「アメリカの景観が美しい道路32選!」の第8弾です。
この「ロードトリップ」のカテゴリーのページでは,オリジナル・ランキングで32選した「景観が美しい道路」と「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」を紹介します。
第8弾の今回は,ニュージャージー州とヴァージニア州の道路を紹介します。
「アメリカの景観が美しい道路32選!」とは,ネットの10のサイトと10のユーチューブの計20で紹介されていた道路を数え,ランキングにしたものです。
ランキングを見たい場合は,↓ここ↓を見てください。
アメリカの景観が美しい道路32選!【ナショナル・シーニック・バイウェイ】【オール・アメリカン・ロード】【オリジナル・ランキング発表】mohamoha147
また,「ナショナル・シーニック・バイウェイ」「オール・アメリカン・ロード」は,アメリカの「シーニックバイウェイ法」で選ばれた道路のことです。
「景観性」「歴史性」「自然性」「文化性」「レクレーション性」「考古学性」の6項目のうち1項目に該当するものを「ナショナル・シーニックバイウェイ:National Scenic Byway」,2項目以上に該当するものを「オール・アメリカンロード:All American Road」と指定しています。
それでは,ニュージャージー州から紹介していきます。
- ニュージャージー州のロードトリップ
- デラウェア・リバー・シーニック・バイウェイ:Delaware River Scenic Byway(ニュージャージー州)
- ミルストーン・バレー・シーニック・バイウェイ:Millstone Valley Scenic Byway(ニュージャージー州)
- ウェスタン・ハイランズ・シーニック・バイウェイ:Western Highlands Scenic Byway(ニュージャージー州)
- ベイショア・ヘリテージ・バイウェイ:Bayshore Heritage Byway(ニュージャージー州)
- パリセイズ・シーニック・バイウェイ:Palisades Scenic Byway
- パイン・バレンズ・バイウェイ:Pine Barrens Byway(ニュージャージー州)
- ヴァージニア州のロードトリップ
- ブルーリッジ・パークウェイ:Blue Ridge Parkway(ヴァージニア州,ノースカロライナ州)
- スカイライン・ドライブ:Skyline Drive(ヴァージニア州)
- コロニアル・パークウェイ:Colonial Parkway(ヴァージニア州)
- ジョージ・ワシントン・メモリアル・パークウェイ:George Washington Memorial Parkway(ヴァージニア州,ワシントンD.C.)
- ブルーリッジ・パークウェイ:Blue Ridge Parkway(ヴァージニア州)
- スカイライン・ドライブ:Skyline Drive(ヴァージニア州)
- ジャーニー・スルー・ハロウド・グラウンド・バイウェイ:Journey Through Hallowed Ground Byway(ヴァージニア州)
ニュージャージー州のロードトリップ
ニュージャージー州には,オリジナルランキングにて選ばれた景観が美しい道路や指定されたオール・アメリカン・ロードはありません。
しかし,ニュージャージー州には,指定されたナショナル・シーニック・バイウェイが,6つもあります。
デラウェア・リバー・シーニック・バイウェイ:Delaware River Scenic Byway(ニュージャージー州)
「デラウェア・リバー・シーニック・バイウェイ:Delaware River Scenic Byway」は,ニュージャージー州を通る美しいナショナル・シーニック・バイウェイで,観光や歴史,自然を楽しめるスポットが点在しています。
このバイウェイは,ニュージャージー州の南部にある「ボーデンタウン:Bordentown」から北部の「キングウッド:Kingwood」まで,約97キロ続くルートで,主にニュージャージー州道29号線を通っています。
デラウェア川に沿って走るこのバイウェイは,川の絶景を楽しめる他,ニュージャージー州とペンシルバニア州の境界をなす自然豊かなエリアを満喫できます。
