アメリカにある博物館を32に絞ってお送りしています。
前回からカリフォルニア州ロサンゼルスにある博物館を紹介しています。
今回は「カリフォルニア・サイエンスセンター」と「ピーターソン自動車博物館」を紹介します。
「カリフォルニア・サイエンスセンター」と「ピーターソン自動車博物館」は,独自ランキングではそれぞれ第12位と第22位に入っています。
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アメリカの博物館32選!【アメリカ自然史博物館】 mohamoha78
カリフォルニア・サイエンス・センター:California Science Center(カリフォルニア州ロサンゼルス)
「カリフォルニア・サイエンス・センター:California Science Center」は,ロサンゼルスのダウンタウン「エクスポジション公園:Exposition Park」の中にある科学博物館です。
エクスポジション公園は,1984年ロサンゼルスオリンピックが行われたメモリアルコロシアム,ロサンゼルスカウンティ自然史博物館などの施設があります。
カリフォルニア・サイエンス・センターは,カリフォルニア州の博物館ですが,この博物館の財団も設立されており,官民の博物館と言えます。
もともとは1951年に設立された「カリフォルニア科学産業博物館:California Museum of Science and Industry」が、1998年にカリフォルニア・サイエンス・センターとしてリニューアルオープンしました。
見どころ スペースシャトル・エンデバー号の実物展示
今回の「アメリカの博物館32選」の中で,科学博物館はあまり人気がなく,体験型の展示の元祖であるサンフランシスコにあるエクスプロラトリアムでさえ,ぎりぎりの32位です。
そのような状況の中で,カリフォルニア・サイエンス・センターが全体の12位にランクインしたのには大きな理由があり,それがこのスペースシャトル・エンデバー号実物の展示です。
「アメリカの博物館32選」の中には,航空機関係の博物館が5つも入っているのは,アメリカならではと言えます。
第2位 スミソニアン国立航空宇宙博物館(ワシントンD.C.)
第8位 ケネディ宇宙センター(オーランド・フロリダ州)
第11位 ヒューストン宇宙センター(ヒューストン・テキサス州)
第12位 カリフォルニア・サイエンスセンター(ロサンゼルス・カリフォルニア州)
第16位 フューチャー オブ フライト (ボーイング工場見学)(ムキルテオ・ワシントン州)
エンデバー号の初飛行は1992年で,2011年の引退までに計25回の飛行を行っています。
エンデバー号には,3人の日本人宇宙飛行士「毛利衛」「若田光一」「土井隆雄」が搭乗しています。
カリフォルニア・サイエンス・センターでは,エンデバー号は吊り下げられる形で展示されていて,船体の下を歩くことができます。
手を伸ばせば届くような位置にあり,スペースシャトルがどのような部品で作られているかがよく分かります。
スペースシャトルエンデバーが展示されているセクションは,入場料がかかります。
常設展示ギャラリーは入場無料ですが,IMAXと特別展示は有料です。
そのIMAXか特別展示のチケットを購入した場合は,スペースシャトル エンデバーの見学もできます。
しかし,見学日時の予約が必要なのだそうです。
ここを訪れるならば,エンデバー号の見学は欠かせないので予約は必要です。
常設展示の見どころ
見学無料の常設展示はは4つのテーマに分かれています。
「エコシステムズ:Ecosystems」
リバーゾーンやフォレストゾーン,アイランドゾーンなどの自然のエリアごとに分かれていて,それぞれの特徴ある展示を見ることができます。
1~2階に吹き抜ける巨大水槽にはカリフォルニアに生息するジャイアントケルプや熱帯魚などが展示されています。
また,森林,砂漠,河川,海,深海,島,都市部などの環境とそこに生息する野生生物の生態系を知り,地球上の生物と環境の関連性を学ぶことができます。
「クリエイティブ・ワールド:Creative World」
交通や輸送,建設,エネルギー,コミュニケーションツールなど人間が発展するために作り出した発明や環境を探ることができるエリアです。
さまざまな実験器具が置かれていて,自分たちで試してみることができます。
音の伝わり方を見てみたり,電気の不思議を体験したり,クイズに答えたりと体験から様々なことを学ぶことができます。
「ワールド・オブ・ライフ:World of Life」
単細胞のアメーバ―から複雑な構造を持つ人間など,生命のしくみについて学ぶことができるエリアです。
「空と宇宙:Air and space exhibits」
