アメリカにある博物館を32に絞って紹介している「アメリカの博物館32選!」の第13弾です。
今回は,アリゾナ州ツーソンにある「アリゾナ・ソノラ砂漠博物館」とジョージア州アトランタにある「ワールド・オブ・コカ・コーラ」を紹介します。
独自ランキングでは2つの博物館は以下のようなランキングになっています。
第18位【ワールド・オブ・コカ コーラ】
第21位【アリゾナ・ソノラ砂漠博物館】
それでは,アリゾナ・ソノラ砂漠博物館から紹介します。
アリゾナ・ソノラ砂漠博物館:Arizon-Sonora Desert Museum(アリゾナ州ツーソン)
アリゾナ・ソノラ砂漠博物館は「アメリカで最もユニークな博物館」と言われています。
これは,ニューヨークタイムズで書かれた言葉だそうですが,ユニークさが凄いのは間違いありません。
動物園・植物園・水族館が併設されていて,200種類以上の動物と1200種類以上の植物を観ることができる博物館なのです。
さらには,アートギャラリーもあり,様々な美しい鉱物が展示されています。
広い敷地内でトレッキングを楽しみながら,砂漠に住む動植物を観察したり,海のないアリゾナ州での水族館で遊んだりといろいろな経験ができる砂漠のテーマパークとなっています。
さて,博物館の名前にもなっている「ソノラ砂漠」ですが,以前のページでアメリカの砂漠を紹介しているページがありますので,紹介します。
かなり大雑把ですが,上記のページで使用したアメリカの砂漠地帯を表したものです。
アリゾナ州の北の方はモハーヴェ砂漠になりますが,ツーソンがある南の方はソノラ砂漠になります。
見どころ デザート・ループ・トレイル
アリゾナ・ソノラ砂漠博物館は,ソノラ砂漠の一部8.5 ヘクタールの敷地にあります。
その広大な敷地に,「デザート・ループ・トレイル」と呼ばれ3.2 kmの曲がりくねった歩道が敷設されています。
そのトレッキング・コースは,いろいろなサボテンに囲まれており,そのコースに沿って歩くだけで,砂漠の様々な動植物に触れることができるというものです。
いろいろなエリアがあり,そこを歩きながら体験していきます。
「サボテン・ガーデン:Cactus Garden」では,珍しいサボテンが集められています。
サボテンに囲まれた大地で暮らすアリゾナ州の野生動物が観られる動物園スペースもあります。
マウンテンライオン,イグアナ,ガラガラヘビ,プレーリードッグなどがいますが,一番人気はコヨーテなのだそうです。
いろいろなゾーンがあり,小さな洞窟に生息する動物がいる「キャット キャニオン」や動物がどのように暑さをしのぐかをがわかる「ライフ・アンダーグラウンド」などで,動物の生態を見ることができます。
「アース・サイエンシーズ・センター」という人工洞窟では,鉱物のコレクションが展示されており,洞窟の地質学や光が乏しい環境で生きる動物について学べます。
「ラプター・フリー・フライト」では,砂漠を自由に飛び回るタカやハヤブサ,ワタリガラスなどを見ることができます。
ただし,10月~4月限定のようです。
めずらしい虫や魚などを展示するコーナーもあるほか,散策中に砂漠の野生動物に出会えることもあります。
いろいろな体験ができるソノラ砂漠博物館では,余裕のある滞在時間を計画したほうが良いようです。
さらには,この博物館は夜も開放されており,このトレイルは夜も探索できるようです。
夏には,ブラックライトを当てると,サソリやタランチュラを見つけることもあるそうです。
展示の多くは屋外のため,暑さ対策の準備が必要です。
サワロ国立公園:Saguaro National Park
ソノラ砂漠博物館を訪れた場合は,セットで必ず訪れた方が良い国立公園があります。
「サワロ国立公園:Saguaro National Park」です。
サワロ国立公園は,美しい砂漠の景観や独特なサワロ・カクタス(ベンケイチュウ)が広がることで知られています。
「サワロ国立公園西部:Saguaro National Park West」(ウエスト)と「サワロ国立公園東部:Saguaro National Park East」(イースト)の2つのエリアがあります。
