the Banks of Plum Creek
(1937)

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著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ出版社:福音館書店発売日:2002年11月シリーズ名等:福音館文庫 S−8 インガルス一家の物語 3キーワード:プラム・クリークの土手でローラ・インガルス・ワイルダ...

カンザス州からミネソタ州「ウォルナットグローブ:Walnutgrove」に移住し,活気あふれるその町でローラは学校や教会に通い始めます。

「シルバー・レイクの岸辺で」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ
出版社:福音館書店
原題:
By the Shores of Silver Lake
(1939)

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著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ出版社:福音館書店発売日:2003年02月シリーズ名等:福音館文庫 S−13 インガルス一家の物語 4キーワード:シルバー・レイクの岸辺でローラ・インガルス・ワイル...

インガルス一家の最後の移住先は,サウスダコタ州の「デ・スメット:De Smet」です。この本からはこの地がメインになります。

福音館書店からの出版はここまでになります。
どうも,この本の版権まで持っていたようです。
次からは岩波書店のもので紹介します。

「長い冬」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:谷口由美子
出版社:岩波書店
原題:
The Long Winter
(1940)

長い冬 ローラ物語1 電子書籍版 / ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳 : b00162098971 : ebookjapan ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳出版社:岩波書店連載誌/レーベル:岩波少年文庫提供開始日:2019/01/24タグ:外国文学 小説・文芸 岩波少年文庫タイトルID:EB-521228キーワード:ローラ物語ローラモノガタリローラ...

猛吹雪によって町が孤立し,約8か月の長い冬をインガルス一家は過ごします。

「大草原の小さな町」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:谷口由美子
出版社:岩波書店
原題:
Little Town on the Prairie
(1941)

大草原の小さな町 ローラ物語2 電子書籍版 / ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳 : b00162098972 : ebookjapan ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳出版社:岩波書店連載誌/レーベル:岩波少年文庫提供開始日:2019/01/24タグ:外国文学 小説・文芸 岩波少年文庫タイトルID:EB-521228キーワード:ローラ物語ローラモノガタリローラ...

インガルス一家はようやく落ち着いた暮らしを始め,ローラは将来の夫となるアルマンゾと出会います。

「この楽しき日々」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:谷口由美子
出版社:岩波書店
原題:
These Happy Golden Years
(1943)

この楽しき日々 ローラ物語 3 電子書籍版 / ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳 : b00162113718 : ebookjapan ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳出版社:岩波書店連載誌/レーベル:岩波少年文庫提供開始日:2019/02/21タグ:外国文学 小説・文芸 岩波少年文庫タイトルID:EB-521228キーワード:ローラ物語ローラモノガタリローラ...

15歳で教員免許を取得したローラは,家から離れ,開拓地で教壇に立ちます。アルマンゾとの婚約,結婚もあります。

「はじめの四年間」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:谷口由美子
出版社:岩波書店
原題:
The First Four Years
(1971)

はじめの四年間 ローラ物語4 電子書籍版 / ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳 : b00162113719 : ebookjapan ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳出版社:岩波書店連載誌/レーベル:岩波少年文庫提供開始日:2019/02/21タグ:外国文学 小説・文芸 岩波少年文庫タイトルID:EB-521228キーワード:ローラ物語ローラモノガタリローラ...

ローラのアルマンゾとの最初の4年間の結婚生活が描かれています。

さて,福音館書店の前半4冊と岩波書店の後半4冊を紹介しましたが,実はあとそれぞれに1冊ずつあります。

ちょっと「インガルス一家の物語」とは趣が異なるので,別に紹介します。

「農場の少年」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ
出版社:福音館書

原題:Farmer Boy (1933)

農場の少年/ローラ・インガルス・ワイルダー/恩地三保子/ガース・ウィリアムズ : bk-4834018164 : bookfanプレミアム - 通販 - Yahoo!ショッピング
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:恩地三保子 画:ガース・ウィリアムズ出版社:福音館書店発売日:2003年04月シリーズ名等:福音館文庫 S−15 インガルス一家の物語 5キーワード:農場の少年ローラ・インガルス・ワイルダー恩地三保子...