季節ごとに異なる美しい景色が広がり,秋の紅葉は特に見ものです。
ルート沿いには,歴史ある「ランバートビル:Lambertville」や「ストックトン:Stockton」,「フレンチタウン:Frenchtown」などの美しい小さな町が点在しています。
ランバートビルは,アンティークショップやアートギャラリーで有名で,アート愛好者や観光客に人気があります。
「デラウェア・アンド・レアタン運河州立公園:Delaware and Raritan Canal State Park」には,「デラウェア・アンド・レアタン:Delaware and Raritan」運河が通っており,ハイキングやサイクリング,ボートなどを楽しむことができます。
運河沿いのトレイルは穏やかで,家族連れにも人気です。
ルートには,植民地時代や独立戦争時代の遺跡や歴史的建造物が数多く点在しています。
特に,ジョージ・ワシントンが渡河した「ワシントン・クロッシング州立公園:Washington Crossing State Park」エリアなど,アメリカの歴史を感じることができる場所が多いです。
ミルストーン・バレー・シーニック・バイウェイ:Millstone Valley Scenic Byway(ニュージャージー州)
「ミルストーン・バレー・シーニック・バイウェイ:Millstone Valley Scenic Byway」は,ニュージャージー州のサマセット郡とミドルセックス郡を通るナショナル・シーニック・バイウェイで,美しい田園風景と歴史的な名所が点在するドライブコースです。
このバイウェイは,全長約44キロで,歴史的なミルストーン川とデラウェア・アンド・レアタン運河に沿って走ります。
秋の紅葉や春の花々が美しいエリアとしても知られ,自然を満喫したいドライブやサイクリングに最適です。
ルート沿いには,「ミルストーン:Millstone」や「イースタンブルック:Easton Brook」といった18世紀から19世紀にかけての歴史的な村があります。
特に,ミルストーンの町はアメリカ独立戦争時代の建物が数多く残されており,歴史好きにはたまらないスポットです。
バイウェイ沿いにある「デラウェア・アンド・レアタン運河州立公園:Delaware & Raritan Canal State Park」は,運河に沿ったトレイルが整備されており,ハイキングやサイクリングにちょうど良いです。
運河沿いを歩きながら,歴史を感じる風景を楽しむことができます。
「ミルストーン・バレー:Millstone Valley」は,ニュージャージー州の伝統的な農業地帯の一部で,のどかな田園風景が広がります。
地元のファームスタンドでは,季節の野菜や果物などが販売され,地元産の新鮮な食材を楽しむことができます。
バイウェイ沿いには,アメリカ独立戦争時代に関連する場所が多く,ジョージ・ワシントンの進軍経路ともなった歴史的な道も含まれています。
ウェスタン・ハイランズ・シーニック・バイウェイ:Western Highlands Scenic Byway(ニュージャージー州)
「ウェスタン・ハイランズ・シーニック・バイウェイ:Western Highlands Scenic Byway」は,ニュージャージー州の北西部を走る美しいナショナル・シーニック・バイウェイで,険しい山々や森林,湖などの多彩な自然風景が広がります。
ニュージャージー州道23号線沿いに位置し,「マウントホープ:Mount Hope」から「ハイポイント州立公園:High Point State Park」までを繋ぐ約56キロのルートです。
主な見どころを紹介します。
「ハイポイント州立公園:High Point State Park」
ルートの北端に位置するこの州立公園は,ニュージャージー州の最高地点にあり,ニューヨーク,ニュージャージー,ペンシルバニア州の3州にわたる美しい景観が楽しめます。
画像にある「ハイポイント・モニュメント:High Point Monument」からの眺望は圧巻で,秋には紅葉が山一面に広がる素晴らしいビュースポットです。
「ウォーリック・バレー:Warwick Valley」
バイウェイを進むと,ニュージャージーとニューヨークの州境に広がるウォーリック・バレーの美しい農村地帯が現れます。