車で1時間30分ほど離れています。
これらのエリアはそれぞれ異なる特徴を持っています。
「サワロ・ウエスト」「サワロ・イースト」ともに敷地は広大で,観光は車で周遊道路を走り回るスタイルです。
ウエスト(Saguaro National Park West)の特徴
ウエスト側は公園の本館がある側です。
ツーソン市の近くに位置しており,比較的アクセスが容易です。
サワロ・カクタスが美しい景観を形成しており,多くの人々がその風景を楽しむことができます。
トレイルや展望ポイントが整備されており,散策やハイキングが人気です。
地形は多様で,砂漠の生態系や風景を深く理解できます。
イースト(Saguaro National Park East)の特徴
イースト側はウエストから離れており,公園全体の一部として保存されていますが,ウエストに比べて訪れる人が少ないエリアです。
イースト側の景観も美しく,砂漠の自然が静かに広がっています。
静かに孤独に訪れたいときは間違いなくイーストの方が魅力的です。
ウエストとは異なる魅力があります。
ウエストはイーストよりサボテンの数が豊富です。
イーストは,ウエストよりサボテンが比較的巨大という魅力があります。
イーストもハイキングやトレイルがあり,自然の静寂を感じることができます。
訪れる際には自身の好みや予定に合わせてどちらかを選ぶことができます。
ウエストもイーストも「ビジターセンター」があります。
時間に余裕がなく1ヵ所しか行けない場合は、トレイルが整っているウエストがよいようです。
公園内のトレッキング・ドライビング紹介
公園内にあるトレイルを紹介します。
【ウエスト】
「Wasson Peak Summit」
標高1428mを目指すコースです。
往復12.5㎞あります。
所要時間:4時間~5時間
駐車場が登山口に有ります。
「Valley View Overlook Trail」
雄大な景色を望むことができます。
身長の3倍ほどの大きなサボテンに出会うことができます。
1周1.3㎞のループトレイルです。
所要時間は30分程度です。
「Scenic Bajada Loop Drive」
車から手軽に「サワロ」を見ることができるドライブコースです。
未舗装の道です・・・。
1周8㎞です。
「Signal Hill」
先住民が描いた動物や幾何学模様のペトログリフが見られる丘に登るコースです。
所要時間は15分程度です。
【イースト】
「Cactus Forest Drive」
車窓から手軽に「サワロ」が見ることができるドライブルートです。
「ウエスト」で見られるサボテンよりも比較的巨大という魅力があります。
1周するのに結構な時間がかかります。
1周13㎞の道路です。
舗装された道路です。
私たち夫婦がツーソンに訪れた場合は,丸2日間をかけて,「アリゾナ・ソラナ砂漠博物館」と2つの「サワロ国立公園」を訪れたいと思っています。
ツーソン自体,アリゾナ州で2番目に大きいのでホテルやレストランには困らないと思います。
これで「アリゾナ・ソノラ砂漠博物館」の紹介を終わります。
さて,アリゾナ州は,私たちの1回目の旅行で訪れる予定です。
グランド・サークルを周った後に,セドナを訪れます。
セドナの後にツーソンを訪れる予定です。
ワールド・オブ・コカ コーラ:World of Coca Cola(ジョージア州アトランタ)
「ワールド・オブ・コカ・コーラ:World of Coca-Cola」は,アメリカのジョージア州アトランタにあるコカ・コーラの博物館で,コカ・コーラに関するさまざまな展示物や体験が楽しめる場所です。
「ワールド・オブ・コカ・コーラ」では,コカ・コーラの創業から現代までの歴史やコカ・コーラのいう飲み物が文化に与えた影響について学ぶことができます。
館内には,古い広告やパッケージなどの資料などが展示されています。
見どころ プロダクト・サンプリング
