「ケンタッキー・ブルーグラス」:植物由来の州ニックネームの話① mohamoha19

州のニックネーム

今回は,植物が由来の州のニックネームを紹介します。

今回は一つの州のみ紹介し,続きは次の頁で紹介することにします。

現時点で私が知っている中で,植物由来の州ニックネームを一つだけ挙げろと言われれば,これです。

ブルーグラス州はどこの州?ブルーグラスって何の草?

bluegrass: Image by Salyasin from Pixabay

ケンタッキー州
ブルーグラス・ステイト:The Bluegrass State
ブルーグラス州

「ケンタッキー・ブルーグラス」は,私にとってかなり思い入れのある名前です。

詳細はmohamoha11をご覧ください。

州の音楽の名前にもなっている「ブルーグラス」ですが,私は,日本の芝である「高麗芝」に対して「洋芝」だと思っていました。

どうやら洋芝だけのことではないようで,かなり調べて自分なりに出した結論を書きます。

ある特定の芝(草)を指すのではなく,「ポア属」に属する草全般を指すようです。

アメリカのサイトでは,「ケンタッキーブルーグラス」は,次のように定義されています。

テネシー州北部からアメリカ東部で人気のある芝生
牧草の種類である「ポア属」の草の通称

①については,まず日本で言う「洋芝」であると推測されます。

涼しい湿った気候に適し,公園や庭園で芝生を造るのに適する」とあるので,まず間違いないと推測します。

日本のJRAの競馬場は,夏にも冬にも青々と芝が生えている状態にするために,高麗芝と洋芝を半々にして年中,芝の良い状態に保っていると聞いたことがあります。

「ケンタッキーブルーグラス」と呼ばれる洋芝にも,今日ではいろいろな種類があるようです。

②については,日本で言う「雑草」と考えてよいと思います。

日本のサイトで調べると,「スズメノカタビラ」と紹介されていました。

英名が,「ケンタッキー・ブルーグラス」となっています。

1800年代に牧草として日本にやってきて,「ナガハグサ」とも混ざった(交雑)そうです。

「スズメノカタビラ」は日本中で見かける雑草で,私の家の周りでもちょっと歩くとすぐに見つかりました。

みなさんも「ああ,これか」と頷いたはずです。

家の前の道路わきに生えてました。

我が家の庭にも小さいながら生えていました。

公園の芝生の中にもけっこう生えてますよね。

なぜ,緑色なのにブルーなの?

誰もが不思議に思うことです。

ブルーグラスは実際には緑色ですが,春になると「青紫色のつぼみ」になり,広大な景色として見た時は青っぽく見えるのだそうです。

初期の開拓者たちは,ケンタッキーの広大な土壌で成長している光景を見て,「ブルーグラス」と名付けたそうです。

「スズメノカタビラ」をよく見ると,小さな稲の穂のようなものが付いているときがあります。
道路わきで私が撮った画像にもちょっとついてますね。

それをよく見ると,青紫色っぽいつぼみのような感じです。

「洋芝」も同じようにそのような穂をつけるそうです。

さて,ケンタッキー・ブルーグラスの本場であるケンタッキー州の北部,レキシントン周辺の農場は,住宅地や商業用施設で開発され,ケンタッキーブルーグラスの牧場,農場が次第に姿を消えつつあるそうです。

ワールドモニュメント財団(世界中の歴史的建造物や文化遺産の保存に取り組んでいる非営利団体)は,最も絶滅の危機に瀕している100のサイトのグローバルリストにケンタッキー州のブルーグラス地域を含めるようになったそうです。

「ブルームーン・オブ・ケンタッキー」ケンタッキーは「青」が好き?

私は「ケンタッキーブルーグラス」と聞くと,どうしても結びつけてしまうものがあります。

ブルームーン・オブ・ケンタッキー」です。

青い草」に「青い月」

どちらも,「そのように見ようと思えば見えない色ではない」ことに共通点があります。

ブルームーン・オブ・ケンタッキー」は曲名です。

邦題は「ケンタッキーの青い月」と言います。

もともとは,ブルーグラスミュージシャンのビル・モンローが書いた曲で,ザ・ブルーグラス・ボーイズによって録音されました。

その後,エルビス・プレスリーをはじめ,多数の歌手によって歌われています。

単に「ブルームーン」と言われることもあるこの曲は,ケンタッキー州の公式ブルーグラス曲となっています。

私が,初めてこの曲の存在を知ったのは,ポール・マッカートニーが歌っていた時です。

それから,この曲が気に入り,原曲も含めていろいろな歌手のものを聞きました。

原曲や他の歌手の「ブルームーン・オブ・ケンタッキー」はどっぷりとカントリーなんですが,ポールのアンプラグドで歌うこれは,スライドギターで,なんともしっとりと艶があるように感じます。

