アメリカにある博物館を32に絞ってお送りしています。
今回からカリフォルニア州ロサンゼルスにある博物館を紹介します。
今回は「グラミー博物館」と「ハリウッド・ミュージアム」を紹介します。
独自ランキングではそれぞれ第25位と第26位に入っています。
↓ アメリカにある博物館独自ランキングはこちら ↓
アメリカの博物館32選!【アメリカ自然史博物館】 mohamoha78
グラミー博物館:The Grammy Museum(カリフォルニア州ロサンゼルス)
世界の音楽業界で最高の栄誉とされるのは,「グラミー賞:Grammy Awards」だと言えます。
グラミー賞は,「レコーディング・アカデミー:The Recording Academy」が主催する音楽に関する賞です。
世界で最も権威ある音楽賞のひとつとみなされています。
音楽においては「グラミー賞」
映画においては「アカデミー賞」
テレビにおいては「エミー賞」
舞台においては「トニー賞」
グラミー賞は1959年から授賞式がスタートしました。
「主要4部門」には以下のものがあります。
最優秀アルバム賞:Album of the Year
最優秀レコード賞:Record of the Year・・・シングル曲の演奏者および製作チームに授与
最優秀楽曲賞: Song of the Year・・・シングル曲の作詞者・作曲者に授与
最優秀新人賞:Best New Artist
この「グラミー賞」を真似して日本でも1959年に「日本レコード大賞」が創設されたのでした。
グラミー博物館は,グラミー賞の創設50周年を機に2008年12月にロサンゼルスの「L.A.ライブ」にオープンしたグラミー賞の歴史とその受賞者について専門的に扱う博物館です。
4階建ての建物には,歴史的な音楽資料の展示スペースや楽器の試奏スペース,録音ブース,200席のクライヴ・デイヴィス・シアター等があります。
博物館の資料には,年代別の蓄音機トロフィー,過去のグラミー授賞式の映像,過去の受賞者の衣装などが展示されています。
画像を検索していた時に,ちょっと驚いたのがインドのシタール奏者,ラヴィ・シャンカールのコーナーを見つけたことです。
数ある資料の中から,なぜインドのシタール奏者だという指摘されると思います。
インドのボンベイに3年間在住していた自分にとって,シャンカールはとても特別な存在なのです。
ご存じない方は一度調べて聞いてみてください。
クライヴ・デイヴィス・シアターでは,頻繁にアーティストのライブが開催されています。
フィゲロア通りの歩道(グラミー賞受賞者記念ディスク)
正面入り口はフィゲロア通りに面していて,フィゲロア通りの歩道には各年のグラミー賞受賞者を記念した銅製ディスクが埋め込まれています。
画像は,2010年に最優秀アルバム賞を受賞したテイラー・スウィフトですね。
受賞者には金色の蓄音機を表現したトロフィーが贈呈されます。
日本人では,主要4部門ではないですが,これまでに坂本龍一,喜多郎,松本孝弘などが受賞しています。
さて,レコーディング・アカデミーが運営しているグラミー博物館ですが,ロサンゼルスにある博物館だけではありません。
実は,ミシシッピ州にも「グラミー博物館・ミシシッピ」があります。
グラミー博物館・ミシシッピ:Grammy Museum Mississippi(ミシシッピ州クリーブランド)
ミシシッピ州のクリーブランドにある「グラミー博物館・ミシシッピ」の見どころの中心は,ブルーズにあります。
後にジャズやロック,ヒップホップに展開されたブルーズの本拠地にある博物館ですから,当然と言えば当然ですね。
この地に建てたレコーディング・アカデミーは流石だと言えます。
他にもザ・ビートルズに関する考察やエレクトリック・ギターの歴史なども展示されているようです。
自分にとって興味深いのは,テキサス出身のブルース・マン,スティーヴィー・レイ・ヴォーンの半生を追った展示です。
ミシシッピ州にゆかりのあるミュージシャンの品々の充実度はすごいです。
全グラミー受賞者のほぼ 8 %がミシシッピ州出身者なのだそうですよ。
自分がミシシッピ州を訪れたら,間違いなく訪れる博物館です。
ハリウッド・ミュージアム:The Hollywood Museum(カリフォルニア州ロサンゼルス)
ハリウッド・ミュージアムは映画やCM,テレビなどで使われたセットの他,実際の撮影で使われた衣装などを展示している博物館です。
他にも,古い映画の機材や衣装,当時のメイク道具,小道具などが展示されていて,ハリウッド映画の歴史を紹介しています。
あまり大きな博物館ではなく,小時間でかなり楽しめる博物館だそうです。
ハリウッドの歩道にある「埋め込みプレート」紹介
さて,2つの博物館の紹介で,今回の博物館紹介は終わったのですが,ここから番外として,ハリウッドの路上にある業績を残した人たちを称える「埋め込みプレート?」を紹介します。
ハリウッドの路上には3種類の「埋め込み」があるため,私はこれまでごっちゃになっていました。
このページで整理したいと思います。
まずは,上のグラミー博物館で紹介したフィゲロア通りの歩道にある「各年のグラミー賞受賞者を記念した銅製ディスク」です。
グラミー博物館の正面入り口の前の歩道に,音楽関係で業績を残したアーティストの埋め込みがあると記憶していればよいと思います。
もちろんグラミー博物館を運営しているレコーディング・アカデミーが管理しています。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム:Hollywood Walk of Fame
