今回は,「セドナ」における観光モデルコースを紹介したいと思います。
まず,私たちは計3回ある長期アメリカ旅行の1回目でセドナを訪れることになっています。
グランド・サークルを十分に楽しんだ後に,車にてセドナに到着予定です。
人によっては,グランド・サークルのどの観光地よりセドナが良かったという方もいるようです。
さらには,アメリカの中で一番セドナが好きという方もいます。
まずは,セドナの魅力とは何か,探りたいと思います。
セドナの魅力・ヴォルテックス
セドナは,アリゾナ州に位置する美しい観光地で,その魅力は多岐にわたります。
以下に,セドナの主な魅力をいくつか挙げてみます。
一つ目は,赤い色調の岩山が特徴的な,息をのむほど美しい景色です。
特に「キャセドラル・ロック」や「ベル・ロック」といった有名な岩山は,日の出や日の入りの時間には神秘的な光景が広がります。
二つ目は,セドナはアウトドア愛好者にとっての楽園だということです。
ハイキング,マウンテンバイク,ホースバックライディングなど,多彩なアクティビティが楽しめます。
セドナの周囲には,レッドロックス州立公園やココニノ国立の森などの自然豊かなエリアも広がっています。
三つ目は,スピリチュアリティに関連する場所としても知られており,パワースポットやヴォルテックスと呼ばれる特別なエネルギースポットが存在することです。
ご存じの方が多いと思いますが,「パワースポット:power spot」は大地のエネルギーが溢れていて,そこから癒やしや活力が得られる場所,または神社仏閣など訪れることでご利益が期待できる神聖な場所,神や仏の宿る場所のことと考えられています。
日本ではあまり聞かない「ヴォルテックス:Vortex」とは,セドナやその他の場所で言われる「特別なエネルギースポットやエネルギーの渦」を指す言葉です。
「渦」という意味ですが,セドナにおいてヴォルテックスは,エネルギーが渦巻く場所のことで,大地から特定のエネルギーが放出されている空間です。
多くの人々がここで瞑想や癒しの体験を求めて訪れます。
セドナには,4 大ボルテックスと呼ばれる場所が存在します。
セドナ4 大ヴォルテックス
「カセドラル・ロック」「ベルロック」「ボイントン・キャニオン」「エアポート・メサ」
セドナのような場所では,これらのヴォルテックスが地元の歴史や伝説とも結びついており,観光客にとって特別な体験を提供する一因となっています。
日本ではパワースポットという言葉はよく聞きますが,ヴォルテックスという言葉はあまり聞きません。
日本にもヴェルテックスの地は存在していて,富士山や伊勢神宮がそうだと言われています。
セドナのヴォルテックスの地では,ヒノキ科の常緑樹であるジュニパーの樹の幹や枝がグルグルと捻じれているのをよく見かけます。
ジュニパーは微細なエネルギーの影響を受けやすく,強いヴォルテックスのエネルギーの場ではまっすぐに育つ事ができないため,気の流れに従って樹体が捻じれるのだそうです。
また,強く捻れたジャニパーが数多く見受けられる場所こそヴォルテックスのエネルギーが強いところと言えるようです。
四つ目の魅力はアートを堪能できることです。
セドナには多くのアートギャラリーや工芸品店があり,アーティストたちの作品を楽しむことができます。
また,音楽や舞台芸術のイベントも行われることがあります。
五つ目は,リラックスや癒しを求める人にとって,セドナは理想的な場所だということです。
なぜなら,豪華なスパリゾートが点在し,数多くのヨガやマッサージなどのトリートメントを受けることができるからです。
六つ目は,セドナは光害の少ない地域であり,夜になると,美しい星空が広がることです。
セドナは,天文学愛好家にとって素晴らしい星の観察ができる場所として人気です。
これらはセドナの主な魅力の一部ですが,実際に訪れてみるとさらに多くの魅力が見つかることだと思います。
それでは,私たちがセドナを訪れた時に巡る観光コースを紹介していきます。
私たちは,セドナ市内では安くもなくべらぼうに高くもないホテルに泊まり,セドナ市内はレンタカーで移動する予定です。
セドナ観光モデルコース① セドナ市内,レッドロック・シーニック・バイウェイ