この地域は,ワイナリーや果樹園が点在し,地元産のワインやフルーツを楽しむことができます。
ウォーリック・バレー・ワイナリーも,観光に人気です。
「ステート・ライン展望台:State Line Lookout」
ステート・ライン展望台は,バイウェイの途中に位置し,特に秋には絶景が広がります。
標高の高い位置にあるため,遠くの山々や谷の広がりを一望できる人気スポットで,ピクニックや休憩にも最適です。
「ワワヤンダ州立公園:Wawayanda State Park」
美しい森林が広がるワワヤンダ州立公園には,湖や湿地帯,そしてアパラチアン・トレイルの一部も通っています。
ハイキングやカヤック,バードウォッチングなど,アウトドア・アクティビティが楽しめます。
秋の紅葉シーズンは,特に訪れる人々で賑わいます。
バイウェイは,アパラチアン山脈の北端部に沿って走っていて,雄大な山並みや森が続く美しい景観が広がります。
車からも素晴らしい景色が楽しめるため,長距離のドライブにはうってつけです。
ベイショア・ヘリテージ・バイウェイ:Bayshore Heritage Byway(ニュージャージー州)
「ベイショア・ヘリテージ・バイウェイ:Bayshore Heritage Byway」は,ニュージャージー州のデラウェア湾沿岸を走る風光明媚なナショナル・シーニック・バイウェイです。
約196キロにわたるルートは,「ケープメイ:Cape May」から「セーレム:Salem」まで続き,州の歴史と豊かな自然に触れることができます。
このバイウェイは,地元の文化や漁業の伝統,豊かな湿地帯やビーチなど,多様な魅力を楽しめるエリアとして知られています。
デラウェア湾の沿岸には,広大な湿地帯が広がり,多くの野鳥や動植物が生息しています。
湿地帯は,アメリカでも有数のバードウォッチングエリアです。
バイウェイ沿いには,自然保護区や展望台があり,自然観察が楽しめます。
デラウェア湾沿いは漁業が盛んで,新鮮なシーフードが楽しめるスポットが点在します。
ハマグリの干潟や塩性湿地が特に有名です。
ボートでの漁業体験やファーム・トゥ・テーブルのレストランで地元の味を楽しむことができます。
特に,ホタテやオイスターの産地としても有名です。
ルート沿いには,「ナンタケット国立野生動物保護区:Nantuxent Wildlife Management Area」や「フォートエスケルス・ビーチ:Fortescue Beach」などの自然保護区があり,バードウォッチングやハイキング,釣りが楽しめます。
また,「マウリス川:Maurice River」流域は,カヌーやカヤックでの川下りが楽しめる場所で,美しい景観と豊かな生態系が特徴です。
川沿いの森林や湿地帯では,鳥類や野生動物の観察もできるため、自然愛好家に人気です。
ベイショア・ヘリテージ・バイウェイの南端に位置する「ケープメイ:Cape May」は,歴史的なビクトリア様式の建物が並ぶ美しい海岸の町です。
数々の歴史的建造物が残り,ケープメイ・ヴィンヤードやビーチリゾートも楽しめます。
鳥の渡りの季節には、バードウォッチングにも人気のスポットです。
他にも,「グリーンウィッチ:Greenwich」など歴史的な町がバイウェイ沿いに点在しています。
グリーンウィッチは,植民地時代の遺跡や古い教会などが多く残る小さな村で,地元の歴史を垣間見ることができます。
パリセイズ・シーニック・バイウェイ:Palisades Scenic Byway
「パリセイズ・シーニック・バイウェイ:Palisades Scenic Byway」は,ニュージャージー州とニューヨーク州にまたがる美しいナショナル・シーニック・バイウェイです。
ハドソン川に沿って走り,ニューヨーク市からも比較的近く,気軽に訪れることができる観光スポットとして人気があります。
特に,川沿いの断崖(パリセイズ)は,標高約120メートルの切り立った岩壁が並ぶ迫力のある景色が広がっており,四季を通じて楽しむことができます。
主な見どころを紹介します。
「ハドソン・パリセイズ:Hudson Palisades」
パリセイズの断崖絶壁は,氷河期に形成された玄武岩の岩壁で,その高さと規模は一見の価値があります。
