アメリカにある博物館を32に絞ってお送りしている「アメリカの博物館32選!」を久々に記事にします。
久々でお忘れかもしれませんが,まずは,独自に出したアメリカの博物館ランキングを紹介します。
↓ アメリカにある博物館独自ランキングはこちら ↓
アメリカの博物館32選!【アメリカ自然史博物館】 mohamoha78
そして,これまでどのように紹介してきたかを説明しますね。
ランキングで1位だった「アメリカ自然史博物館」を1回目に紹介した関係で,東海岸のニューヨーク州とワシントンD.C.にある博物館を紹介しました。
そして,東海岸にある博物館を紹介し終えた後に,西海岸のサンフランシスコ,そしてロサンゼルスにある博物館を紹介し終えて,一旦お休みにしたのでした。
なので,今回再開するにあたって,どこから始めるかというと西海岸の続きからです。
サンフランシスコとロサンゼルスを紹介し終えたので,その続きはサンディエゴになります。
一つ目の博物館は,サンディアエゴにある「ミッドウェイ博物館」です。
次に紹介するのは同じ西海岸のワシントン州エバレットにある「ボーイング・フューチャー・オブ・フライト」です。
さらにもう一つ,これまでに詳しく紹介しているページがある「マウント・ラシュモア国立記念公園」の紹介も加えます。
マウント・ラシュモア国立記念公演はサウスダコタ州のキーストーンにあります。
それぞれのランキングを紹介します。
31位:ミッドウェイ博物館
16位:ボーイング・フューチャー・オブ・フライト
5位:マウント・ラシュモア国立記念公園
独自のランキングですが,ランクの低い順に紹介することになります。
ミッドウェイ博物館:USS Midway Museum(カリフォルニア州サンディエゴ)
第二次世界大戦やベトナム戦争,湾岸戦争で活躍したアメリカ海軍の空母「ミッドウェイ」がそのまま博物館になっています。
サンディエゴの海岸にある「Navy Pier」に停まった状態で固定されています。
その両隣には「Broadway Pier」「Embracing Peace」があり,一緒にぜひとも訪れたいところであります。
空母とは?
ミッドウェイは空母なのですが,そもそも空母とは何か。
空母とは「航空母艦」を略したものです。
主として航空機を搭載し,それらの運用のために必要な格納庫と甲板を擁する軍艦のことです。
「空母」に対して「戦艦」がありますが、両者の違いは,「戦艦」は主砲や艦砲によって直接攻撃する軍艦であり,「空母」は艦載機によって偵察や制空権の確保,攻撃する軍艦です。
太平洋戦争においてかなり重要な「ミッドウェイ海戦」がありましたが,この海戦の名前の「ミッドウェイ」は島の名前からきています。
アメリカが圧倒的に勝利したこの海戦名「ミッドウェイ」が空母の名前に選ばれます。
空母ミッドウェイは,全長295.2メートルと約300mもあり,その巨大さが分かると思います。
現在の主力空母はミッドウェイよりもさらに大きいですから驚きです。
空母ミッドウェイは当初は対日戦のために作られたそうです。
しかし,出航前に太平洋戦争が終わり,最初の就役は1945年9月10日でした。
ミッドウェイが活躍した主な戦場はベトナム戦争です。
ミッドウェイは日本と縁が深い空母でもあります。
ミッドウェイは1973年10月1日から横須賀に配備されています。
その後,ミッドウェイは横須賀を拠点に活動しました。
そして,1991年8月に日本を離れ,翌1992年4月に退役し,現在の博物館となります。
見どころは?