ローラの夫アルマンゾのニューヨーク北部の農場で暮らしていた幼年時代を描いた作品です。
実際には,アメリカでは2作目として出版されました。

「わが家への道―ローラの旅日記」
著:ローラ・インガルス・ワイルダー 訳:谷口由美子
出版社:岩波書店
原題:
On the Way Home
(1962)

わが家への道 ローラ物語5-ローラの旅日記 電子書籍版 / ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳 : b00162113720 : ebookjapan ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
ローラ・インガルス・ワイルダー作/谷口由美子訳出版社:岩波書店連載誌/レーベル:岩波少年文庫提供開始日:2019/02/21タグ:外国文学 小説・文芸 岩波少年文庫タイトルID:EB-521228キーワード:ローラ物語ローラモノガタリローラ...

大地での生活に希望を見出せなくなったローラとアルマンゾはサウスダコタ州からミズーリ州「マンズフィールド:Mansfield」の「大きな赤いリンゴのなる地」へ移住します。一か月半に及ぶ旅のローラの日記です。
全10作の中で,これが一番最後ではなく,最後から2番目に出版されました。

これらの他にも,何冊か出版されているようですが,「小さな家」シリーズとは別と考えてもいいような気がします。

「小さな家」シリーズは,前半4冊・後半4冊の8冊に,前半,後半それぞれに1冊ずつ番外がついて計10冊と言っていいかと思います。

私の個人的感想

ワイルダーが描いた「小さな家」シリーズは西部開拓時代と重なっています。

西部開拓時代のアメリカ史は,このブログを書くことでわたしはかなり詳しくなりました。

だからこそ思うのですが,今のアメリカ文化は西部開拓時代が大きく影響しています。

そして,「小さな家」シリーズは,ワイルダー自身の幼少から成人になるまでの実体験をもとに描いています。

アメリカの歴史において,西部開拓時代は一つの大きなターニングポイントだと言えますが,まさにその時代を実体験を基に描いていることが,このシリーズがアメリカで称賛された理由ではないかと推測します。

この本を読んだ出版当時(1932年)のアメリカ中の人たちが,開拓時代の記憶と思い出がよみがえり,共有できたのではないでしょうか。

また,開拓時代を知らない世代からも自分のおじいちゃんやおばあちゃん,お母さん,お父さん…自分の先祖の生活について,想いをめぐらすことができたのではないでしょうか。

アメリカで話題の本が世界中に広がった理由は,また別のところにあると私は推測します。

私が子どもの頃に読んだ時,アメリカ以外の国の多くの人がそうであるように西部開拓時代を意識しては読んでいません。

少女ローラの成長物語として,また,インガルス一家の物語としてとても読みごたえがあったからこそ,世界中で称賛されたのだと思います。

アメリカにおける普通の家族の普通の生活を描いているのですが,それが西部開拓の生活を描いているが故に,生活そのものが大冒険の物語になっているのだと思います。

家族が力を合わせて,どんな困難にも立ち向かうことが,裕福ではありませんが,とても幸福な一家の物語として読者の心に響くのだと推測します。

そして,決して暗くなく,困難に立ち向かう場面においても家族愛のあたたかさを強く感じることが深い感銘に繋がっているのだと思います。

そして,この本に描かれている普通の生活が大冒険であり,それを家族愛も含めて自分たちの力で乗り越えるという西部開拓の精神が,今のアメリカの根幹のように思えるのは私だけではないと思います。

関連する場所の紹介

物語は,作者の実体験を基に描かれているため,実際に作者のローラ・インガルス・ワイルダーの「住んでいたところ」が関連施設になっています。

「小さな家」シリーズが好きな自分としては,約10年後の長期アメリカ旅行の際の訪問地に適していると言えます。

さて,シリーズでの舞台となっている地は以下の通りです。

ウィスコンシン州「ペピン:Pepin」・・・「大きな森の小さな家」
カンザス州「インディペンデンス:Independence」近くのインディアン・テリトリー・・・「大草原の小さな家」
ミネソタ州「ウォルナットグローブ:Walnutgrove」・・・「プラムクリークの土手で」
サウスダコタ州「デ・スメット:De Smet」・・・「シルバーレイクの岸辺で」
ミズーリ州「マンズフィールド:Mansfield」 ・・・「わが家への道―ローラの旅日記

ウィスコンシン州「ペピン:Pepin」

The Little House Wayside Cabin in Pepin, Wisconsin  photo by Lorie Shaull on Flickr(Commercial use allowed)