航空機の飛行の原理から宇宙船,宇宙探査機に関して学ぶことができるエリアです。
エンデバーの内部の物を展示するカリフォルニアストーリーのセクションでは,エンデバーのキッチンやトイレなどの展示があります。
他にも建物の外や中にたくさんの飛行機やスペースシャトルの部品などが展示されています。
ここにあるのは実際に使われたものばかりで,世界初のチタン製の超音速戦略偵察機A-12ブラックバード,1975年にアポロとソユーズをつないだカプセルなどがあります。
全部を見て回るのに,約2時間程度と思っていれば良いと思います。
ピーターソン自動車博物館:Petersen Automotive Museum(カリフォルニア州ロサンゼルス)
「ピーターソン自動車博物館:Petersen Automotive Museum」は,ロサンゼルスの「ミッド・ウィルシャー:Mid Wilshire」地区にある,自動車の歴史を希少価値の高い名車およそ300台のコレクションとともに紹介している博物館です。
近くにロサンゼルスカウンティ美術館があり,美術館目的でこの地区に訪れた人にも,このスペイシーなデザインの巨大な建物はかなり目立つ存在だと思います。
知る人ぞ知る雑誌「ホットロッドマガジン」のオーナーであるロバート・ピーターセン氏が,1994年に創設しました。
「ホットロッド」とは,アメリカで生まれた文化であり,主に1920~1930年代に製造されたクラシックカーをベースに,大排気量エンジンに改造したり,派手なドレスアップやペイントを施したりしたカスタムカーのことです。
常設展示には世界の名車が並び,クルマ好きならたまらないはずです。
車だけでなく,バイクの展示も充実しています。
映画で使用された車やハリウッドスターが所有していた車がずらりと並ぶフロアもあります。
車にあまり興味がない私は,このフロアーはじっくりと鑑賞できそうです。
常設展以外にも,企画展が毎回とても充実しているようです。
これだけの展示内容であれば、あまり車に関心のない自分でも寄ってみたくなります。
なんと言っても、立地場所が良いです。
ピーターソン自動車博物館があるミッド・ウィルシャー地区には,ロサンゼルス・カウンティ美術館(アメリカの美術館32選!【ロサンゼルス・カウンティ美術館,ロサンゼルス現代美術館】 mohamoha69)があります。
また,最近できたばかりの「アカデミー映画博物館:Academy Museum of Motion Pictures」もあります。
1日に3つの施設を廻るのはちょっときついかもしれませんが,2時間ずつであれば、気力が持てば可能です。
さて,このアカデミー映画博物館ですが,私が「アメリカの博物館32選!」をランキングしていた時点ではまだあまり知られておらず,ランクインしていませんでした。
おそらく,数年後には間違いなくランクインすると推測されるので,番外編として次回のページで紹介したいと思っています。
今回はここまでにします。
今回のページで参考にしたHPは以下のものです。
Petersen Automotive Museum(Wikipedia)
California Science Center(Wikipedia)
さて,前回から今回まで,過去最高に間が空いてしまいました。
前回が12月の終わりにアップしていますから,実に5か月も空けたことになります。
前回から前々回も間が2か月くらい空いていますから,7か月で2回という頻度になります。
実は昨年の4月から仕事の内容が変わり,この年齢で新しいことを覚えなければならず,苦労していたことに加え,秋頃からいくつもの不運に見舞われました。
そのアンラッキーなことを乗り越えて,年末にページを一つアップしたのですが(この辺のことは前回のページの終わりにも書いています),今年に入り,私は入院をしました。
昨年の秋の健康診断で肺に影が見つかり,精密検査をしたところ,肺がんだとわかり,急遽,1月に摘出手術をしました。
このあたりの詳細をいつか書ける日が来るといいなと思っています。
しかし,手術後,約2週間入院し,さらに2週間の自宅療養(リハビリ)をしている間,いろいろと考える時間があり,アメリカ旅行についての計画が若干進みました。
また,現在,「アメリカの博物館32選!」の途中なのですが,同時進行で,「アメリカの国立公園32選!」と「アメリカ旅行計画」をやりたいと思います。
間が空いてしまいましたが,これからもアメリカ長期旅行のためにブログは続けていくつもりですので,定期的にこのブログを見ている推定数十人の方々,また,何かの検索で引っ掛かりこのブログに訪れて興味を持たれた方々,今後もよろしくお願いします。
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