道路からは,ハドソン川や対岸のニューヨーク市の景色を一望でき,特に朝や夕方の時間帯は川に映る光が美しく,写真撮影にも最適です。
「アールリー州立公園:Alpine State Park」
バイウェイの途中に位置するこの公園では,ハイキングやピクニック,釣りなどのアウトドアアクティビティが楽しめます。
標識付きのトレイルもあり,自然の中でリラックスしながら景色を楽しむことができます。
「パリセイズ・インターステートパーク:Palisades Interstate Park」
パリセイズ沿いに広がる大規模な公園で,ニュージャージー州とニューヨーク州の間をまたいで広がっています。
広い駐車場や遊歩道が整備されており,軽いハイキングから本格的なトレッキングまで楽しめるトレイルが充実しています。
展望台からは,四季折々の景観が楽しめ,秋には紅葉が美しいことでも知られています。
「ジョージ・ワシントン・ブリッジ:George Washington Bridge」
パリセイズ・シーニック・バイウェイの南端は,ジョージ・ワシントン・ブリッジに近接しており,橋の全景を望むことができるビューポイントもあります。
ニューヨーク市へのアクセスも便利で,ドライブのついでにマンハッタン観光も楽しむことができます。
「フォート・リー歴史公園:Fort Lee Historic Park」
バイウェイ沿いには,アメリカ独立戦争の歴史的なスポットも点在しており,歴史に興味のある方には見逃せないスポットです。
フォート・リー歴史公園では,独立戦争時代の展示やイベントが行われ,当時の歴史に触れることができます。
パリセイズ・シーニック・バイウェイは,ニューヨーク周辺で手軽に大自然を満喫できるスポットです。
特に,ドライブしながら美しい景色を楽しむのに最適で,アメリカ東海岸の自然と歴史が詰まった場所です。
パイン・バレンズ・バイウェイ:Pine Barrens Byway(ニュージャージー州)
「パイン・バレンズ・バイウェイ:Pine Barrens Byway」は,ニュージャージー州の南部に広がる自然豊かなナショナル・シーニック・バイウェイです。
広大なパイン・バレンズ地域を巡る約210キロメートルにわたるルートです。
松林や湿地,川,湖など多様な自然環境が広がるこのエリアは,ユニークな生態系を持ち,多くの野生動物が生息しています。
特に,珍しい動植物や湿地帯に生息する希少な野鳥が見られるため,自然愛好家や野鳥観察家にとって人気のスポットです。
また,パイン・バレンズ地域は,地元で「ジャージー・デビル:Jersey Devil」という神秘的な伝説の怪物の生息地とも言われています。
地域に古くから伝わる伝説に基づき,多くの人々がこの怪物を探しに訪れます。
夜に散策すると,少しミステリアスな雰囲気が味わえます。
パイン・バレンズ・バイウェイの主な見どころを紹介します。
「ウォートン・ステート・フォレスト:Wharton State Forest」
ウォートン・ステート・フォレストは,広大なパイン・バレンズの中心を占めています。
公園内にはピクニックエリアやキャンプ場,ハイキングトレイルがあり,バードウォッチングやカヤック,釣りなどのアウトドアアクティビティも楽しめます。
ハイキング中には,野生の松林や湿地帯,砂丘が連なる美しい風景が見られます。
「バツォー・ビレッジ:Batsto Village」
パイン・バレンズの歴史を学ぶのに最適な場所で,18世紀から続く鉄鋼・ガラス製造の村の遺跡です。
当時の工場や家屋が保存されており,ガイド付きツアーでこのエリアの産業史や地域の発展について学ぶことができます。
バツォー川沿いには,美しい景観も広がっており,歴史と自然の両方が楽しめる場所です。
「メドウランズ:Meadowland」
パイン・バレンズ・バイウェイを通ると,ニュージャージー州特有の広大な湿地帯が広がり,特に春や夏には色とりどりの植物が見られます。
湿地には,ユニークな植物や希少種の動物が生息しており,観察や写真撮影にぴったりです。
ニュージャージー州のロードトリップの紹介は以上です。
ヴァージニア州のロードトリップ
ヴァージニア州には,オリジナルランキングにて選ばれた景観が美しい道路が,2つあります。