ウィスコンシン州のペピンは,シリーズ第1作目の「大きな森の小さな家」の舞台です。

実際に作者の両親がペピン湖(ミシシッピ川の一部が湖になっています)の近くの大きな森に移り住み,丸太小屋を建てました。

ここで,姉のメアリーと作者のローラが誕生します。

ローラ・インガルス・ワイルダー記念協会が,この地に丸太小屋を復元し,ワイルダー博物館を運営しています。

ローラ・インガルス・ワイルダー記念館:Laura Ingalls Wilder Museum

リトルハウス・ウェイサイド・キャビン:Little House Wayside Cabin

上にあるのが丸太小屋のある「リトルハウス・ウェイサイド・キャビン」で下にあるのが「ローラ・インガルス・ワイルダー記念館」です。

車で約10分の距離です。

途中の赤いマークのところに「ローラ・インガルス・ワイルダー公園:Laura Ingalls Wilder Park」があります。

記念館は5月から10月頃まで開館しているようで,ワイルダー関連のお土産も売っています。

カンザス州「インディペンデンス:Independence」

The Ingalls’ Cabin This is a replica cabin that was constructed in 1869 by Charles Ingalls. The family lived here until 1871 and “Baby Carrie” was born here. Located just off US Hwy 75 near Wayside, Kansas.  photo by Jimmy Emerson, DVM on Flickr(Noncommercial use allowed)

カンザス州のインディペンデンスは「大草原の小さな家」の舞台です。

作者のワイルダーが1歳半の時に,インガルス一家は「大きな森の小さな家」からこの地に移り住みます。

実際には先住民の居住区だったために,数年後にはこの地を後にすることになります。

カンザス州のインディペンデンスと言えば「オレゴントレイルを通る西部開拓者の出発地」と言われているところです。

【西北中部地区②】州の25セント硬貨のデザイン紹介 mohamoha47」で紹介しています。

さて,実際にインガルス一家が住んでいたところから手彫りの井戸が見つかったそうで,現在,その見つけた井戸の近くに丸太小屋が再建されています。

大草原の小さな家記念館:The Little House on the Prairie Museum

丸太小屋の他には「手掘りの井戸」と「納屋」があり,さらには当時を偲ばせる「郵便局:Wayside Post Office」や「ワンルーム・スクール:Sunnyside School」もあります。

ミネソタ州「ウォルナットグローブ:Walnutgrove」

A replica of the dugout home from “On the Banks of Plum Creek”  photo by maggiejp on Flickr(Noncommercial use allowed)

ミネソタ州のウォルナットグローブは「プラムクリークの土手で」の舞台です。

作者のワイルダーが7歳の時にこの地に移住しました。

これまでのところと違い,ウォルナットグローブは移住者が多く押し寄せ,日に日に大きくなっている活気あふれる町でした。

最初は,プラムクリークの土手に「横穴式住居:dugout house」を造り,約2年間住んでいましたが,その後,新しく建てた木材の家に引っ越しました。

Plum Creek and a sign across the creek marking the location of Laura Ingalls Wilder’s dugout house, Walnut Grove MN  photo by Lorie Shaull on Flickr(Noncommercial use allowed)   

インガルス一家が造った横穴式住居は現在はなく,場所も特定されていないそうです。

おそらくこの辺であろうと推測されるプラム・クリークの土手に,記念案内板が建っています。

インガルス・ダグアウト・サイト:The Ingalls Dugout Site

1枚目の横穴式住居の画像はレプリカで,野外劇のためのものです。

「野外劇:pageant」は,毎年7月に3回程度,プラムクリークの西のほとりで開催されます。

丘の中腹に円形劇場,広範な照明があり,かなり本格的な屋外劇で,作者のローラ・インガルス・ワイルダーの幼少期の体験を基に演じられているそうです。

ワイルダー・パジェント:The Wilder Pageant

他にも記念館があり,インガルス関連の品々が展示され,敷地内には教会やお土産屋,観光案内所があります。

ローラ・インガルス・ワイルダー記念館:The Laura Ingalls Wilder Museum

サウスダコタ州「デ・スメット:De Smet」

Laura Ingalls Wilder Memorial Site De Smet, South Dakota – “Little Town on the Prairie”  photo by J. Stephen Conn on Flickr(Noncommercial use allowed)