セドナに車にて到着した初日は,まずはホテルにチェック・インをします。
一息ついたら,最初に訪れるのは観光案内所です。
それぞれのボルテックスはどれも基本的に入場無料ですが,駐車料金が必要です。
それぞれのボルテックスの駐車場を利用するには「Red Rock Pass」を購入する必要があります。
4 大ボルテックスでは,エアポートメサ以外で必要です。
それぞれの駐車場で自販機があり,「Red Rock Pass」を購入することは可能ですが,クレジットカードのみの支払いで,自分が持っている日本のクレジットカードが使用できるかどうかはやってみないとわかりません。
そこで,最初にセドナの観光案内所で「Red Rock Pass」を購入しておくのです。
「Daily Red Rock Pass $5 (1 日券)」と「Weekly Red Rock Pass $15 (7 日券)」の 2 種類あります。
しかし,アメリカの国立公園の年間パスポートである「America the Beautiful Pass」を持っていれば,購入する必要はありません。
それぞれ,駐車場において,「Red Rock Pass」か「America the Beautiful Pass」を車内の見えるところに置いておきます。
私たちはセドナに来るまでに,セコイア国立公園やグランド・キャニオン,ザイオン国立公園などかなりの数の国立公園を訪れる予定なので,間違いなく「America the Beautiful Pass」は持っているはずです。
なぜ観光案内所に行くかというと,観光するヴォルテックスの近日の情報を聞いておくためです。
「America the Beautiful Pass」については,「アメリカの国立公園32選!」のページで詳しく紹介したいと思っています。
観光案内所でのやるべきことが終わったら,市内観光です。
いろいろなお店,モール,ギャラリーにも顔を出します。
食事もちょっと景色の良いところで摂りたいです。
「トラケパケ・アーツ・アンド・クラフツ・ヴィレッジ:Tlaquepaque Arts and Shopping Village」
「チャイ・スポット:The Chai spot」
「アップタウン・セドナ:Uptown Sedona」
そして,「チャペル・オブ・ホーリークロス」に寄ります。
セドナに来て,必ず行っておかなければならないお店は,なんと「マクドナルド」です。
なぜかというと,世界中のマクドナルドのお店の中で,このセドナにあるお店だけ,マックのロゴが「ターコイズブルー」なのです。
この後は,ホテルには早めに戻り,翌日からのトレッキングに備えます。
あるいは,ちょっとまだ物足りないときは,レッドロック・シーニック・バイウェイを車で走り,いくつかのビューポイントで車を停めて後日行くことになる名所を眺めます。
セドナ観光モデルコース② ボイントン・キャニオン,サブウェイ・ケーブ
2日目は,トレッキングをします。
私がセドナの中で一番行きたいと思うところは「サブウェイ・ケーブ:The Subway Cave」です。
なので,セドナ観光2日目は4 大ボルテックスの一つ,「ボイントン・キャニオン」に行きます。
「ボイントン・キャニオン」のトレイルの途中に「サブウェイ・ケーブ」があります。
「ボイントン・キャニオン:Boynton Canyon」に行く場合は,「サブウェイ・ケーブ:The Subway Cave」と「ボイントン・ヴォルテックス・トレイル」の計3つをセットにして考えます。
ボイントン・キャニオンだけの場合
距離:6.3 マイル(10km)
総上昇:800 フィート
難易度:簡単
時間の長さ:2.5 ~ 4 時間
ボイントン・キャニオンとサブウェイ・ケーブの2つの場合
距離:7.1 マイル(11.3km)
総上昇:1,100 フィート
難易度:中程度
時間の長さ:4 〜 6 時間
ボイントン・キャニオンとサブウェイ・ケーブとボイントン・ヴォルテックス・トレイルの場合
距離:7.5 マイル(12km)
総上昇:1,300 フィート
難易度:中程度
時間の長さ:4.5 〜 6.5 時
「ボイントンキャニオン:Boynton Canyon」は,西セドナの北「セブンキャニオン:Seven Canyon」という7つの渓谷に囲まれた場所にあります。