また,指定されたオール・アメリカン・ロードが,3つあります。
指定されたナショナル・シーニック・バイウェイは,2つあります。
これらの中には,重複しているものもあります。
まずは,オリジナルランキングにて選ばれた,景観が美しい道路を紹介します。
ブルーリッジ・パークウェイ:Blue Ridge Parkway(ヴァージニア州,ノースカロライナ州)
「ブルーリッジ・パークウェイ:Blue Ridge Parkway」は,バージニア州からノースカロライナ州にかけてのびる全長約755キロメートルの観光道路です。
オリジナル・ランキングの「アメリカの景観が美しい道路32選!」では,栄えある第1位でした。
ブルーリッジ・パークウェイは,アパラチア山脈の一部であるブルーリッジ山脈を縫うように走り,グレート・スモーキー山脈国立公園とシェナンドー国立公園を結んでいます。
四季折々の美しい自然景観が楽しめることで有名で,特に,秋には色鮮やかな紅葉が訪れる人々を魅了します。
ブルーリッジ・パークウェイは,「アメリカのお気に入りの道」とも称され,ドライブをしながら壮大な自然を楽しむことができます。
この後に紹介するオール・アメリカン・ロードとかぶるために,主な見どころは,そちらの方で紹介します。
スカイライン・ドライブ:Skyline Drive(ヴァージニア州)
「スカイライン・ドライブ:Skyline Drive」は,アメリカ・バージニア州にあるシェナンドー国立公園を通る全長約169キロの絶景道路です。
オリジナル・ランキングの「アメリカの景観が美しい道路32選!」では,第20位にランクインしました。
このドライブコースは,アパラチアン山脈の尾根を走り,ブルーリッジ山脈の素晴らしい景色を楽しむことができます。
特に,秋の紅葉シーズンは訪れる人が多く,色鮮やかな山々が広がり,絶景を楽しむのに最適な場所です。
この後に紹介するナショナル・シーニック・バイウェイとかぶるために,主な見どころは,そちらの方で紹介します。
続いて,オール・アメリカン・ロードを紹介します。
コロニアル・パークウェイ:Colonial Parkway(ヴァージニア州)
「コロニアル・パークウェイ:Colonial Parkway」は,アメリカ・バージニア州の東部に位置する歴史的なドライブコースで,オール・アメリカン・ロードに指定されています。
全長約37キロにわたって,「ウィリアムズバーグ:Williamsburg」「ジェームスタウン:Jamestown」「ヨークタウン:Yorktown」の3つの歴史的な場所を結んでいます。
これらのエリアは「コロニアル・トライアングル」とも呼ばれ,アメリカの植民地時代や独立戦争の歴史を学ぶことができる場所です。
このブログでも,一度取り上げたことがあります。
↓一度,覗いてみてください。↓
【大西洋南部地区①】州の25セント硬貨のデザイン紹介 mohamoha44
コロニアル・パークウェイは,他の近代的な道路と異なり,植民地時代の雰囲気を感じられるようにデザインされています。
コンクリート製の道で,木製のガードレールや石造りの橋など,伝統的な要素が多く取り入れられています。
ウィリアムズバーグからジャムスタウンやヨークタウンへと続くコースでは,森林や川,湿地などの自然の景観も楽しめます。
さらに,ジェームズ川やヨーク川を横切るルートがあり,水辺の景色も魅力のひとつです。
このルートには,アメリカの歴史における重要な名所が点在しています。
「ジェームスタウン:Jamestown」
アメリカ初の恒久的イギリス植民地
「ウィリアムズバーグ:Williamsburg」
植民地時代の首都
「ヨークタウン:Yorktown」
アメリカ独立戦争の終結地
他にも,コロニアル・パークウェイ沿いには,ハイキングやピクニックが楽しめるスポットもあります。
木々や川の流れの中でリラックスしながら,歴史的な風景と自然の美しさを味わえます。
コロニアル・パークウェイ自体には,通行料金がなく無料ですが,各歴史エリアの博物館やツアーには入場料がかかる場合があります。
ジョージ・ワシントン・メモリアル・パークウェイ:George Washington Memorial Parkway(ヴァージニア州,ワシントンD.C.)
