この1ヶ月,州のニックネームを紹介してきました。
農産物を由来とするニックネームから始まり,特産物,動物,植物の順に紹介してきましたが,今回は,その州にある公園等が由来となるニックネームを紹介します。
そして…このページの最後には,最近私事で起こった出来事(私にとっては事件)をお伝えしたいと思います。
もちろん私の約10年後に決行するアメリカ長期旅行に関係することでもあり,みなさんも知っておいて損ではない話です。
雄大な自然美で有名な国立公園がニックネームの州は,どこの州?
「雄大な自然で有名な国立公園」は,アメリカにはたくさんあります。
当然,約10年後の私の旅行でも行きたいところだらけです。
画像でお分かりの通り,その中でも州のニックネームになっている国立公園は「グランド・キャニオン国立公園:Grand Canyon National Park」です。


アリゾナ州
グランドキャニオン・ステイト:Grand Canyon State
グランドキャニオンの州
キャニオンのほとんどは,アメリカで最初の国立公園の一つでもあるアリゾナ州のグランドキャニオン国立公園内にあります。
年間約500万人の訪問者が訪れるそうです。
グランドキャニオンは,コロラド高原の隆起とコロラド川による600万年にわたる侵食によって形成されました。
露出した岩の層には,地球の20億年近くの歴史が見られます。
グランドキャニオンについては,国立公園をテーマに記事を書くときや実際の旅行計画の時に,詳しく調査する予定です。
国定記念建造物で有名な国立公園がニックネームの州は,どこの州?
アメリカの「国定記念建造物」は,全部で44あります。
これまでこのブログで紹介した中には,セントルイスの「ジェファーソン・ナショナル・エクスパンション・メモリアル」があります。
「「ディキシー」「フロンティアストリップ」:地域の呼び名の話① mohamoha 10」の「フロンティア・ストリップ」にてこの公園にある巨大なゲートウェイアーチを紹介しました。
他にもワシントンD.C.のリンカーン記念館やワシントン記念塔の巨大オベリスクが思い浮かびます。
なんと,44ある「国定記念建造物」のうち,15もワシントンD.C.にあります。
やはり,アメリカの首都だと言えます。
さて,「国定記念建造物」が州の公式ニックネームとなっているところはここしかありません。
それは「ラシュモア山国立記念公園:Mount Rushmore National Memorial Park」です。


サウスダコタ州
マウント・ラシュモア・ステイト:Mount Rushmore State
ラシュモア山の州
アメリカ政府から委託され,ガットスン・ボーグラムが400人の作業員とともに1745メートルのラシュモア山の白い花崗岩に,1927~1941年の14年間,高さ18mの胸像を彫りました。
彫られているのは,4人の大統領です。
さて,その4人の大統領の名前,画像を見て答えることができるでしょうか?
ちなみに私が言えたのは,リンカーンとワシントンだけでした…。

向かって一番右の大統領
エイブラハム・リンカーン:Abraham Lincoln
第16代アメリカ合衆国大統領
南北戦争で北側を主導し,奴隷解放宣言を行ってアフリカ系アメリカ人を奴隷制から解放した人。
Image by ArtTower from Pixabay

向かって一番左の大統領
ジョージ・ワシントン:George Washington
初代アメリカ合衆国大統領
アメリカ初の大統領で,1783年にパリ条約にてアメリカの独立を宣言した人。
Image by ArtTower from Pixabay