現役を引退したとはいえ,第2次世界大戦からベトナム戦争を経て,湾岸戦争まで活躍した航空母艦を隅々まで探索できることが,まずは大きな見どころになります。
船体はもちろん,デッキ,展示されている航空機などを見ることができます。
入場するとまずは格納庫に入るのですが,大きな空間の中に幾機もの航空機があります。
展示されている飛行機は,操縦席に乗れるものもあります。
また画像の左側にあるのが操縦シミュレーターです。
航空機の離着陸をシミュレートしたり,敵機との交戦を体験できたりするシミュレーターがあります。
これによって,航空戦のリアルな感覚を味わうことができます。
見どころの2つ目は,歴史的な出来事や作戦において重要な役割を果たした航空機の展示です。
デッキ上には,様々な時代の航空機が展示されています。
これらの航空機は触れたり,近くで見たりすることができます。
ミッドウェイのフライトデッキでは,航空機の展示だけでなく,飛行甲板の運用方法や航空機の離着陸の仕組みについて学ぶことができるツアーが行われています。
ガイド付きツアーでは,その歴史的な舞台裏を知ることができます。
また, 航空母艦内部には,兵舎,司令部,機関室などが再現されており,当時の生活や作業環境を垣間見ることができます。
また,乗組員たちの体験や物語も展示されています。
他にも,ミッドウェイの歴史や航空母艦の役割に関する展示品や映像があります。
戦争の経緯やミッドウェイの重要性について学ぶことができます。
ミッドウェイ博物館は,アメリカの海軍歴史や航空史に触れる貴重な体験を提供しています。
さて,なぜ,ミッドウェイ博物館がサンディエゴにあるのかです。
サンディエゴには,アメリカ海軍の基地があります。
太平洋側の重要な海軍基地です。
さらには,サンディエゴのミラマー地区には,「アメリカ海軍戦闘機兵器学校:United States Navy Fighter Weapons School 略称NFWS」がありました。
アメリカ海軍の戦闘機搭乗員養成機関で「TOP GUN:トップガン」の通称が広く知られています。
そうです。
トム・クルーズの映画「トップガン」でも有名です。
残念ながら,ミラマー地区(ミラマー海軍航空基地)にあったトップガンは,1996年にラスベガスに近いネバダ州のファロン海軍航空基地へ移転しています。
サンディエゴには,映画トップガンに纏わる観光地が点在しています。
さて,観光地としてかなり魅力的なサンディエゴですが,今のところ,私たちの長期アメリカ旅行のルートには含まれていません。
入るとすれば,1回目の旅行ルートであるロサンゼルスから始まり南部を通り,ミシシッピ川を上るルートになると思います。
ロサンゼルスの後にサンディエゴを訪れるというのが一番あり得る話になりますが,迷うところではあります。
フューチャー・オブ・フライト:Future of Flight (ワシントン州エバレット)
Future of Flightとは,ボーイング・エバレット工場の北側にある小さめの航空博物館です。
博物館と言うほど大した施設ではありません。
しかし,なぜ,アメリカの博物館32選!の16位にランキングしているのか。
それは,ここを訪れる人のほとんど(全て)は博物館が目的ではなく,ボーイング工場の飛行機製造の見学ツアーが目的だからです。
シアトルの北約35キロにあるボーイング社のエバレット工場。
ここは世界最大容積の工場です。
その敷地の一部に「The Future of Flight Aviation Center & Boeing Tour:フューチャー・オブ・フライト アビエーションセンター&ボーイング・ツアー」の建物があります。
ボーイングの工場は「エバレット工場」と言いますが,「フューチャー・オブ・フライト」自体の住所はワシントン州の「ムキルテオ:Mukilteo」になります。
この建物の主は,ビジターセンターと工場見学のツアー申込ですが,この建物にはギャラリーがあります。
このギャラリーの見学については,無料でできます。
ボーイング・エバレット工場見学
ボーイング・エバレット工場の見学ツアーでは,世界の航空会社の飛行機がつくられる様子を見ることができます。
見学ツアーは,建物を出て,ガイドさんと一緒にバスに乗って工場に行きます。
ツアーは英語で,日本語はありません。
工場内は撮影禁止です。
事前に予約することが推奨されています。
所要時間は90分です。
身長122センチ以上の方のみ見学が認められ,赤ちゃんを抱っこすることは認められません。
カバン,カメラ,携帯電話などの所持品は工場見学ツアーに持ち込めないため,無料ロッカーに預けます。
ボーイング747や787,777の製造工程を見ることができます。
このボーイング・エバレット工場は,世界最大の容積を持つ建築物なのだそうです。
とにかく建物が大きいのです。
また,敷地面積が広大で,敷地内をバスで移動して見学します。
機材自体が移動しながら組み立てられていく様子を見ることができ,塗装されると,どこの航空会社の飛行機になるのかがわかるのも楽しいです。
工場の外には,滑走路が二本設置されていて,テスト飛行などが行われています。