「ジョージ・ワシントン・メモリアル・パークウェイ:George Washington Memorial Parkway」は,バージニア州とワシントンD.C.を結ぶ全長約40キロの美しい道路で,オール・アメリカン・ロードに指定されています。
このパークウェイは,ポトマック川沿いを走り,アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンの功績を讃えて1932年に建設されました。
沿道には,ジョージ・ワシントンの功績を称えて,ワシントンの生涯と関わりの深い歴史的なスポットが点在しています。
他にも,ワシントンD.C.近郊の歴史的・文化的なランドマークが点在しており,自然と歴史を感じながら楽しむことができる観光ルートとして人気です。
道路は,バージニア州を通る部分が主で,国立公園管理局が管理しています。
主要な観光スポットを紹介します。
「アーリントン国立墓地:Arlington National Cemetery」
パークウェイ沿いの著名なスポットのひとつで,軍人や歴史的な人物が眠る場所です。
ジョン・F・ケネディ大統領の墓や無名戦士の墓もあり,歴史と厳かな雰囲気を感じられます。
「マウント・バーノン:George Washington’s Mount Vernon」
パークウェイの南端近くにあるジョージ・ワシントンの邸宅であり,彼の生涯について学べる歴史施設です。
邸宅や美しい庭園を訪れることができ,ワシントンの時代背景を体感できます。
「グレート・フォールズ・パーク:Great Falls Park」
パークウェイの北端付近にある公園で,迫力のあるポトマック川の滝と豊かな自然が広がります。
ハイキングコースやピクニックエリアがあり,自然の中でリラックスするのに最適です。
道路は舗装が整備されており,サイクリングやジョギングが人気です。
風景を楽しみながら運動できるため,地元の人や観光客に愛されています。
ブルーリッジ・パークウェイ:Blue Ridge Parkway(ヴァージニア州)
「ブルーリッジ・パークウェイ:Blue Ridge Parkway」は,アメリカでも屈指の絶景ドライブコースとして知られているオール・アメリカン・ロードです。
この道路は,全長約755キロメートルにも及び,バージニア州からノースカロライナ州へと延びています。
山間を縫うように走るパークウェイは,四季折々の美しい風景とアパラチア山脈の自然を楽しめるスポットとして,多くの観光客やハイカーに人気です。
ヴァージニア州を通るブルーリッジ・パークウェイには,所々に展望ポイントが設けられており,ドライブしながら素晴らしい眺めを楽しめます。
特に,秋には紅葉が一面に広がり,山々が赤やオレンジに染まる壮観な景色が広がります。
道沿いには多くのハイキングトレイルがあり,初心者から上級者まで楽しめるルートが揃っています。
特に,人気の「ハンプバック・ロックス・トレイル:Humpback Rocks Trail」は,美しい景色を堪能しながら山歩きができます。
急な坂を登った先に素晴らしい景色が広がるため,特に人気のトレイルとなっています。
トレイル全体の距離は短いですが,途中の傾斜が急であるため,少し体力を要します。
ただし,頂上からの絶景はその努力に見合うもので,アパラチア山脈の雄大なパノラマが楽しめます。
ブルーリッジ・パークウェイ沿いには,伝統的なアパラチア文化や歴史を感じられるスポットが点在しています。
中でも,バージニア州の「ブルーリッジ・フォークライフ・フェスティバル:Blue Ridge Folklife Festival」では,アパラチア地域の伝統的な音楽,ダンス,工芸,料理などを祝うイベントです。
バージニア州「フェラム:Ferrum」にある「ブルーリッジ・インスティテュート&ミュージアム:Blue Ridge Institute & Museum」が主催しています。
また,このエリアは,クマやシカ,リス,さまざまな種類の鳥など,多くの野生動物が生息する自然豊かな環境です。
パークウェイを進むと,時折自然の中で動物たちの姿を目にすることができ,自然観察が好きな方にはたまらないスポットです。
ブルーリッジ・パークウェイの速度制限は低く抑えられており,ゆったりと自然を楽しむドライブが推奨されます。
また,信号や商業施設がほとんどないため,食料や燃料はあらかじめ準備しておくと良いです。
続いて,ナショナル・シーニック・バイウェイを紹介します。
スカイライン・ドライブ:Skyline Drive(ヴァージニア州)