向かって左から2番目の大統領
この画像では左の大統領
トーマス・ジェファーソン:Thomas Jefferson
第3代アメリカ合衆国大統領
若い時にアメリカ独立宣言を起草した人。
大統領就任中にナポレオンからルイジアナ州を買収した人。
向かって右から2番目の大統領
この画像では右の大統領
セオドア・ルーズベルト: Theodore “Teddy” Roosevelt
第26代アメリカ合衆国大統領
日露戦争の講和条約であるポーツマス条約の仲介をし,その功が評価されてノーベル平和賞を受賞した人。
海軍を強化して海外展開し,アジアを侵略するためのハワイやフィリピンを支配下に置くなどアメリカを帝国主義の世界へ引っ張った人。
テディ・ベアの名前の由来になった人。
Image by ArtTower from Pixabay
合衆国建国から150年間の歴史に名を残す4人の大統領ということで選ばれたそうです。
私的には「セオドア・ルーズベルトがテディ・ベアの由来」というところが気になり,調べてみました。
由来となった話はこのようなものです。
ルーズベルト大統領は,趣味である熊狩りに出かけましたが,獲物をしとめることができませんでした。
そこで同行していたハンターが子どものアメリカグマを銃で殴ってけがをさせ,大統領の方に追いつめて,最後の1発を大統領に頼みました。
しかし,ルーズベルトは「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」として撃ちませんでした。
このことを同行していた新聞記者が「ワシントンポスト」紙に挿絵付きで記事にしました。
ニューヨークで雑貨店を営んでいた店主がこのワシントン紙の記事を見て,熊のぬいぐるみを作り「テディベア」という名前で売ってはどうかと提案しました。
そして,翌日,ぬいぐるみは「テディベア」という名札とワシントンポスト紙の挿絵とともに1ドル50セントで売られました。
その後売れ行きが好調で,店主はルーズベルトの子どもにぬいぐるみをプレゼントして「テディベア」という名前を使ってもよいか問い合わせ,認めてもらいました。
その後,店主は「アイデアル・ノベルティー・アンド・トイ社:Ideal Novelty & Toy」を設立してテディベアを大々的に売り出しました。
それは,社会現象になるほど大成功を収め,アイデアル・ノベルティー・アンド・トイ社はアメリカ最大のぬいぐるみ製造会社になりました。
情報参考元1:アメリカ大統領歴代研究ポータル「テディベアの名前の由来」
情報参考元2:ウィキペディア「テディベア」
テディベアの名前の由来はアメリカだけでなくほかの国にもあり,どれを信じてよいかわからない状況ですが,現在でも,セオデオア・ルーズベルトの誕生日をテディーベアの日(10月27日)として祝われていたり,セオドア・ルーズベルトが「テディー」と呼ばれたりとセオドア・ルーズベルトとテディ・ベアを関連付ける人が多くいることは確かだと言えます。
話をサウスダコタ州に戻しまして,実はこのブログでこの州が「マウントラシュモア州」と呼ばれていると紹介したことがあります。
「コヨーテ州」「アリゲーター州」「競走馬の本場」:動物由来の州ニックネームの話② mohamoha17の回で,サウスダコタ州を紹介したとき,昔は「コヨーテ州」だったけど,今は「マウントラシュモア州」と呼ばれていると紹介しました。
ちなみにこのニックネームは,サウスダコタ州の州旗に表示されたり,米国造幣局の200周年記念コインのデザインにされたりしています。
YouTubeにて,「The secret room behind Mount Rushmore」という動画を見つけました。
作者であるガットスン・ボーグラムが,時間の経過とともにこの作品の重要性が失われることを心配し,彫像の背後にある秘密の部屋を造ったそうです。
庭園がニックネームの州は,どこの州?


ノースダコタ州
ピース・ガーデン・ステイト:The Peace Garden State
平和庭園の州
ノースダコタ州とカナダのマニトバ州の境界に「インターナショナル・ピース・ガーデン:the International Peace Garden」があります。
アメリカとカナダの長い平和な期間を記念して,1932年に作られました。
公園は毎年15万本以上の花を植え,5.5 mの花時計のディスプレイと噴水があります。
この平和公園は,世界で最も長い無防備な国境とされています。
どちらの国からの訪問者も,税関を通過せずに公園に入ることができ,公園内では制限なしに国境を自由に越えて移動できるそうです。
1957年にノースダコタ州議会で正式に「The Peace Garden State」をニックネームとして採用され,自動車のナンバープレートにも描かれています。
偶然にも(実は狙っていたのですが),サウスダコタ州では建造物が,ノースダコタ州では平和庭園が州のニックネームになっていました。
「ダコタ」は,ネイティブ・アメリカンであるスー族の言葉で「友達」という意味だそうです。
五大湖の州は,どこの州?


