「ミシシッピーハートランド紀行」というNHK番組タイトルから,話を進めてきたわけですが,このページでは「ミシシッピ川」の源流と河口について調べていきます。
ミシシッピ川の源流
「源流」を英語では「headwaters」と言うそうです。
ミシシッピ川の源流は,ミネソタ州にあります。
源流と言うと,日本では水が湧き出ているところを想像しますが,ミシシッピ川の源流は,なんと湖です。
湖がミシシッピ川の始まりなんです。
ちょっとイメージが崩れた自分がいます。
アイタスカ州立公園のアイタスカ湖の北にそれはあります。
ミネソタ州の州都はセントポールになるのですが,もっと大きな都市がすぐ近くにあってミネアポリスになります。
2つ合わせて「ツインシティーズ」と呼ばれているそうです。
グーグルマップのルート検索をすると,そのツインシティーズから358km離れていて,車で3時間45分ぐらいかかるようです。
地図上では,レクレーションセンターがあるようなので,トレッキングコースや自転車トレイルなんかもあるのかもしれません。
youtubeで源流の映像を見たかぎり,流れはけっこうありそうですが,かなりの浅瀬で石伝いに渡れるぐらいの長さです。
ネイティブアメリカンの伝説では「ここを渡った人は長く幸せな人生を送る」とのこと。
近くには碑が立っていて,このように書かれています。
「Here 1475 FT ABOVE THE MIGHTY MISSISSIPPI BEGINS TO FLOW ON IT’S WINDING WAY 2552 MILES TO THE GULF OF MEXICO」
「海抜1475フィートのこの地で,壮大なミシシッピ川は,メキシコ湾までの曲がりくねった2552マイルの道を流れ始める」
源流からメキシコ湾まで流れ終えるまで,約90日かかるそうです。
ちょうど,私たちのアメリカ旅行の限度日数の90日と一緒です。(私たちの旅行はもちろんビザは取れそうにもありませんから)
地球の歩き方で距離の単位を調べると…1m=3.28FT,1km=0.6214MILESとありました。
ということは,1475FTの海抜は449.69m…約450m,2552MILESの川の長さは4106.9㎞…約4100kmとなります。
川の長さについては,支流を含めるかどうかで,いろいろな長さがあるそうなのですが,源流の近くの碑に書かれているのですから,これが正しいと言えると私は思います。
ミシシッピ川の河口
「河口」を英語で「river mouth」と言うそうです。
源流が「川の頭」なら河口は「川の口」ですね。
日本語でも「入口」「出口」などで「口」を使ってますから,ニュアンスは同じなのかもしれません。
あ,「河口」も「口」ですね。
ミシシッピ川の源流はこれまで全く知らなくて,このページを書くために調べて初めて分かったことなんですが,河口についてはある程度知っていました。
「ミシシッピ・デルタ」と呼ばれているのですが,なぜ知っていたかというと,音楽に「ミシシッピ・デルタ・ブルーズ」があるからです。
以前ちょっと紹介したカントリーブルーズなどがそれになりますね。
調べてみると「ミシシッピ・デルタ」はいろいろなところで使われているみたいです。
私は,ミシシッピ川下流の大きな地域を「ミシシッピ・デルタ」だと思っていたのですが,ミシシッピ川の河口(Mississippi river mouth)のところだけでもそう呼んでいたり,ミシシッピ川とヤズー川に挟まれたミシシッピ州の一部をそう呼んだりしているようです。
ミシシッピ州の「ミシシッピ・デルタ」
青い部分のところです。河口からはかなり離れています。詳しく見ると…
メンフィスの下あたりからミシシッピ州の州都ジャクソンの近くまでの地域です。
ちょうど,ダイヤの形というかアメーバの形というか,左にミシシッピ川,右に緑色の森林に囲まれて白くなっているところです。
グーグルマップでは,「ミシシッピ・デルタ」では河口のところが検索されてしまったので,「クラークスデイル,クロスロード」で検索しました。
ロバートジョンソンのクラークスデイルという町が,ミシシッピデルタのちょっと上辺りにあります。
ロバートジョンソンは,以前に紹介しています。
「旅の準備の始まり:ミシシッピ川の話① mohamoha6」
このミシシッピ州の「ミシシッピ・デルタ」は,人種的,文化的,歴史的に「もっとも南部的な場所」と言われているそうです。
さて,次はミシシッピ川の河口(river mouth)のところの「ミシシッピ・デルタ」を見ていきます。
検索名は「ミシシッピ・リバー・デルタ」になっていますが,実際は「Mississi river mouth」で検索しました。ポイントの赤い場所を分かりやすくしたかったためです。
航空写真で見るとこうなります。
鳥の足のように見えます。
実際にこの地形のことを「鳥趾状三角州(ちょうしじょうさんかくす)」というそうです。
鳥の足のように何本も線がありますが,ミシシッピ川の河口は,何本も分かれてメキシコ湾に流れ出るわけです。
日本の川には見られない三角州なんだろうと思います。
流れがゆっくりで,そうとう堆積した土砂が盛り上がってなければこのようなことにはならないと思うのだけど,どうだろう。
ミシシッピ川の河口は,湿地帯で人は住んでいないのだろうと勝手に想像していたのですが,川に沿った堤防に町があるのに驚きました。
グーグルマップの航空写真でいうと,川沿いの白い線になっているところです。
一番河口に近い通りを拡大してみました。
ガソリンスタンドやホテルがあります。
実際にポイントを示すために,ガソリンスタンドで検索しました。
ミシシッピ川には大きな貨物船が…。
湿地帯や沼地はどこに行ったのかと調べてみると…,どうやら私は勘違いをしていたようです。
アメリカ最大の湿地帯があるのは,同じルイジアナ州でも,アチャファラヤ盆地と呼ばれるところみたいです。
アメリカ最大の湿地帯で,エアボートツアーでのアドベンチャーができる!
私のイメージにピッタリな神秘的なところだと推測します。
場所は,ニューオリンズより西の方でした。
近くのラファイエットという町は,フランス系のカナダ人によって開拓されたケイジャン文化を体験できるようです。
ケイジャンって何だろう・・・
調べると,まだルイジアナ州がフランス領の時代に移住してきた人々を先祖に持つ人々や文化,料理を「ケイジャン」とか「クレオール」と呼んでいるそうです。
今はまだ町の詳細を調べる段階ではないけれども,ちょっと調べただけでも,この辺りはぜひ行ってみたい!
はやる自分を抑えて,ちょっと調べただけにしました。
楽しみは後に取っておきます。
さて,ミシシッピ川の話に戻して,ミシシッピ川に沿って「グレート・リバー・ロード」というドライブルートがポピュラーらしいです。
アメリカを縦断する景勝道路。
ルイジアナ州からミネソタ州までずっと続いているようです。
ミシシッピを辿る旅では,間違いなくこの道をひた走ることになります!
さて,そろそろ「ミシシッピ川の話」を終えたいのですが,次回では私のミシシッピ川についてのちょっとおまけの話をしたいと思っています。
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