サウスダコタ州のデ・スメットは「シルバーレイクの岸辺で」の舞台です。

作者のワイルダーが12歳の時に,父親のチャールズ・インガルスがこの地の鉄道工事現場の職を得たため,移住しました。

最初に開拓農地に小屋を建て,後に町にも家を建て,夏は開拓農地で冬は町で過ごしていました。

この地がインガルス一家にとって終の住まいのため,ゆかりのある場所が多いです。

ローラ・インガルス・ワイルダー記念協会:Laura Ingalls Wilder Memorial Society

ローラ・インガルス・ワイルダー・ヒストリック・ホームズ: Laura Ingalls Wilder Historic Homes

Laura Ingalls Wilder Memorial Site De Smet, South Dakota  photo by J. Stephen Conn on Flickr(Noncommercial use allowed)

ここに行けば,いくつかのゆかりの場所を訪ねるツアーが体験できるようです。
サイトからの引用です。

Join us for a Laura Ingalls Wilder adventure! Choose from adult or youth virtual tours and test your knowledge to earn badges! Explore Laura’s little town on the prairie, De Smet, SD, tour the original homes and school of the Ingalls family, and see original artifacts. The app features both audio and visuals that bring Wilder’s story to life. 

ツアーでは,インガルス一家が約五か月間住んでいた家(測量技師の家: Surveyor’s House )に訪れます。

父さんと母さんの現存している家にも訪れ,博物館になっています。

インガルスの家博物館:Ingalls Home & Museum

Ingalls Home Laura Ingalls Wilder Memorial Society  photo by Vyn Raskopf on Flickr(Noncommercial use allowed)

他には,「ローラやメアリーが通っていた学校:First School of De Smet attended by Laura and her sister, Carrie」「夏に住んでいた開拓小屋:Charles “Pa” Ingalls homestead」「父さんが植えた5本のヒロハハコヤナギ:five original cottonwood trees」「インガルス一家の墓:the grave sites of the Ingalls family and their friends and neighbors」にも訪れるようです。

Ingalls Family Graves Located in the De Smet Cemetery in De Smet South Dakota.  photo by Jimmy Emerson, DVM on Flickr(Noncommercial use allowed)

以上がローラ・インガルス・ワイルダー記念協会が運営している施設なのですが,協会とは別の組織が運営しているゆかりの場所もあります。

インガルス・ホームステッド:Ingalls Homestead

かつてのインガルス一家の開拓農地の跡の一部にインガルス一家が暮らした小屋を復元し,学校や横穴式小屋,納屋などを造り,広大なパークを運営しています。

キャンプ施設や幌馬車の形をした宿泊施設もあります。

Ingalls homestead The buildings are all re-creations  photo by designatednaphour on Flickr(Commercial use allowed)

ローラとアルマンゾの新婚時代に住んだ開拓農地に,記念ボードがあります。

Wilder Homestead Historical Marker De Smet, South Dakota – “Little Town on the Prairie.”  photo by J. Stephen Conn on Flickr(Noncommercial use allowed)

サウスダコタ州のデ・スメットには,かなり多くの「ゆかりの場所」があります。

そして, 画像を通しても感じられるように,とてものどかな風景でぜひ,旅行の際には時間をかけて訪れてみたいと思います。

ローラとアルマンゾの開拓農地はかなり離れたところにありますが,他の施設はけっこう近いところにあります。

グーグルマップを拡大して確認してみてください。

ミズーリ州「マンスフィールド:Mansfield」

rocky ridge farm sign  photo by Jo Naylor on Flickr(Noncommercial use allowed)

サウスダコタ州のデ・スメット で結婚したローラとアルマンゾですが,不幸な出来事が重なり,ミズーリ州のマンスフィールドに移り住みます。

そのデスメットからマンスフィールドまでの旅日記をローラが他界後,娘のローズが編集し,エッセイをつけたものが「わが家への道―ローラの旅日記:On the Way Home」です。

実は私はまだこの本は読んだことがありませんので,旅行までには読んでおきたいと思っています。

ローラとアルマンゾは,このマンスフィールドで緑豊かな農地を夢見て,それを実現させます。

そこは「ロッキー・リッジ農場:Rocky Ridge Farm」と呼ばれています。

現在,博物館になっています。

ローラ・インガルス・ワイルダー・ヒストリックホーム&ミュージアム:Laura Ingalls Wilder Historic Home & Museum

博物館の他に,「ローラの終の住まいとなった家:The Historic Farmhouse」「ワイルダー一家の散歩道:Wilder Family Walking Trail」「ロック・ハウス:The Rock House」「ローラの野菜園:Laura’s Vegetable Garden」等があります。