駐機場には,日本のJALやANAの機材はもちろん,世界中のありとあらゆる航空会社の飛行機が停まっています。
YouTubeにあったボーイング・エバレット工場を紹介しているニュースを貼っておきます。
飛行機好きにはたまらないツアーだと確信します。
飛行機が好きな友だちを見ると,ボーイングの機種をすべて把握しているだけでなく,航空会社や空港を表す3文字を異様なほど知っているなど,とてもマニアックな人が多いと思います。
インド在住の時には結構な人数で飛行機マニアがいました。
でも,よく考えると,日本は鉄道が発達している国のため,鉄オタが多いのに対して,アメリカは飛行機が発達しています。
アメリカに飛行機マニアが多いことは想像に難くないです。
さて,太平洋側のワシントン州はシアトルを中心に,ボーイング社以外にもスターバックスやアマゾン,マイクロソフトなどの企業があるのが有名です。
他にもオリンピック国立公園やクレーター国立公園など,自然が豊かです。
今のところ,3回目のアメリカ旅行で訪れる予定をしています。
その時には是非,ボーイング社エバレット工場見学ツアーに行きたいと思います。
言い忘れていましたが,ワシントン州には飛行機博物館がけっこうあると聞いています。
マウント・ラシュモア国立記念公園:Mount Rushmore National Memorial(サウスダコタ州キーストーン)
本来なら5位にランキングされているマウント・ラシュモア国立記念公園を最初に紹介するのですが,なぜ,最後に紹介するのかというと,これまでのページで,詳しく紹介しているからです。
紹介している過去のページを貼ります。
まずは,こちらをクリックして,お楽しみください。
公園・庭園・湖が由来の州ニックネームの話 mohamoha23
さて,今回は前回の紹介に付け加える形で紹介します。
サウスダコタ州というかなり地方にあるにもかかわらず,ランキング5位ということは,かなりアメリカらしい誰もが認める驚きの光景が広がっているのだと想像します。
マウントラシュモアのメモリアルの入り口を入ると,アメリカの州の旗が掲げられています。
その石柱には,その州がいつアメリカ合衆国に加わったのかが記されています。
実は,この州旗が掲げられているメインストリートの向こうには,メモリアルがドーンと見えています。
この州旗のあるメインストリートを抜けると,メモリアルの一番の展望スポットである「グランドビュー・テラス:Grand View Terace」に出ます。
グランドビュー・テラスの奥には円形劇場があり,日没後にある「イブニング・プログラム」には観客でいっぱいになるそうです。
あまり,知られていませんが,マウント・ラシュモア国立記念公園には,トレイル・コースがあります。
遠くから眺めるだけと思いがちですが,30分ほどのトレイルを歩けば,けっこう大統領の近くまで行くことができます。
「大統領トレイル:President Trail」と呼ばれています。
大統領トレイルの途中には,彫刻を制作したアーティストのスタジオがあり,見学することができます。
また,一番の展望スポットのグランドビュー・テラスの下は,博物館になっていて,マウントラシュモアの歴史やアーティスト,大統領などについて紹介しています。
グランドビュー・テラスの円形劇場で行われる「イブニング・プログラム」は,ライトアップされて,劇が始まるとともに,国旗降納のセレモニーが行われます。
約45分のプログラムで,5月下旬から9月末までの夏の間,行われます。
メモリアル自体も夜はライトアップされ,美しく輝いています。
昼だけでなく,このイブニング・プログラムの時間帯もおすすめです。
さて,このマウント・ラシュモア・メモリアルの近くには,スー族の英雄,クレイジーホースの彫刻作品がある「クレージー・ホース・メモリアル:Crazy Horse Memorial」があることも知られています。
まだ,未完成ですが,自分たちはぜひとも一緒に観光しようと思っています。
サウスダコタ州は,三回目のアメリカ旅行で必ず訪れたいと思っている州です。
1回目の旅行ルートは,ロサンゼルスをスタートして南を東に行き,ミシシッピ川で北上し,ケンタッキー州からロスに戻るというルートです。
2回目の旅行ルートは,ニューヨークをスタートして南下してフロリダに行き,またニューヨークに戻るルートです。
3回目の旅行ルートは,サンフランシスコをスタートして北上してワシントン州から東に向かい,シカゴぐらいでまたシスコに戻るルートです。
聞くところによると,アメリカの自然を堪能するには北西にある州をドライブするに限るのだそうです。
図で言うと,ブルーのところです。
グランド・サークルのある南西と比べてそのように表現するのですから,本当なのだと思います。
楽しみです。
今回はこの辺で。
次回は,「セドナ」の観光モデルコースの紹介をしようかなと思っています。
実は,すでに過去のページで紹介しているロサンゼルス同様,セドナをしっかりと調べ,いくつもの観光ルートを考えているのです。
それを紹介します。
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