「スカイライン・ドライブ:Skyline Drive」は,バージニア州にある美しいナショナル・シーニック・バイウェイで,全長約約169キロメートルにわたり,「シェナンドー国立公園:Shenandoah National Park」を縦断しています。
この道路は,ブルーリッジ山脈の尾根に沿って走っており,周囲には息を呑むような絶景が広がっています。
主な特徴
景色
山の頂上に位置するため、車窓からは「シェナンドー渓谷:Shenandoah Valley」や「ピードモント台地:Piedmont」の壮大なパノラマビューが楽しめます。
秋には紅葉が見事で,多くの観光客が訪れます。
道沿いには75か所以上の展望台があり,途中で車を止めて写真を撮ったり,景色を堪能できます。
特に人気のスポットには,「ストーニー・マン・マウンテン展望台:Stony Man Overlook」や「ビッグ・メドウズ:Big Meadows」が挙げられます。
ドライブ中には,鹿,黒熊,七面鳥など,多様な野生動物に遭遇することがあります。
自然との触れ合いが魅力の一つです。
スカイライン・ドライブの周辺には,ハイキングトレイルが豊富に整備されています。
特に有名なのが,「オールド・ラグ・マウンテン・トレイル:Old Rag Mountain Trail」や「ダーク・ホロー・フォールズ・トレイル:Dark Hollow Falls Trail」です。
入場料が必要で,2024年現在の車両1台分の7日間パスは約30ドルです。
道路は山道でカーブが多く,速度制限は時速約56kmに設定されています。
野生動物や急な天候変化に注意が必要です。
ジャーニー・スルー・ハロウド・グラウンド・バイウェイ:Journey Through Hallowed Ground Byway(ヴァージニア州)
「ジャーニー・スルー・ハロウド・グラウンド・バイウェイ:Journey Through Hallowed Ground Byway」は,アメリカ東部に位置する歴史的な美しいナショナル・シーニック・バイウェイです。
この道路は,ペンシルベニア州ゲティスバーグからバージニア州シャーロッツビルまで約290kmにわたって伸びています。
ペンシルベニア州,メリーランド州,バージニア州の3つの州をまたぎ,多くの歴史的な場所を通過します。
このルートは「ハロウド・グラウンド:Hallowed Ground(聖なる土地)」と呼ばれるほど,アメリカの歴史において重要な場所を多く含みます。
南北戦争の戦場跡や歴代大統領の故郷,植民地時代の遺跡などが点在しています。
バージニア州の部分は,特にアメリカの歴史と文化が色濃く反映された地域を通り,数多くの歴史的な名所や美しい自然景観を楽しめます。
バージニア州の主な見どころを紹介します。
「リーズバーグ:Leesburg」
バージニア州北部の歴史的な町で,植民地時代からの建物が残る美しいダウンタウンがあります。
「モラヴァン・パーク:Morven Park」
歴史的な邸宅と庭園があり,19世紀の生活を体験できます。
地元のワイナリーがあり,ワイン愛好家には訪れる価値があります。
「ミドルバーグ:Middleburg」
アメリカの馬文化の中心地として知られ,「ハントカントリー」として親しまれています。
「国立スポーツ図書館と博物館:National Sporting Library and Museum」
馬や狩猟に関するアートと歴史が展示されています。
「マナサス国立戦場跡公園:Manassas National Battlefield Park」
南北戦争の初戦が行われた歴史的な場所で,戦場跡を歩きながら,南北戦争の歴史に触れることができます。
「シャンティリー:Chantilly」
歴史と現代が融合したエリアです。
「スティーブン・F・ウドヴァー・ハジー・センター:Steven F. Udvar-Hazy Center」というスミソニアン航空宇宙博物館の別館があり,航空機や宇宙船の展示があります。
「チャールズタウン:Charlestown」
南北戦争時の重要な場所の一つで,ブルーリッジ山脈の自然と歴史が融合した美しい景観を楽しめます。
「シャーロッツビル:Charlottesville」
トーマス・ジェファーソンゆかりの地で,文化と歴史が豊かな大学の町です。
「モントチェロ:Monticello」にはトーマス・ジェファーソンの自宅があり,ユネスコ世界遺産に登録されています。
これで,ヴァージニア州のロードトリップの紹介を終わります。
今回はここまでです。
次回は,ワシントン州のロードトリップを紹介します。
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