ハリウッド大通り,ヴァイン通り沿いなどの歩道には「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム:Hollywood Walk of Fame」があります。
直訳すると「ハリウッド名声の歩道」です。
約5kmほどの歩道に,エンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた2,000以上の星型のプレートが埋め込んであります。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームは,「ハリウッド商工会議所」により承認され,「ハリウッド・ヒストリック・トラスト」によって管理や保守がなされています。
1960年に始められ,近年では毎年6月に,映画・テレビ・音楽・ラジオ・舞台の5つの分野で活躍した人物を対象に20名ほどの候補者から選ばれるそうです。
商工会議所に認められ,本人が生存していれば本人の承認をもって設置する流れだそうです。
実際にはかなりの金額を支払わなければならないそうですが,本人が払うことはなく,スポンサーが払うそうです。
星型のプレートには,それぞれ何の業界で業績を残したのかシンボルマークがついています。
「映写機」のマークは映画産業への貢献
「テレビ」のマークはテレビ放送業界への貢献
「レコード」のマークは音楽業界への貢献
「マイク」のマークはラジオ業界への貢献
「仮面」のマークは舞台・演劇への貢献
上の画像では,手前にジョン・レノンの星型がありますが,そこには音楽で業績を残した「レコード」のマークがついています。
中には複数のマークがついている著名人もいるそうです。
プレートは人物だけでなく,ミッキーマウスのようなキャラクターのものもあります。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム星の一覧(ウィキペディア)
Hollywood Walk of Fame BROWSE STARS(公式HPより)
日本に関してのものだと,俳優で3人,キャラクターで1つのプレートがあります。
キャラクターは何だと思いますか?
正解は「ゴジラ」で,2004年に生誕50周年を記念して加わりました。
ハリウッド・スターの手形・足型・サイン
ハリウッドにはチャイニーズ・シアターという有名な劇場があります。
ハリウッド映画の歴史と言っても過言ではなく,アカデミー賞授与式が行われていたところ(現在は隣接している劇場)です。
そのチャイニーズシアターの前庭には,セメントタイルに刻印されているおよそ200人のハリウッド・スター達の手形,足型,そしてサインがあります。
おそらく,チャイニーズ・シアターを現在経営しているパラマウント映画とワーナー・ブラザースが管理・運営をしていると思われますが,セメントタイルされている俳優たちのリストが英語のウィキペディアにありましたので,載せておきます。
List of Grauman’s Chinese Theatre handprint ceremonies (Wikipedia)
次に,どの場所に誰のセメントタイルがあるのかの地図を作成しているHPがありましたので,それも載せておきます。
Grauman’s Chinese Theatre Forecourt of Stars’ Footprints (from Seeing stars in Hollywood HP)
日本語のサイトでは,NTIFというブログが一番詳しくわかりやすかったので,載せておきます。
グローマンズ・チャイニーズ・シアター有名人の手形一覧 全リスト(NTIFブログより)
グローマンズ・チャイニーズ・シアター有名人の手形・足型 誰がどこにあるか場所チェック (NTIFブログより)
チャイニーズ・シアターについても少し触れておきます。
1927年にシド・グローマンにより世界で最も大きい劇場となるように建てられました。
現在も常時映画などが上映されていますし,不定期に公演なども行われています。
現在の正式名称は,「TCL・チャイニーズ・シアター:TCL Chinese Theater」と言います。
中国の大手家電メーカー「TCL集団」が命名権を獲得し,2023年までこのような名称になります。
2000年にパラマウント映画とワーナー・ブラザースの共同所有となってからは「グローマンズ・チャイニーズ・シアター」と呼ばれます。
2023年に中国の家電メーカーが命名権を再度獲得しなければ,この名称に戻るか,新しい企業の名が付く名称になると推測されます。
今回は以上です。
参考にしたHPは以下の通りです。
次回は,同じくロサンゼルスにある「カリフォルニア・サイエンス・センター」と「ピーターソン自動車博物館」を紹介したいと思っています。
さて,前回の投稿から約2ヶ月強の間が空きました。
このブログは,空いた時間を利用して少しずつ書いたり,休みの日にまとめて書いたりしています。
2ヶ月もの間が空いたわけは,もちろん仕事の忙しさもあるのですが,それだけではありません。
仕事が忙しくても,家にいる時間はそれほど束縛されていないため,書こうと思えば書けました。
それよりも,書く時間を生み出せないことがいろいろとあったわけです。
今はまだブログにかける段階ではありませんが,時が来たら書きたいと思っています。
良いこともあり,悪いこともありと言った感じです。
どれも自分の近い将来についてとだけお伝えして,このページを終えます。
コメント