ヤバパイ族の神話でここは人類発祥の地と言われ,ネイティブアメリカンにとって最も神聖な場所のひとつとされています。
また,4大ボルテックスの中でも,最も強いエネルギーを持つと言われているヴォルテックスです。
登り口の近くにボニントン・トレイル・パーキング・ロットという駐車場があります。
約25台収容ですが,時期によって午前 7 時半には満車になる時があるそうです。
トイレもあります。
その駐車場の手前にオーバーフローの駐車場があります。
道路わきに駐車できるスペースのことです。
登山口はメイン駐車場にあり,見つけやすいです。
大きなトレイルの標識が目印です。
スタートしてから,ボイントン・ヴォルテックス・トレイルと分かれる道がある最初のジャンクションまで,それほど時間はかかりません。
最初に行きたいところですが,ボイントン・ヴォルテックス・トレイルはトレッキングの終わりに行った方が良いそうです。
人それぞれですが,トレイルに行く時間帯によります。
ボイントン・ヴォルテックス・トレイルは,早朝では日陰になり,太陽が空に高くなっている正午が写真撮影に適しているのだそうです。
だから、早朝の場合は復路で行く方が良いようです。
逆にお昼近くのスタートであれば,往路で訪れても問題ないと思います。
次のサブウェイ・ケーブへのトレイルは,スタートしてから 3.2㎞のポイントにあります。
洞窟への道を示す標識はありませんが,とても特徴的なジュニパーの木(ヒノキ科の常緑樹)が左側に見えてきます。
この木の右の小道を進みます。
このトレイルは,メインのボイントン・キャニオン・トレイルよりも狭いです。
サブウェイ・ケーブまでは片道約600mです。
サブウェイ・ケーブまでのトレイルの途中に国立森林局が掲示した標識を通過します。
やがて,サブウェイ・ケーブの真下に到着します。
大きな岩壁に挟まれた狭い小道を登り,後ろを振り向くと,そこがサブウェイ・ケーブです。
ほとんどの場合,多くの観光客とこの場所を共有することになります。
だから, 自分たちより前に到着した人たちの写真撮影を待つことになります。
待ち時間が長い場合は,周囲の探索に出かけましょう。
約1000年前の古代先住民の「シナグア遺跡:Sinagua」があります。
素晴らしい写真スポットがたくさんあるそうです。
サブウェイ・ケーブを堪能したら,元の道を引き返します。
ボイントン・キャニオン・トレイルに戻ったら,右折してボイントン・キャニオンの終わりまでハイキングを続けます。
トレイルの終わりまで約1.6㎞です。
この道程は森の中を歩きます。
最初は松の木でいっぱいの森を歩き,やがて,カエデとオークの木になります。
最後の800mは最も激しいです。
急な岩だらけのところとか,短い階段を数回登るところがあります。
最終地点での景色はこんな感じです。(もちろん道はこの先にもあり,終わりは自分で決めるのですが。)
十分な休憩をとったら,元のスタート地点に戻ります。
最後に,往路で素通りしている「ボイントン・ヴォルテックス・トレイル」に行きます。
ボイントン・キャニオンとボイントン・ヴォルテックスがごっちゃになっている観光客が多いそうです。
ボイントン・キャニオンはキャニオンですから渓谷になります。
気を感じたい場合は,ボイントン・ヴォルテックスの方になります。
ボイントン・ヴォルテックス・トレイルは別名「ボイントン・キャニオン・ヴィスタ・トレイル」とも言うそうです。
実際には、トレイルに示されている看板には「VISTA」と書かれています。
このネーミングもこんがらがる原因のような気がします。
なので,ここでは「ボイントン・ヴォルテックス・トレイル」と呼んでいます。
ボイントン・ヴォルテックス・トレイルは往復 約600mですが,30分~45分かかります。
赤い岩の上を行く激しいハイキングです。
ボイントン・ヴォルテックスには,特徴的な2つの岩山があります。
一つは,女性の性エネルギーを持つ「カチーナ ウーマン:Kachina Woman」です。
もう一つは,男性の性エネルギーを持つ「ウォリアー:Warriorr」です。
「ノール:Knoll」とも呼ばれます。