途中からアップテンポになるところが,たまりません。

ケンタッキー州と聞くと,まず思い浮かべる歌は「ケンタッキーの我が家」だという方が多いと思います。

原題は「My Old Kentucky Home」で,ケンタッキー州の州歌にもなっていて,ケンタッキー州を代表する歌です。

昔,ケンタッキーフライドチキンのCMに流れた歌と聞けば「あ,あれか」となるはずです。

古い人限定ですが…。

この曲,私はくそが付くほど嫌いです。

ケンタッキーフライドチキンが嫌いなわけではありません。

あのチャーチルダウンズ競馬場で行われる「ケンタッキー・ダービー」の前にも,ブラスバンドの演奏で観客が大合唱するにも関わらず,嫌いなのです。

高校のとき,他のクラスの合唱曲がこの歌でした。

それを聞いて,嫌いになりました。

別にそのクラスに嫌いな人がいたわけでもありません。

自分には合わないと感じたというそれだけです。

合わない理由ははっきりしています。

フォーク調でというか,合唱曲として歌うからです。

この曲をブルーグラス調で演ると,とたんに好きになります。

ちょっと,聞いてください。

この様に演奏され,歌い上げると,断然好きになります。

ちなみに「My Old Kentucky Home」は,ケンタッキー州の25セント硬貨にも刻まれています。

今回は,ケンタッキー州のブルーグラスのみの紹介になります。

終わりに,書いておきたいことがあります。

Wikipedia:ウィキペディアの著作権のこと

ネットでの調べ物をするときは,まずは検索をしますよね。

マイナーな言葉でなければ,まず,だいたい最初の方に「ウィキペディア」が出てきます。

ウィキペディアは,インターネット百科事典で,世界中のボランティアの方が書き込んでいるものです。

今は分かりませんが,私が使いだした頃は「ウィキペディアは不正確なこともあるから全てを信じてはいけない」と言われていました。

私がインドに滞在しているころに既にありましたから,もう20年ぐらいたつのではないでしょうか。

確かに,仕事で何かの資料にするときの情報は,ウィキペディアではなく公式のパブリック・ホームページからの確かなものにしていました。

私のブログでの調べ方は,大方がインターネットからです。

もちろん,ウィキペディアもしっかりと見ますが,アメリカのサイトからのものが多いです。

詳しく言うと,日本のサイトで調べたことをアメリカのサイトで確認をするという手順で,書く内容を決めています。

さて,ここで,言いたいことは私のブログで使用する画像のことです。

以前のページ(mohamoha12)で,著作権のことを書きました。

私のブログの画像は,フリーで使用できるサイトから見つけてきてダウンロードしたものがほとんどです。

主に地図に関するものは,自作のものかグーグルマップの埋め込みです。

フリーの画像から自分のイメージに合う画像を見つけるのはけっこう大変です。

画像自体は見つかるのですが,情報がなく,それが本当に自分の意図するアメリカの対象物・対象場所なのかがわからないからです。

ウィキペディアには,情報とともに自分の探している画像があります。

時には,ウィキペディアの画像情報を基に,フリーのサイトで探す時もあります。

ウィキペディアの画像は著作権があり,ブログには使用できないと思っていました。

しかし,昨日,ウィキペディアの著作権を調べてみると,そうでもないことが分かりました。

ウィキペディアの画像をクリックすると,画像が大きくなり,その下に「詳細」と出てきます。

個人の画像とパブリックの画像があり,まず,「パブリック・ドメイン」の画像はフリーで使用できます。

気をつけなければならないのは,パブリック・ドメインであっても,国ごとに著作権法が違うので対象となる国に対して問題がないかどうかを判断しなければなりません。

個人の場合は,下の方の「ライセンス」のところに,使用する場合の条件が書いてあります

その条件に従えば,使用できるようです。

著作権法に違反したくないので,私はこれからも,まずウィキペディアからの画像は使用しませんが,「パブリック・ドメイン」のことを知っただけでも画像探しが楽になりました。

これまでフリーの画像については,撮影者はもちろん,できるだけ撮影者が与えてくれる情報をキャプチャーしてきたので,これからもそれは守っていこうと思っています。

さらに,もう一つ,これからした方が良いこともわかりました。

ウィキペディアでは,文章情報の提供についても,できるだけ出所を書くように推奨していました。

なので,一つのサイトからの情報量が多い場合,これからは情報の入手サイトも,そのページの終わりのところに記そうと思います。

なので,ニックネームについてのこれまでの情報の入手サイトをここで紹介しておきます。

今回の植物由来の情報もここからです。

state symbols USA

次回も,植物由来の州ニックネームの話の続きになります。

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