アメリカにある博物館を32に絞ってお送りしています。
今回からは2回にわたって,カリフォルニア州サンフランシスコにある博物館を紹介します。
1回目の今回は「ウォルト・ディズニー・ファミリー博物館」と「エクスプロラトリアム科学館」です。
独自ランキングでは,それぞれ15位,32位でした。
最初にウォルト・ディズニー・ファミリー博物館を紹介します。
ウォルト・ディズニー・ファミリー博物館:THE WALT DISNEY FAMILY MUSEUM(カリフォルニア州サンフランシスコ)
カリフォルニア州サンフランシスコにあるウォルト・ディズニー・ファミリー博物館は,ディズニーの歴史を知ることができる博物館です。
東京ディズニーランドやディズニーシーのようなテーマパークではなく,あくまでも博物館なので楽しみ方が違うと思います。
生粋のディズニーファンはもちろん,ミッキーマウスが生み出されてから現在の5か国6都市にテーマパークにある現在の状況になるまでのディズニーに興味がある方は訪れる価値があると思います。
ちなみに5か国とは,正確に言うと4か国。
アメリカと日本,それとフランスと中国,香港。
アメリカには,フロリダ州・オーランドとカリフォルニア州・アナハイムにあります。
フロリダ州のオーランドには,東京都の20倍の敷地面積を持つディズニー・ワールドがあります。
この地には,新婚旅行で行ったことがあります。
1993年の秋です。
まだ,アニマル・キングダムはできていませんでしたが,マジック・キングダムはもちろん,エプコット・センターやタイフーン・ラグーンは当時もありました。
自分の爪の先が割れてしまって,爪切りを買いたかったのですがなかなか見つからず,ようやく,エプコット・センターの日本館のお土産として見つけて購入した覚えがあります。
ミッキー・マウスが誕生したのはロサンゼルスのウォルト・ディズニーのスタジオ。
正確に言うと,カンザス・フィルム時代のアニメに登場していたらしいですが,主役としてキャラが確立したのはロサンゼルスです。
そのために,最初にテーマパークができたのはロサンゼルス。
その後にオーランドにディズニー・ワールドができます。
ウォルト・ディズニーはディズニー・ワールドが完成する前に亡くなっています。
博物館が東海岸ではなく,ミッキー・マウスが誕生した地,ディズニー社が飛躍的に活躍した地であるカリフォルニア州にあるのも納得できます。
テーマパークがあるロサンゼルスではなく,同じカリフォルニア州のサンフランシスコの方が合っているように思えます。
ウォルト・ディズニー・ファミリー博物館は,サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフからゴールデン・ゲート・ブリッジに行く途中にあります。
見どころ① ミッキーマウスの初期の原画
ミッキー誕生の際の初期の原画が展示されています。
今のミッキーとかなり違いますね。
ウォルト・ディズニーは最初に「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」というアニメで成功を収めました。
しかし,配給元のユニバーサル・ピクチャー社と多額の契約料の支払いの交渉でトラブルとなり,このオズワルドの版権と多くのスタッフを失ってしまいます。
ウォルト・ディズニーは最初から順風満帆だったわけでなく,かなりの苦労をしています。
ディズニーの新たなキャラクターとして,これまでオズワルドの敵役として登場していたネズミのキャラクターを決定します。
それが「ミッキー・マウス」でした。
ウォルト・ディズニーはロサンゼルスでディズニー社を始める前にミズーリ州のカンザスシティーでカンザス・フィルムというアニメ会社を興しています。
カンザスフィルムを経営していた時に,飼っていたのがネズミでした。
それをキャラクターとしたのはあまりにも有名な話です。
今,自分がディズニーの話をしているのにかなりの違和感があります。
なぜならば,ディズニー・ワールドに行ったことがあるとはいえ,ディズニー・フリークでもなく,アニメを全部見ているわけでもないからです。
話を戻して,初期の頃のフィルムも展示されています。
見どころ② 最初のディズニーランドの模型
最初のディズニーランド(カリフォルニア州アナハイム)と全く同じ模型が展示されています。
細部まで細かくできており,一つ一つに見応えがあります。
周知の通り,ディズニー社が単なるアニメ制作会社で終わらなかった要因にテーマパークの構想を実現させたことにあります。
このディズニーランドがアナハイムでオープンさせたのが1955年というから驚きです。
他にも,ディズニーのアニメーションがどのように発展してきたのかが分かる展示やレトロなディズニーグッズの展示もあり,興味深いと思います。
ウォルト・ディズニー・ファミリー博物館は,ディズニーファンだけでなく,あまり興味のない方でもディズニー社の歴史を感じる展示を通して価値ある時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
これで終わります。
エクスプロラトリアム科学館:the Exploratorium(カリフォルニア州サンフランシスコ)
エクスプロラトリアムは,カリフォルニア州サンフランシスコにある民間が運営している科学博物館です。
「エクスプロアー:explorer(探求する)」と「オーディトリアム:auditorum(講義室)」を合わせた名前になっています。
1969年に物理学者で教育者の「フランク・オッペンハイマー:Frank Oppenheimer」によって創設され,初めの場所は「パレス・オブ・ファインアート:美術宮殿」と呼ばれる場所にありました。
オッペンハイマーと言えば,アメリカで原子爆弾の製作を主導した人物ですが,エクスプロラトリアムを創設したフランクはその方のお兄さんにあたります。
元は美術宮殿と呼ばれるところにあったためか,現代アートのような展示も至るところでされています。
2013年に現在のピア15と呼ばれる場所に移設されました。
上記のグーグルマップで確認できますが,ゴールデン・ゲート・ブリッジからオークランドに向かうと先程紹介したウォルト・ディズニー・ファミリー博物館があり,さらに進むとエクスプロラトリアムがあります。
エクスプロラトリアムのデッキからはサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジの眺めが望めます。
見どころ ハンドオン,体験型の元祖
日本にも,ほとんどの都道府県に科学館があると思います。
それらのほとんどは,体験型の展示方法が主流です。
その体験型の展示手法の元祖がエクスプロラトリアムです。
「ハンズ・オン:Hands-on」とは,展示物を触って五感を使って体感的に学ぶことを目的とした展示手法です。
エクスプロラトリアムのすごいところは,エクスプロラトリアムで考え出された展示デザインのノウハウを世界中の科学博物館でもそのまま再現できるように,それらを本に著していることです。
「クック・ブック:Exploratorium Cookbook」という本と「スナック・ブック:Exploratorium Snakbook」という本です。
エクスプロラトリアムに展示されている展示品は650以上もあります。
ほとんどが体験型・体感型,ハンズオン展示のため,維持管理も大変だと思います。
画像は,展示品や装置を作ったり修理したりしている工房です。
こんなところまで公開しています。
噂によると,エクスプロラトリアムの入場者数は毎年100万人を超えるのですが,入館者1人あたりに換算すると約50ドルの経費をかけているそうです。
これは一人の入館料よりも高い金額になります。
それだけ,入館料はもちろん,お土産などを含めた売り上げがあるということなのでしょう。
お金に換算しても,エクスプロラトリアムは訪れる価値があると言えます。
これで紹介を終わります。
参考にしたHPは以下の通りです。
さて,次回はカリフォルニア州サンフランシスコにある博物館の2回目です。
2回目はアルカトラズ島を紹介します。
最後に,ちょっとだけ本音を書きます。
今回,他のページと比べるとかなり文字数が少ないと感じると思いますが,私自身があまり興味を感じなかったからであります…。
私がサンフランシスコンを訪れてもこの2つの博物館は行かないかも入れません…。
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