カチーナウーマンは,「人類が生まれた場所」として言い伝えられており,「女性性」のエネルギーを放ちます。
触れると子宝に恵まれるとう言い伝えがあります。
ウォリアーは,カチーナウーマンの向かいにある岩で,「男性性」の力強いエネルギーを放っています。
頂上まで登ることが可能です。
ボイントン・ヴォルテックスは,男女両方のエネルギーが存在しているため,調和が保たれていると言われています。
もっと詳しく言えば,内向きの女性性エネルギーと上向きの男性性エネルギーが交差するため,精神的なバランスや陰陽バランスを促進するそうです。
カチーナウーマンとウォリアーの間では,瞑想する人の姿をよく見かけます。
私たちシニアにとって,総距離12㎞の長さはどうかという問題があります。
その時の体調にもよりますが,もし12㎞が長いと感じる場合は,ボイントン・ヴォルテックス・トレイルとサブウェイ・ケーブの2つにするかもしれません。
その場合は,総距離約8.8kmになります。
セドナに来るまでに,グランド・サークルには数多くのトレイルを経験しているはずであり,体が鍛えられてこの地に来るか,身体が疲れ果てているかはわかりません。
あくまでも体調と相談しながら,コースを決めていきたいと思います。
理想的には午前 7 時までにハイキングを始めるのが良いようです。
早めにスタートすることで,登山口駐車場の駐車スペースの 1 つを手に入れることができます。
また,サブウェイ・ケーブにて待ち時間がないことが予想されます。
しかし,時間についてもあくまでも体調と相談です。
昼近くの出発になっても絶対悔やまずに,トレイルを楽しむことが大切です。
朝早くに出発すれば、もしかすると昼過ぎにはトレイルを終えるかもしれません。
時間に余裕があっても,昼食や夕食を楽しみ,ホテルでゆっくり過ごします。
セドナ観光モデルコース③ ベルロック,カセドラルロック
3日目もトレッキングをします。
4大ヴォルテックスの中の2つ「ベルロック」と「カセドラル・ロック」に行きます。
最初にベル・ロックです。
4大ヴォルテックスの一つ「ベルロック:Bell Rock」は,「男性性」の上向きのエネルギーを持つといわれています。
トレイルは 1 ㎞ほどの長さで,初級者はベルロック中腹までのトレッキングが楽しめます。
所要時間は 15 分ほどです。
と書きましたが,所要時間は終わりがないため,自分で決めます。
一応最終目的地は,ベルロックの頂上ということになります。
しかし,頂上までは難易度が高い危険なクライミングを伴います。
事故も多発しているので慣れていない方は避けた方がよさそうです。
なので,私たちはベルロックのふもとまでトレッキングすることを目標とします。
所要時間は約1時間ぐらいでしょうか。
ちなみに,このベルロックの頂上からの眺めはどんなものか,また,クライミングはどれだけ過酷なのか,YouTubeにあるかどうかを調べてみました。
やはりありましたので,興味のある方はご覧ください。
続いて,車にて場所を移動して,「カセドラルロック:Cathedral Rock」に行きます。
「カセドラルロック(Cathedral Rock)」は,4 大ボルテックスの中でも特に「女性性」エネルギーが強いボルテックスです。
先ほどのベルロックの近くにあります。
4大ボルテックスの中でも人気が高いのは「カセドラル・ロック」です。
セドナを象徴とする山で,セドナ産ビールのラベルにもなっています。
カセドラル・ロックはトレッキングとしても人気です。
カセドラルとは「大聖堂」という意味です。
ゴシック様式の教会のような縦長の岩が特徴的です。
トレイルとしては,スタートから約3.7kmとなっていますが,高低差が223 mあります。
なので,ベルロックと似ていて,ふもとまでは簡単に行けますが,上り下りがとても難しいのだそうです。
しかし,ベル・ロックは初心者はまず無理ですが,カセドラル・ロックはベルロックほど難しくはないと言われています。
もちろん難しいのは難しいのですが,時間をかけて上ったり下りたりすれば大丈夫なトレッキングなのだそうです。
傾斜が急な岩肌を両手両足を使ってクライミングをする箇所もあります。
トレイルの所要時間は片道50分ほどです。