博物館には,なんと,ローラの父さんであるチャールズ・インガルスの愛用したフィドル(バイオリン)が常時展示されているそうです。

ローラが幼少期の「小さな家」シリーズの本には,よく父さんのフィドルが登場しています。

Rocky Ridge, Mansfield, MO. Laura and Almanzo Wilder’s last home. The chimney took 41 loads of rocks to build. All the rocks are from the farm.  photo by Deborah on Flickr(Noncommercial use allowed)

この画像の家がローラの家です。

家の内部は,二人が暮らした当時のまま保存してあるそうです。

画像の撮影者の情報では,煙突の石は全て二人が自分の農場から運んだものだそうです。

Rock House The Rock House commissioned by Rose Wilder Lane for her parents as a “modern” retirement home. The Wilders lived there from 1928-1936 before moving back to their nearby farmhouse at Rocky Ridge farm. Rose paid $3,000 to have electricity wired to the house in 1928. Mansfield itself didn’t get electricity until 1949.  photo by MRHSfan on Flickr(Noncommercial use allowed)

ロック・ハウスとは,娘のローズが両親にリタイア後の住まいとしてプレゼントした家です。

「小さな家」シリーズの何冊かはこの家で執筆されたそうです。

町に電気が通っていなかったのに,ローズはわざわざこの家だけ電気をひいたようですね。

ローズが都会に引っ越すと,二人は元の家に戻りました。

他には,「マンスフィールド墓地:Mansfield Cemetery」には,ローラ,アルマンゾ,ローズのお墓があります。

ローラ・インガルス・ワイルダー・ヒストリックホーム&ミュージアムのホームページには,次のような記述があります。

ちょっと引用します。

Laura, Almanzo and daughter, Rose, arrived in Mansfield from South Dakota, August 30, 1894. They purchased a forty-acre farm, which had a one-room log cabin near the spring and ravine. After living in the log cabin through the first winter they built a room onto the side of it in the spring of 1895. The next spring (1896) they moved the new room to the present historic house location, where it is now the kitchen. A second room, with an attic space above it, was added to create a two-room house with an attic bedroom for Rose.

It took 17 years from the time they moved the room to when the home was finished in 1913. They lived in a small house in the town of Mansfield from about 1898- 1911.

The home was always a central theme to Laura’s life. The farmhouse held a very special place in both Laura’s and Almanzo’s hearts as they chose to live the last of their days here. It is only fitting that the Little House books were written by hand on tablets of paper at both homes on Rocky Ridge Farm. Visitors can tour the home and see her study and writing desk, as well as the many treasures that remain exactly how Laura left them.

マンスフィールドに来てからのローラとアルマンゾの住まいが分かります。

ニューヨーク州「マローン:Marone」

ローラの夫であるアルマンゾの生まれ故郷です。

「農場の少年」の舞台です。

現在,マローンの地には農場だった場所に,アルマンゾ&ローラ・インガルス・ワイルダー協会が運営している教育センター,博物館,体験農地等があります。

いろいろなツアーがあり,農地体験をすることができます。

ワイルダー・ホームステッド:Wilder Homestead

残念ながら著作権の関係で,ここで使用できる画像は見つかりませんでした。

最後に,ローラ・インガルス・ワイルダーの移り住んで地を通るハイウェイにはローラの名前が付いているそうです。

ローラ・インガルス・ワイルダー歴史街道:Laura Ingalls Wilder Historic Highway

ウィスコンシン州ペピン → ミネソタ州ウォルナットグローブ → サウスダコタ州デ・スメット(U.S.14)

一度,走ってみたいものです。

このページを作成するにあたり,各施設のHP(リンクを張り付けてあります)と以下のものを参考にしました。

ローラ・インガルス・ワイルダー / Laura Ingalls Wilder(服部奈美氏)

さて,次回ですが,「大草原の小さな家」のテレビドラマの方を調べてページを作りたいと思っています。

多くの方がそうであるように,私も本よりも先にテレビドラマを見て,興味を持って本を読み始めました。

どのような内容にしようか今思案しているところです。

まだしばらくは,旅をより楽しむための知識を増やすつもりでこのブログを書いていくつもりです。

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