世界中で提供されているさまざまなコカ・コーラの製品を試飲することができます。
クラシックな味や地域ごとに提供される限定のフレーバーが含まれています。
かなりの数のサンプリングがあるようです。
コカ・コーラの創業者である「ジョン・ペンバートン:John Pemberton」を紹介しているメモリアル・ルームもあります。
1886年5月,ジョージア州アトランタの薬剤師であるジョン・ペンバートン医師がコカ・コーラを発明しました。
「コカ・コーラ」の名付け親は,ペンバートン医師ではなく,その友人であり経理を担当していたフランク・M・ロビンソンです。
ロビンソンは,直感的に,覚えやすい名前がいいだろうと思いついたそうです。
また,有名なコカ・コーラのロゴをデザインしたのもロビンソンです。
日本で「コカ・コーラ」の製造販売が本格的に始まったのは,1961年のことだそうです。
意外と遅く,約80年も後のことなんですね。
発明したのはペンバートン医師ですが,コカ・コーラを広めたのは違う薬剤師なのだそうです。
アトランタの薬剤師兼ビジネスマンである「アサ・キャンドラー:Asa Candler」が,1887年,ペンバートンからコカコーラの作り方をを2,300ドルで購入しました。
そして,ペンバートンはこの数年後に亡くなってしまいます。
そして,1890年代後半には,コカ・コーラはアメリカで最も人気のあるファウンテンドリンクの1つになりました。
これは主に,キャンドラーが製品を積極的に販売したことによるものです。
これで,ワールド・オブ・コカ コーラの紹介を終わります。
かつては,東京のお台場に「ワールド オブ コカ・コーラ東京」があったことを覚えている方はいますか?
アトランタと同じように,いろいろ国のコカ・コーラ製品が試飲できたんですよ。
調べたら、2000年~2007年のことでした。
大阪の池田市に「カップヌードル・ミュージアム」があります。
カップ・ヌードルを発明した安藤百福氏の研究室があったり,カップヌードルの歴史を展示していたりと,規模は違いますが,ワールド オブ コカ・コーラとよく似ている施設だと思います。
横浜にもありますね。
アトランタについても,少し触れておきたいと思います。
私たち夫婦は,長期アメリカ旅行を3回に分けて計画しています。
ジョージア州アトランタは,2回目の旅行ルートに含まれています。
2回目の旅行ルートは,ニューヨークを始点として,東海岸を南下してフロリダまで行くというものです。
ジョージア州は東海岸には接していませんが,サウスカロライナ州からジョージア州を経て、フロリダ州に行くという計画です。
アトランタは,ワールド オブ コカ・コーラがあるだけでなく,LAやNYのように何日も滞在して,観光するに値する都市だと思います。
アトランタは,1996年に夏季オリンピックが開催されています。
私が記憶しているのは,聖火リレーの最後にボクシングのモハメド・アリが登場して感動したことです。
ワールド オブ コカ・コーラの近くには,とても広いセンティニアル・オリンピック・パークがあります。
アトランタには,コカ・コーラ社の他に,デルタ航空,CNNなど多数の大企業の本社があります。
また,アトランタには「世界で最も忙しい空港」と呼ばれる「ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港」があります。
私たち夫婦のハネムーンの際にも,アトランタで乗り換えてフロリダ・オーランドに行きました。
いろいろな中継地としてアトランタは栄えていったと推測できます。
もちろん,旅行までには,「アトランタ観光モデルコース」をしっかりと計画して,このブログに紹介したいと思います。
大都市なのでできないかなと思っていましたが,調べると,校外にけっこう有名なトレッキングルートもあるようです。
今回はこの辺で。
次回は,今回に引き続き,「アメリカの博物館32選!」の第14弾をお送りする予定です。
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