ハードなトレイルですが,登り切った先には絶景が待っています。
私たちはシニアのため,所要時間を往復3時間ほどに設定して,ゆっくりと時間をかけて制覇したいと思います。
足を掛けられる窪みを探しながら慎重に登り,降りるときには,生地の厚いズボンをはいてお尻滑りをしながら慎重に下りたいと思います。
この2つのヴォルテックスはとても近く,車で数分のところです。
ちょっと時間が余ったら,「レッドロック・クロッシング・エリア」にも訪れます。
オーククリークの川沿いを歩きながら,カセドラルロックを眺めることができる癒しのトレッキングコースがある公園です。
カセドラルロック周辺を流れるオーククリークには浄化の効果があり,魂を浄化したり,過去を洗い流すのにも良いと言われています。
カセドラルロックのトレッキングコースの入り口とは反対側に位置しており,夕方は西日が当たり,岩の色がオレンジ色に染まります。
風が穏やかな日には,水面に反射した「逆さカセドラルロック」をみることができ,夕方には三脚を立てたカメラマンがスタンバイしていることもあります。
さて,冒頭でも触れましたが,セドナは光害が少なく星空がとてもきれいなのだそうです。
なんと,セドナは厳しい審査をクリアした星空保護区に認定されているため,天体観測の場所としても人気なのだそうです。
この辺りは,中心街から離れた場所にあるため,夜は町の光が届かず真っ暗で天体観測の場所に最適なのだそうです。
セドナ観光モデルコース④ エアポートメサ,ハイド・アウト・ケープ
4日目は,4大ヴォルテックスの残り一つの「エアポートメサ:Airport Mesa」とあまり知られていないけれど,知る人ぞ知るパワースポットである「ハイド・アウト・ケーブ:Hide Out Cave」に行きます。
4 大ボルテックスの中で,セドナの中心地から一番アクセスの良い場所にあるエアポートメサに最初に行きます。
「メサ」とは大きな岩という意味だそうです。
なので,「エアポートメサ」は空港近くの大きな岩という意味になります。
エアポートメサは,サンライズやサンセットスポットとして人気があります。
エアポートメサは,元気をくれるエネルギーが満ち溢れている男性のヴォルテックスです。
駐車場は2か所あり,無料の目の前の駐車場に車を止めれば,10 分ほどで頂上へ行けます。
しかし,11台ほどしか駐車できません。
満車の場合はその先のビジターパーキング($3)を利用しますが,頂上まで20分ほどかかります。
エアポートメサ駐車場では「Red Rock Pass」や「America the Beautiful Pass」は利用できません。
駐車券を購入した場合は, 1 日有効です。
無料の11台の駐車場は,日中に満車になることは稀ですが,サンライズやサンセットの時間帯は満車になることが多いようです。
エアポートメサは頂上からの360°見渡す景色を楽しむヴォルテックスです。
そのために,サンライズやサンセットで人気があるスポットなのです。
その景色の中には,ディズニーランドの人気アトラクション「ビッグ・サンダー・マウンテン」のモデルとなったといわれる「サンダーマウンテン」という岩があります。
続いて,「ハイド・アウト・ケーブ:Hide Out Cave」に移動します。
セドナ市内から西方向に車で40分,32km離れた場所にあるのが「ハイド・アウト・ケイブ :Hide Out Cave」です。
「シャーマンズ・ケイブ:Shaman’s Cave」とも呼ばれるこの場所は,昔から先住民となるネイティヴ・アメリカンによってスピリチュアルな儀式に使われてきたのだそうです。
セドナでも知る人ぞ知るボルテックスです。
谷底から228メートルの高さにあるこの絶景スポットには,洞窟の端に丸い窓があり,そこから見える広大な景色がなんとも絶妙なのです。
駐車場は2つあり,トレイルヘッドと呼ばれるところにも駐車できるそうですが,そこまで車で行くには,車高が求められるようです。
未舗装の道で,しかも大きな岩が多くあるからです。
最初の駐車場からトレイルヘッドまでは約2.4kmありますが,歩いて向かう方法が一般的です。
駐車場からトレイルヘッドまで徒歩で約20 分かかります。