ミシガン州
グレイト・レイク・ステイト:The Great Lakes State
五大湖の州
ミシガン州は五大湖に囲まれた州です。
「五大湖:スペリオル湖,ミシガン湖,ヒューロン湖,エリー湖,オンタリオ湖」のうち,オンタリオ湖以外の4つの湖です。
このニックネームは,米国造幣局のミシガン州の200周年記念コインのデザインになっていたり,自動車のナンバープレートにも描かれていたりします。
他にも,五大湖に囲まれたミシガン州を「ウォーター・ワンダーランド:Water Wonderland」と呼んでいるそうです。
地図で確認すると,ミシガン州の陸地は湖で2つに分断されています。
そして,長い橋でつながっていることが確認できます。
また五大湖だけなく,ミシガン州には1万以上も湖があるそうです。
さて,今回のニックネームの紹介はこれぐらいにしておいて,私の最近の事件をお伝えしようと思います。
確定申告の話
私は今年の1月に自分で税務署に行き,確定申告をしました。
詳しく言うと,国税局のHPで書類を作成し,その書類を税務署に持っていきました。
私は自営業ではなく給与をもらっているので,所得税はあらかじめ給与から税金を天引きして代納する源泉徴収で控除されています。
私が申告したのは「一時所得」です。
一時所得になる収入は,何があるのか。
- 生命保険の一時金や満期返戻金
- 競馬・競輪の払戻金
- 懸賞の賞金品、福引の当選金
- 法人から贈与された金品
- 遺失物の拾得、埋蔵金の発見による資産
- 新株等を有利な発行価額で取得する権利を与えられた際の所得
- 事務作業の合理化や製品の品質改善などを考案した際の報奨金
ちなみに,宝くじの当選金は「当せん金付証票法」という法律によって非課税になっています。
どんな高額な宝くじが当たっても所得税は課せられないそうです。
さて,今回の私の一時所得は何だったのか。
競馬で大きく当てたわけでもなく,大金を拾って時効になったわけでもありません。
太字にしたのですぐわかったかと思うのですが,保険の満期による返戻金です。
アメリカ長期滞在旅行の話に繋がるのですが,このお金はこのまま手をつけずに運用させて,約10年後のアメリカ長期旅行の資金にしようと思っているものです。
今後,旅行資金のページでしようと思っているので,詳しい話は避けますが,簡単に出来事(私にとっては事件)を言います。
私のインド滞在の3年間の給与は米ドルでもらっていました。
詳しく言うと給与ではないのですが,インド滞在での収入です。
3年間で残った米ドルを日本で海外送金をして,ある保険会社の「個人年金保険」に米ドルのまま預けました。
もちろん老後の個人年金としてではなく,資産運用として預けたわけです。
預けた米ドルをある一定の期間置いておくだけで,途中で日本円をドルにして積立とかをしていたわけではありません。
確か預けた時の利率が4%ぐらいだったと記憶しています。
それを10年の満期ごとに更新したわけですが(2回更新),だんだん利率が小さくなりました。
そこで,昨年,保険に置いておいた米ドルをもっと利率の高い証券会社の外貨定期預金に移したわけです。
ということは,保険会社から自分の手元にお金が一旦来ることになり,保険会社からの返戻金ということで一時所得になります。
だから確定申告をしたのですが,私の無知からミスをしてしまいます。
一時所得の金額だけで所得税を計算してしまったのです。
正確には,一時所得の所得税を計算するには,年間の総所得で計算しなければならなかったのです。
「一時所得」を得た場合,年間の給与と合算して所得税を計算する「総合課税」で確定申告しなければなりません。
てっきり私は,一時所得だけで計算すればよいと思っていました。
米ドルから外貨個人年金保険をするのは特殊な例だと思いますが,一時所得の所得税の計算方法は次のようになります。
①
外貨を保険から出した時の外貨総額
から
外貨を保険に入れた時の外貨総額
を引きます。
その差額に外貨を保険から出した時の為替で日本円に計算します。
純粋に保険から出した時に,日本円でどれだけの利益があったかを計算したわけです。
②
そして,特別控除の50万円を引いて,
③
さらに1/2を掛けます。
④
次に,私がミスしたところですが,それに年間の給与所得を足します。
⑤
そこから,社会保険料控除や共済等掛金控除,生命保険料控除,扶養控除,基礎控除等を引きます。
これで,課税される所得金額が出ます。
⑥
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超え | 45% | 4,796,000円 |
付け加えると,一時所得の金額が20万円以下なら,原則として確定申告は必要ないです。
課税される所得金額をこの表に照らして税率を掛け,控除額を差し引きます。
これで,収める税金が出てくるわけです。
結局,私の修正申告は約30万円になりました…。
確定申告を間違えてしまって修正申告をしなければならない場合,税務署から封筒で知らされます。
今年度の場合は,1月にした確定申告が10月になって修正申告が来ました。
さらには,延滞税までも課せられました。
自分の調べ方が足りなかったばっかりに,本来なら払わなくてもよい延滞税を払うことになってしまったのです。
しかも,保険から出た米ドルはそのまま別の証券会社の定期預金に入れたので,私の手元で現金になったわけではありません。
約30万円の修正申告は,普段の生活費から出すことになります。
これはとても痛い出費です。
もう申告は終わったと思っていた私にとっては,ギャンブルでなくなったと思った方がスッキリします。
なので,ギャンブルでなくなったと思うことにしました。
何のギャンブルで無くなったことにすると気が楽になるかを今思案中です。
そして,ふと,考えたわけです。
私のようにある程度の年齢になると,保険の満期が来たり,今の保険を別の保険に変えたりして一時金が発生する場合があると思います。
そういう機会はなるべく,収入のない年にするとよいということです。
給与を得ているサラリーマンや公務員にとって,一番良い一時金を得る時期は退職後ということになります。
今回の私にとって事件と呼んでいい出来事で,私が得た教訓です。
さて,次回も州のニックネームの話は続きます。
こうご期待。
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