トレイルヘッドからハイド・アウト・ケーブまでは,15 分程度歩きます。
このトレイルには「ロバーズ・ルースト・トレイル:Robbers Roost Trail」という名前が付いています。
途中,岩山の周りをぐるりと一周する小道になります。
その小道が崖っぷちまで行ったら,正解です。
いきなり途切れますが,崖の右手方向の岩肌の上をゆっくり歩きます。
崖沿いにつたって 15 歩ほど歩くと,右側に洞窟が見えてきます。
洞窟内では,ゆったりと大地のエネルギーを感じましょう。
洞窟から見える景色もまた格別です。
エアポートメサからハイド・アウト・ケーブまでは車で約50分かかります。
セドナ観光モデルコース⑤ デビルズ・ブリッジ,ソルジャー・パス・トレイル
「デビルズ・ブリッジ:Devils Bridge」は,高さ130メートルの場所にある天然のアーチ岩です。
このアーチ上を歩くことができるとんでもない場所です。
デビルズ・ブリッジを訳すると「魔橋」になりますが,「魔橋」の多くは 悪魔 によって作られたといわれる伝承をもつ主にヨーロッパにある石積みのアーチ橋を指します。
これらに似ているということで,デブルズ・ブリッジと呼ばれているのだと推測します。
デビルズ・ブリッジの場所は,ボイントンキャニオンの近くにあります。
駐車場からは約1時間のトレッキングです。
しかし,セドナの他のトレッキングと違い,あまり変わり映えのない景色が続く平坦な道な上に,太陽光を遮る高い木や岩がないため,ちょっと過酷なトレッキングになります。
歩行距離は往復約 6.3 ㎞です。
実際のデビルズ・ブリッジは,高さはありますが,岩幅は広いです。
高所恐怖症の人でも,とんでもなく怖いわけではなく,勇気を出せば渡れるシチュエーションです。
往復で約2時間の所要時間のため,まだ体力が残っていると思います。
そこで,次に行くところが,ちょっと軽めのトレッキングである「ソルジャー・パス・トレイル:Soldier Pass Trail」です。
画像は,ソルジャー・パス・トレイルにある「聖なる7つの池:Seven Sacred Pools」です。
Soldier Pass Trail parkingという駐車場がありますが,14台しか駐車できないほど小さいものです。
ほとんどの人は少し遠くに車をとめて,トレイルヘッドまで歩いて行くそうです。
駐車場の入り口を入り,そのままトレイルへと進めます。
そんなに時間がかからずに,見どころである「デビルズ・キッチン・シンクホール(悪魔の台所):Devil’s Kitchen Sinkhole」や「スフィンクス・ロック:Sphinx Rock」,「聖なる7つの池:Seven Sacred Pools」があります。
この3つのポイントを巡って,折り返し戻ってくるのも有りです。
往復で2キロもないです。
ちょっと物足りないと思う人は,「聖なる7つの池」から更に奥まで進んで「ブリンズ メサ トレイル:Brins Mesa Trail」を経由して,シボラ・パス・トレイル,ジョーダン・トレイルと歩いて戻ってくるルートもあります。
この道程だと,往復で約6.6kmになります。
これで5つの観光モデルコースを紹介しました。
実際は5日目にはまだセドナを離れず,ホテルで休んでから翌日の午前中にセドナを離れることになりますから,5泊6日の滞在ということになります。
セドナの気候
計5つのモデルコースを紹介しました。
私たちは5日間滞在する計画です。
ホテルは多分連泊にして,途中で変えないと思います。
よほど都合の悪いホテルだと変えるかもしれません。
しかし,天気は悪くない方がいいです。
以前に調べていたセドナの気温グラフを見てみます。
セドナにいる限り,雨はさほど気にしなくてよいようです。
気にしないといけないのは,トレッキングが多くなるため,体調を左右する気温になります。
最高気温を見る限り,6月から9月は避けた方が良いようです。
それと,東京に比べて最高気温が上回っているのに,最低気温も東京を下回っています。
これは朝方に想像以上に冷えるのではないかと推測します。
これで,セドナの観光モデルコース紹介を終わります。
次回は,「アメリカの博物館32選!」に戻ろうと思います。
お楽しみに。
コメント